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卓上旋盤の三相モーター化その1

卓上旋盤といっても割と大きいほうで、250-550、ミニ旋盤とは呼べないサイズです。タイトル画像のダイセットの素材、SCM435生材φ50と55長さ50cmをデイパックに入れて徒歩でガレージに行ったんだけど、登りで喘息が出てて途中3回休憩した。暑いし息苦しいしでうちに帰ってから調べたら重量17キロくらいあるのね。その日の気温も17度。

…はともかく、生とはいえ結構硬いので削るのより、内径開けるのが大変です。12ミリくらいでもサクサクとはいかないし、16ミリのドリルの100rpmあたりだと電源がトリップする。

てなわけで三相モーターとインバーターを用意したんですが、その前に試してみたらボール盤のほうが12ミリまでは勝負が速かったです。

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ただし、16ミリは錐がひっかかって止まります。めいっぱいの減速比でも16ミリの錐の外周が速すぎるってことのようです。このボール盤の能力は鉄鋼13ミリと銘打っているけど、チャックが13ミリというよりそっちでアウト、ボール盤も減速できたほうがよいです。てなわけで、上で徒歩で運んだ棒と同じくらいの重さがあるモーターをデイパックに詰めてバイクで登った。ああバイク始動できるようになってよかった。で旋盤でなくボール盤にすんなりスワップできるのならそっちから手を付けるか、と採寸したらすんなりとはいかないのわかったんで、まず三相モーターは旋盤に。旋盤から外すDCモーターをボール盤にドミノ移植することになるかも、ムダがでない。旋盤でトルク足りないモーターをボール盤に付けても?イケそうな理由はあとで考察します。

てなわけで踏ん切りついたので旋盤にとりかかる…モーターだけ取れんな…

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スプラッシュガードは工具無しで外せるよう作ってます。左のカバーはヒンジが付いたベースごと、プーリーやねじ切り歯車セット、テンションプーリー、安全スイッチ等を外さないと外れてきません。

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主軸の下のスライドに切り粉がみっちり詰まっていてびっくり。前所有者がエアー吹き飛ばしでの切り粉退治をしててだんだん蓄積したんだと思います。空洞断面と同じ柔らかいなにかを切り出して向こう側から詰めます。

モーター上の制御箱はトリッキーな取付けかたで、工具を使わず上にスライドすると外れます…が、線がいっぱいつながってるので取れません。モーター線も制御盤でなく、前面パネルに伸びてますのでそちらも分解するハメに。

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2と3の黒白、それに緑のアース線がモーターのケーブルなので端子外して

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モーター撤去して三相モーターと比較、取付寸法も外寸も違います。

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制御箱のガワをなるべく加工しないで装着する方法がないかと検討。少なくともモーター外寸分は要トリミング。

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…なんだけど、とりあえずベルト掛けて回せるようにモーターを仮固定し、16ミリのドリルで穴掘ってみるのが先、台にバイスか点付け溶接で固定してインバーター駆動で回してみます。さいわいなことにベルトはテストするくらい長さ違いのストックがあります(ミシン用)

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低速トルク不足なので三相モーターと入れ替えるんだけど、三相モーターのインバーター駆動で低速トルクが出るのかはやってみないと知らない領域。

その低速トルク不足の元旋盤モーターをボール盤にドミノ移植だと、そっちでもトルク足りんやろ?とはならない理由は、ボール盤のプーリー減速比が旋盤より大きいので、旋盤での100rpmはボール盤での回転数はその2倍程度になること、ボール盤モーターは200wあるいは強力型300wに対し旋盤モーターは800wあたりが根拠です。御託並べずにつけてみればわかりますね。

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まとめ

卓上旋盤の調速DCモーターを三相インバーターモーターに交換するため旋盤のモーターあたりをバラシてモーターを外しました。