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あの「ときめき」が、もう一度帰ってくることになったときの話

こんにちは。こんばんは。

前回、自分の虹野さんへの想いを綴ったラブレターを全世界へ向けて放流しました。

恋文を不特定多数に公開するなんて中々ですよね。
自分も普段だったらこんなことしないです。
どんなに想いが大きくても胸に秘めたまま終わりです。

普段だったら内緒ですね

ですが実際、そのラブレターは公開されているので、それだけのことをするきっかけになった出来事があったわけです。

今回は、ここまで大っぴらに自分語りをするきっかけになった、ある出来事の始まりの話です。

2月22日

ときメモ本編や虹色の青春をクリアした後、自分はyoutubeやニコニコに残っているときメモ関係の過去の映像や実況動画を探したり、Twitterでときメモの神イラストやウィットに富んだ呟きをこっそり覗いたりしていました。

交流する勇気は無かったのですが、自分以外の人がときメモをどんな感じで好きなのか気になっていたので、色々なところでときメモ関係の何かを探していましたね。
そのおかげで少しずつ雑学パラメータが上がっていきました。

いつものようにネットで独り、ときメモ史跡巡りをしていた2024年2月12日。
公式Twitterアカウントより、とあるツイートが投下されます。

10という数字をバックに、初めて見る服を着た館林さんのイラストでした。
画像だけで文章などはありません。

館林見晴。2/12。10。
この情報から真っ先に連想されたのは、ゲーム中に於いて、2/12から10日後の2/22に発生する館林さんのイベント「最初で最後のデート」でした。

3つの手掛かりが無理なくハマっているので、やっぱり2/22事件関連なのかとも思ったのですが違和感が拭えません。

なぜ2/22だけカウントダウンするのか?なぜ新衣装なのか?まさかこれから10種類の館林さんの新衣装が見れるのか?
2/22事件を答えとすると、どうしても謎が残ってしまうのです。

結局、説得力のある答えが見つからないまま、翌日の同じ時間にまた新しいツイートが投下されます。

今度は鏡さんでした。10連続館林さんというわけではないようです。

館林さんのためだけのカウントダウンではなく、キャラ全員に関連した何かが発表されるということでしょうか?

この日から、1人もしくは2人組のキャラの新衣装を着たイラストが1日毎に投下されていきます。

Twitterは殆ど見る専だった自分は外野から見ていただけでしたが、ときメモ界隈は謎の暗号の解読に躍起になっていましたね。
「ときメモ5?」とか「スーパーライブか?」とか「初代のリメイク?リマスター?」とか。

様々な憶測が飛び交う中、ついに2/22を迎えます。
いつも新イラストが公開される18:00ジャスト。
カウントダウンの答えが明らかになりました。

およそ3ヶ月後の5月18〜19日。ときメモ30周年記念ライブが開催されるとのことです。

確かに凄いのですが、藤崎詩織役の金月真美さんが2024年2月17日に「藤崎詩織カバーライブ〜しおりすと〜」を開催したと聞いていたのもあって「呼べる人を何人か呼んでライブするのかな」と最初はそこまで驚かなかった記憶があります。
いや、それでも凄いんですけど…

しかし、よくよく見てみると14名のキャストが集合って書いてあるんです。

「初代ときメモのキャラって何人いたっけ…」

そう思いながらキャストとキャラ名を確認してみます。

1 藤崎詩織 金月真美
2 如月未緒 関根明子
3 紐緒結奈 中友子
4 片桐彩子 川口雅代
5 虹野沙希 菅原祥子
6 古式ゆかり 黒崎彩子
7 清川望 笹木綾子
8 鏡魅羅 五十嵐麗
9 朝日奈夕子 鉄炮塚葉子
10 美樹原愛 栗原みきこ
11 早乙女優美 よしきくりん
12 館林見晴 菊池志穂
13 伊集院レイ 津野田なるみ
14 早乙女好雄 うえだゆうじ

1人の漏れなく全員揃っていました。
本当にびっくりしました…

「え!?川口雅代さんのyoutubeの直近の動画、エジプトで撮ってなかった!?」
「うえだゆうじさんも!?」
「黒崎彩子さんのアカウントって本物だったの!?」

とか色々なことを思わずにはいられません。(黒崎さんはアカウントがあったものの、当時5〜6個ぐらいしかツイートが無かったので、本物なのかよく分かりませんでした。ごめんなさい。)

ときメモを始めて1年も経ってない自分ですらこんな感じでしたから、何年、いや何十年も追いかけてきたメモラー方の喜びっぷりは半端ではなかったです。

今まで過去を思い返すことが殆どだったのに、現代で同じ時間を共有できることが急に決まったわけですから。
参加できる方はさも当然のようにvip席やs席の先行抽選の申し込みをしていましたね。

