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卓上旋盤の自力設置

ふたりでせーの、で台に上がるような機械ではなく、コカ・コーラのボトルと比べてみればわかると思います。1/2トンくらいありますよ。

・台に載せる

・所定の位置に移動

の2パートに分かれます。

台を作るの今までやったことないほどの厚板のTIG溶接やったりで時間かかりました。2ピース、お尻側は旋盤に取り付けないとほぼ自立できない板形状、ただし厚さが19ミリのスチール。

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旋盤固定穴の位置をチップトレーおよび旋盤の下に滑り込ませて採取した型紙で台に印つけて、

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上にコードレスドリルがありますが、これじゃ無理、

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16ミリ、19ミリのスチールでこのドリルのトルクは十分あるけれど、貫通するときにひっかかって手首もっていかれそうになります。

QuickJackで上げました。いったん台に載せ、仕切り直してチップトレーを間に入れました。

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地面の台車上に置いていたときは手ぇ付けられなかった送りギアボックスを外して分解再組立て、摩耗していたブッシュを交換したり、お祈り給油システム…というような立派なしろものでなく油が届いているのかまったく見えない穴給油方法を見直したりとか、この機械への理解が深まったし、ギア鳴りも解決。

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制動抵抗をつなぐことができるインバーターに交換ついでに機能アップしたぶんほぼ全部回路をやり直したりして、下に置いてるのがブレーキ抵抗です。

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玉オイル口の玉が小さいものしか入手できないので、穴拡大して玉交換する細かい作業したりとか、

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旧旋盤を台車に載せて入替えする旋盤の下をくぐらせ、

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軽い側、おそらく100キロあたりの荷重しかなさそうなケツ側をジャッキアップして台車に載せ、

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この画像の状態で台車は手前⇔奥方向に主軸側台をピボットにわりとたやすく動くし、主軸側台はジャッキアップして台車に載せるかんたんな方法がなく、

こじっていけば移動できるわな、赤い棒をバールとして使いすこしずつ動かしました。

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最後はアジャスターをつけるためにどうしても主軸側の台をジャッキアップしないと。悩んだ末スチールブロックを台のアングル底辺とジャッキに掛けるアングル2本の間にかましてシャコ万2本で固定して上げました。

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赤い棒は本来の使い道でないのによく働いた。

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水平はデジタル傾斜計ではドンピシャ0度、ねじれも無しでアジャスターは無調整でした。心間920ミリありますのでこのあとJIS規格の精密傾斜計を買って調整をやり直しました。

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まとめ

500kgの機械も普段クルマいじれてるレベルの道具持ってればなんとかなります、頭使いましたけど。

剛性は高いし大きいものも削れるし、自ら配線したスイッチ類の使い勝手も良いです。端面自動送りをさっそく使って楽させてもらっています。

インバータを2.2kwから1.5kwに交換。目的はブレーキ抵抗をつけるため。価格はほとんど変わらなくて設定できる機能がだんちがい、というのは中国で買うやつによくありますね。上の画像のクリーム色のh100というタイプお勧めです。