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サンドバッグ(ビーターバッグ)製作

オオタニサンのスゴイところの一つはモード切り替えができること。私はマルチタスクの同時進行が苦手で、革漉き機やミシンの仕事から遠ざかっていました。手漉き、手縫いでなくほぼ道具が全てです。

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サンドバッグはサイズが大きめなので、革漉き機やミシンの前に座る前の裁断が最初のハードルです。適切な道具がなく、手っ取り早くハサミを使用。あくまでもツール、コバを仕上げるわけではないので。

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去年研いだままの丸刃でスルスル漉きます。しかも押さえを固定する板バネを外したままだったのに問題なく。

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長めのミシンを使うことで針の左右どちらで取り廻しても縫うことができます。この場合押さえにガイド付きを使うので、右側で旋回させます。

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押さえは中・外の2つがあり縫う際は交互に上下し、縫材から離れます。そのためガイドはスプリングで下に押さえつける構造です。

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縫ってるとサーボモーターのエラーで止まってしまう…表示から針位置検出器エラーなので、ハンドホイールの右についてるそれを見るとボスが外れていました。ボスは旋盤で削りましたが、制約が厳しい上にハンドホイールをガレージに持って行かず採寸をもとに削ったのでゴムのりで付けていました過去のオレ。革扱う人はゴムのりを革じゃないところによく使いますが、そんなんダメだろと思ってたけど自分も同じだったとは。

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もう1工程、手前のものを向こうのと合体させる縫いをやってから、ネジ穴をポンチで開けます。

まとめ

サンドバッグの製作は道具がないと時間かかりすぎます。道具があってもそこそこ時間とられます。

あくまで道具ですので、レザークラフト作家や革職人が作り出す作品のような装飾技法は不要ですし、エイジングがータンナーがーというのとも無縁です。