一方自分ですが、どの席を予約するのか?両日行くのか?そもそも行くのか?
結構悩んでいました。

まず予算。
自分は大学生でかつ全然貯金していなかったので、グッズなどの購入も考えると両日vipは正直厳しい。vipにするなら、2日あるうちの1日だけにしなければなりませんでした。

そして席の都合。
言うべきではないかもしれませんが、会場となる立川ステージガーデンの席についての評価はあまり芳しくありませんでした。
具体的には「サイド席はほとんど見えない」とか「1階は傾斜が無いので、見づらい」とか。
「とにかく安い席にすればいい」という感じではありません。

それと、しょうもないことなのですが…
「自分みたいな新参が行っていいのか」という気持ちがありました。

ときメモを初めてやったのは3ヶ月前。
今どれだけ大きな想いを抱いていてもペーペーの新人です。
一方で当時からのメモラーは2、30年追いかけています。自分の80〜120倍ぐらいの時間を費やしているんです。

そんな人達の中で一緒に楽しめるのか、どうしても不安でした。

「祥子のチョット・CHAT・CHAT」

ライブに行くとか行かないとか言い出しましたが、この頃これがきっかけであることを始めました。始めたというか聴き始めたというか。

今回の30周年の出演メンバーの1人、菅原祥子さん。

想い人である虹野さんを演じた声優さんですが、祥子さん自身がパーソナリティを務める「祥子のチョット・CHAT・CHAT」というラジオ番組が28年間続いているんです。

2月に30周年ライブの情報が出たので、その話が出るかなと思いラジオを聴いてみることに。

自分の住んでいるエリアの外の放送なので、radikoの有料プラン(300円/1ヶ月)に登録しないといけないことを放送直前に知り、慌ててクレジットカードを登録したりしました。

なんとか課金が間に合い、2/24土曜の23:00。番組の開始時間になります。

どんな番組なのかなとか、あの声が聞ける…と思って少し緊張していた記憶があります。

今週何してた?
聞かせて!聞かせて!聞かせて!聞かせて!
来週何したい?
教えて!教えて!教えて!教えて!
祥子のチョット・CHAT・CHAT!
スタート!

番組のオープニングの後、菅原祥子さんが喋り出します。第一声は「こんばんは〜」でした。

最初に声を聞いたときに思ったのは「落ち着いているな…」でしたね。

それまで菅原祥子さんについては、あのぶっ飛んだフリートークの印象しかありませんでした。

pce版の「さっちゃんはねぇ〜、さぁちこっていうんだ、ほんとだよお?」とか
ps版の「抑えろ抑えろと向こうから言われてしまいましたが、抑えませんっ!」とか
ときめきの放課後の「菅原祥子ですっ!!テイク2ですぅっ!!信じらんないっ!!」とか
全部強烈でした。

さすがにあのテンションで28年間番組が続くとは思えないので、落ち着くのも当然ではあるんですけどね。
印象についてはこんな感じでした。

ですが、あの声が25年以上前のものではなく、少なくとも1週間以内に発信されて自分まで届いているという事実には胸が熱くなりました。

場所は遠くても同じ時間を共有している感じがして、1990年代と2020年代の時間のギャップが埋まったようです。

番組の内容そのものは、菅原さんが番組に届いたお便りを読んでリクエストされた曲を流す、これを3回ほど繰り返すと30分経っている、というような感じでした。

届くお便りの内容は日常の出来事とか暮らしの中の気付きとかで、それに菅原さんが自分の経験等を交えて雑談します。

リクエストされる曲は様々ですが、中にはときメモ関連の曲もあります。完全に他人なリスナーですが、ときメモが好きなのかなと思うと親近感が湧いてきますね。

30周年ライブの後、多くの人がTwitterでこの番組の実況をするようになりました。自分も参加していて、それはそれで盛り上がって楽しいのです。
ただ、この頃の「どこで聞いているのかな」と1人で想いを馳せる時間も趣があって好きでした。直接繋がりがなくても、菅原さんが好きだというのは同じなので妙に近くに感じるんです。

菅原さんやリスナーさんの家族や職場の人の話が多いのもいいなぁと思いました。
すっかり日常に馴染んでいる感じがして、本当に28年続いたんだなぁとしみじみ。

ときメモの話が出るかなーという気持ちで聴いたラジオでしたが、菅原さんの声が聞けただけで、いや聞けたことがなにより嬉しかったです。

前回のnoteで「虹野さんの声を聞くと安心する」と書きましたが、それが叶ったんです。
今日までラジオを続けていただき本当にありがとうございました。
これからも沢山声が聞きたいです。

