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卓上旋盤の三相モーター化その2

インバーターでモーターが回るのはうちで確認済み、とりあえずロッキングプライヤーで固定して試運転、トルクは出てたが十分ではなく、微速の16ミリ錐がひっかかって止まった。もうちょっと回転上げたら大丈夫なんだけど。

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チャックも滑り、MT2テーパーも滑った。スリーブを交換しなければならないのかなーとパーツ表を

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買う前にスリーブの中を掃除したら滑らなくなりました。ドリルチャックとMT2テーパーシャンクは新品に交換します。

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元配線撤去中、DCモーターの回転方向切り替えスイッチの端子が外れかけていたのを見つけたので、いったんDCモーターに戻してトルクがどうなるか確認していみたら、ここ1年とかのトルク不足はその端子導通不良が原因だったようだ。以前、自分が思うのと正逆回転が反対だったので端子を入れ替えたんです。それでも三相モーターのほうが力が数段上なので予定通り交換作業をする。

モーター取付部をよく見たら沈みネジで余分なネジ穴を塞いであった、つまり他のモーターを付けることができるようにしてるってことか。

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外が幅110、内が90、つけようとしてる1kwモーターは100。なので右と左で内と外を使えば、変換ゲタつけたり旋盤台へ固定するブラケットを作ったりせずに最小の加工でつきそうです。1kw三相モーターは珍品なので規格品でないようです。写真をよくみると下の穴の右のセットは高さが同じだけど、左は段違いになってます、雑ですね、モーターブラケット側で余計な手間になりました。

モーター台座の上側が数ミリ余分だったのでバンドソーでトリミング、長穴がエッジに近づいたので長穴の一部を埋める切れ端を溶接しました。そして上の写真の穴ズレ分ボルトが入らなかったのを長穴拡大でモーター取付け終了。

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DCモーター制御盤が入っていたモーター上のケースの入口をちょいトリミングしたらインバーターが入りました。

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操作パネル撤去。

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外したDCモーター一式はミニフライスにドミノ移植するため確保。

モーターの径が大きくなるのでベルトプーリーカバー土台をトリミング。ディスクサンダー。モータープーリーはA型ベルト用がついていました。旋盤側プーリーはM型(工業ミシンで使うやつ)なのですが、テーパーが同じなので手前奥のベルトラインを合わせただけでそのまま使用しています。ベルトはミシン用で長さ違いのストックけっこうあるのでそれを使いました。

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操作パネルは最近あまり売っていないPET板のストックがあったのでそれを使用。

バンドソーのフトコロ的に切れないんでちょっと苦戦。あと1.5cm届かない

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板を起こしたら切れました。

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トリミングして本体にはまるようにして穴開け。柔らかいのでかんたん。

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うちに帰る用があり持ち帰ってラッピング貼りました。

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付きましたが速度調整ダイヤルが緊急停止スイッチに近すぎるので移設

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正逆切り替えスイッチはレバーにしたほうが使いやすいので、もともとついていたスイッチ(旋盤モーターとオプションフライスユニットとの切り替え)にレバーを装着。これは中古で買ったときからノブが失われていたので、ソケットレンチのコマを流用しています。握り玉赤を付けます。

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回転数表示器はAC/DCアダプターで別途電源取っていたんですが、インバーターの10V信号電源を入れたのがマズかったらしく、間欠表示になります。それで200Vでもつかえる12V電源を別途内蔵させ表示回復しました。国産インバーターならDC出力があるらしいですが安い中国インバーターには無い。

これでだいたい終わり、いやまだトルク足りん、で減速プーリーをかますことになったらその3としてご報告します。

まとめ

三相モーターインバーター化、費用は1万5000円くらいでした。プーリー架け替えによる変速無しで使う前提だと1kwモーターは最低要るかも、つまり100V→昇圧三相インバーターでは苦しい領域。外観にほとんど影響しない取付ができたのは気分いいです。SCM435生材を21ミリ錐で内径拡大してみたら、100rpmくらいだと引っかかって止まるけど、過負荷過電流インバーターエラー停止には至らず物理的引っかかりを外せば継続して作業でき、260rpmくらいからは停止せず掘れたので合格です。2.2kwインバーターにしといたからかも。