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半自動溶接機を入替えました

これまで使用していたdeca、ビード表側が盛り上がり、裏への溶け込みが少ないのに困っていましたが、機械固有の性質だったようです。もしかしたらサイリスタトランス機はそうなのかも。
ワイヤーの太さを変えたり高電圧短時間のタック溶接を繰り返しでやる方法など、溶け込みを深くする方法をいろいろやりました。アルタン混合ガスの特性なのかなー炭酸ガス試してみようか、と思ってましたが、クルマ補修など薄板で炭酸ガスを使っている人は海外ではものすごく少ないですね。

溶接機見切りをつけて新しいの買おうと思った最後の溶接

めっちゃ電圧上げていますが、裏に溶け込みません。

表のススがひどいのはガスのプレフローがないからかなー改造できるかな…
恐ろしく古めかしい構造だったのでなんもわかりません、うちに帰ってサイリスタの溶接機のことを調べていたら

インバーターは初期アークが安定するということなのでもう見切りをつけて新しい溶接機を買うことに。

ワイヤー送り機構は小型化はできないのにIGBT機は小さいですね。

条件をいろいろ換えることなくのっけから溶け込み良好。

裏まで溶けています。工夫で打破しようとしたのは間違い、機械購入は正解でした。

タック溶接の場合コンマ秒単位で時間を設定できますので、トリガースイッチ操作に注意しなくとも一つひとつのタック条件が揃いやすいです。0.3秒。プレフローポストフロー時間は調整可能ですが、パネル左上の△スイッチを押しつつ裏面の電源スイッチを入れるという隠し機能です。

110Vでテストしました。クルマボディ修理だけなら200V機は必要ないと思えるビードが引けるのは中国の技術が進歩したから、安いし。

まとめ


半自動溶接機を買い替えました。amazonプライムデーで34,000円、15年使った前の溶接機の半値で買えるのもありすぐ決めましたが正解。インフレと無縁なジャンル。
棒+直流TIGのマルチ機ですが、ワイヤー溶接機として使います。TIGトーチがユーロコネクタでない理由によりアルゴンガスを機械に通してのコントロールができないようです。コネクタを改造すれば使えるかもしれませんが、うちは別途まともなTIGがあるので。