後悔しないために

結局、ラジオが契機だったのかどうかはよく覚えていないのですが…行くことにしました、30周年ライブ。

その頃はときメモの曲を殆ど知らなかったですし、会場に来るメモラーの中ではかなりの新参になるでしょう。想いも全然足りないかも知れません。

ただ、他の人がどれだけ大きな想いを抱いているからと言って、それで自分の想いが捨てられるわけでも、無くなるわけでもないんです。
泣くぐらい大好きだという気持ちをどこに捨てろと言うんですか。

周りがどうこうは一旦置いて考えたら、やっぱり行きたかったです。こんな奇跡みたいなイベント、次があるか正直分からないので。

せめて好きなことでは後悔したくないと思い、1人でも飛び込むことにしました。
決意は固まりましたが、さて次は何日のどの席を予約するかです。

2日間あるライブですがセトリは大きく変わるとか。
虹色の青春のエンディング「出会えて良かった」は確実にあるでしょうし、絶対に聴きたかったのですが、土曜と日曜どっちでやるかは分かりません。

片方の日に賭ける手もありましたが、外したら立ち直れない気がしました。
なので「c席だろうがなんだろうが両日参加する」というのを絶対条件にすることに。

両日だとvipは金銭的に無理です。
ならsはどうかと考えましたがコールとか分からないと厳しいかもしれません。

両日参加、金銭的都合、ライブ初、ステージが立川(失礼)。これらの条件を加味すると両日着席指定のAかBが最適だという結論に至りました。

そして、BはAに比べて座席数が多く確保されてそうだったので、最終的に「両日B席」で先行抽選に応募しました。

3/6の18:00、抽選の結果が出ます。
実際はその前にクレカの利用通知が来たので、結果は分かっていたのですが。

1日目
2日目
わーい!

めでたいことに両日参加できることになりました。よし!第一関門突破!

行けることは決まったので、少しでも楽しめるようにそこから3ヶ月は色々勉強しました。
ネットに残ってる当時の映像を見てコールを確認したり、「これだけは外せない!」というような代表的な曲を調べたり、ゲームだけでは分からないお約束(はい!鏡さん!とか)を勉強したり。

それと全員集合ライブですから、登場キャラ全員のことをもっと!モット!勉強しなければいけません。
ドラマシリーズ、ぱずるだま、クイズしよ等関連作品は色々ありますが、少なくとも本編はイベントを回収しつつ、全員攻略することにしました。

オールクリアしたのはライブの10日前でした。
ギリッギリでしたね。

初めてときメモの話ができた時

自分が誰かと、ときメモの話が出来たのはライブの1ヶ月程前のことでした。

勉強の合間にyoutubeでときメモの実況動画を探していると、あるvtuberさんの配信に辿り着きます。

その方はss版を数千周している超ベテランでした。当然ゲーム進行もスムーズで視聴しやすく、ときメモに関する確かな知識と愛も持っていました。ライブも1日目にしっかり参加するぐらいのメモラーです。

普段ゲーム配信でチャット等はしないのですが、なんとなく「初見です」とコメントを送りました。

その時、同時接続者数は10人弱だったので自分のコメントはすぐに見つかり、新人の自分は根掘り葉掘り色々聞かれます。
「ときメモやったことありますか?」とか「誰が1番好きですか?」とか「ライブ行く?」とか。

それに対して色々答えたのですが、好きなものを同じかそれ以上の熱量を持った人と一緒に語るのは本当に楽しいなと気付きました。

どんな話をされようと無限にコメントできますし、ときメモ関係なら配信に無関係ではないので、ある程度自分語りしても許されます。

ライブ前に全員攻略するという目標で配信していて、「二人の時」の「こーのーむーねーのときめーきー」に合わせて「とーきーめーきー」とみんなでコメントしたり歌枠用ペンライトのスタンプを押したりもしてました。
ライブ前のささやかな練習みたいで楽しかったです。

ライブ1週間前まで配信されていたので、それまでかなりときメモの話ができました。「片桐さんの『恋はほどほどに』は絶対聞きたいねー」とか「tokyo mxのcm見ました!?」とか「♡のスタートラインは覚えておいたほうがいいよ」とか色々なことを喋ったり教わったりしましたね。

片桐さんも攻略していたので「恋はほどほどに」もコールやりました。
惹かれ〜た〜 わ〜た〜し〜 (foo!)

確かに動き出した30周年

小さなライブ会場で予行演習をしていた4月頃、youtubeの外でもライブに向けた動きが活発になってきます。

まず、交流があるメモラー同士はライブ後のオフ会等の企画で大盛り上がり。地方から来る方も多くいらっしゃって、外野から見ててもかなりの規模だった気がします。

そして、メモラー側発案の企画で忘れてはいけないのがもう1つ。
高田馬場にあるゲームセンター「ゲーセンミカド」。ここでときメモのアーケード版「ときめきメモリアル 教えてyour heart」の大会がライブ前日の5/17に開催されることになります。

通称「指突っ込むやつ」は、本編の爆弾処理とは比較にならない繊細さを求められる理不尽極まりない難易度ですが、遊ぶのも観るのも非常に盛り上がる作品です。
世界で唯一「指突っ込むやつ」が動いている場所なので、この日の勝者が、世界で一番指を突っ込むのが上手い人になります。

メモラーが盛り上がる一方、出演者様からはライブの打ち合わせやリハーサル等で集まった時の写真が投下されたりしました。新しい写真が出る度にメモラーの皆様は悦びに打ち震えていましたね。

特に栗原みきこさんが投稿された12人(菅原祥子さんとうえだゆうじさんは都合で欠席してたかな)の集合写真は凄かったです。
便利すぎて使うのを躊躇ってしまう言葉ですが「尊い」としか言いようがなかったです。

物販のグッズの詳細も明らかになってきます。どれを買おうかなと考えていると1個3万円以上のメタルアートの情報が出たりして「30周年すげー!」と思ったりしました。

さらにさらに、グッズ販売はライブだけではありません。

ライブ後もアニメイトがときメモとコラボしてオンリーショップを開くことが決まります。
どうやら祭りは2日間で終わらないようです。
ジャンク屋大特価の時の紐緒さんのように、アニメイトで目を輝かせるメモラーの姿が目に浮かんできますね。

「全部買い占めよ!」

色々なイベントがあって、5月のことを考えると楽しみでしょうがなかったです。終わってしまったら何を糧に頑張ればいいのか分からないほどに。

1人で行ってひっそり帰ったとしても、いい思い出になったでしょう。豆豆クラブかprfのコンサートの時の朝日奈さんのようになるのは確実でした。

もう既にサイコー!

帰ったらさっき話したvtuberさんのところで雑談配信がありますし、そのとき沢山喋れますからもう十分だと思っていました。

約束された最高の5月ですが、ある人の言葉がきっかけで人生が変わったと言ってもいいぐらいの物になります。

その人の声で人生が変わったのは、これが2回目です。

勇気を出して

情報の解禁以降、菅原祥子さんの番組宛に送られてくるお便りも30周年ライブ関係の内容が増えていきました。

お便りから話を広げるので「久しぶりに志穂ちゃん(菊池志穂さん)に会いました!」とか「(金月)真美さんにも会って写真撮りました!え!?Xで見てくれた!?」というような話題が沢山出てきます。

ライブについて語っていた回で、菅原さんはある時こんなことを言いました。一言一句違わず覚えているわけではないですが、こんな感じのことです。

「せっかくのイベントですから、面識が無くても周りの席の人に話しかけてみてください!みんな同じものが好きなんですから!」

と。

自分は人と面と向かって話すことが本当に、本当に苦手です。
話すことが嫌いというわけではなく、ただただ下手なんです。
ある程度会話するとどっと疲れてしまうし、その疲労に見合った面白い会話が出来るわけでもありません。場の空気を悪くしてしまうこともしばしばです。

知っている人と話すときもこれなんです。
知らない人に声をかけるなんてもっと無理です。
今回のライブでも、きっと話せたら楽しいんだろうなと思いつつ、会場で人と交流するのは諦めていました。

でも。

あの声でそんなこと言われたら…

やるしかないじゃないですか。
やりたくない事じゃなくて、本当はやりたい事なんですから頑張るしかないじゃないですか。

人と話すことだけでなく、ゲーセンミカドの大会も、物販も、コールも、アニメイトも…リアルの生活に支障をきたさない範囲で、やりたいことは全部やろうと決めました。

全部が全部上手く行ったわけではないですが、あの言葉が無かったら、やりたかった事もほとんど出来なかったと思います。絶対に後悔していました。

最高のライブとそれを楽しむための勇気を届けていただき、本当に、本当にありがとうございます。

締め

今回はここで終わりです。

1人のにわかが、ライブ情報解禁後からライブ直前までの3ヶ月間何をしていたかという、なんの面白みも無い話になってしまいました。

自分が書いている分には色々思い出せて楽しかったのですが、完全に自己満足ですね。

次回はついについにライブの話が出来そうです。さすがに今回の話よりは共感してもらえる部分があると思います。同じ時間に同じ場所にいた方が多いと思うので…

もうあれから2ヶ月近くが経ち大分記憶が欠落しておりますが、他のメモラーの素晴らしいイラストやライブレポを頼りに、記憶を引っ張り出して頑張ろうと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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