ミニフライス10年ぶりNC化

うちは卓上旋盤よりはるかに前にミニフライスをキットでNC化して旋盤が無いのを自動切削で補完して丸穴掘ったりしていました。
いろいろあってあまり使わなくなっていたんですが、旋盤にいったんつけた1kwモーターを乗っけてみたらトルクはあるけど、剛性が全然たりなくて、まあモーターの自重に負けてる状態。

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補強やりなおしとキットのZ軸ボールねじ配置が根本的にダメというわけで作り直し、主軸モーターも変更。詳細は省きます。はてなブログに書いています。

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PCレスはよいとして、パルス発生器でステッピングモーターを動かすのは、数値が出ないので使いにくいです。絞ってもパルスが0にならないのもこまったもの。

ミニフライスの機械サイズですと、DROはうちの卓上旋盤に付いているようなデジタルノギス形式の簡易型しか付きません。本来備えているDRO+フライスでできることのほとんどができません。


てなわけでオフラインCNCコントローラを買ってみました。スタンドアローンCNCコントローラとも呼ばれます。PCを使いません。パラレルならよいのですが、他の手段だと起こりやすい通信のタイミング問題がないのでトラブルが減るのと、

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12VにつなげればOS立ち上げやソフト立ち上げなどの待機時間がゼロ、すぐ使えます。Mach3のようなPCの保守が不要です。
これでGコードを流して削ることはほとんどしないと思います。疑似DRO+αとして使います。

【注意】2022年5月現在、価格を3倍に吊り上げて売ってるようになったので買ったらダメです。4万円くらいが払ってよい商品代+送料です。

CNCコントローラとしてでなくDROの代わりにと気づいてからyoutubeで激推ししている動画みてポチッたすぐに「バックラッシュ補正は?」調べると「インチモードとバックラッシュ補正がない、買う前に知っておくべきだったぜ」という動画が出てきてしおれました。10年離れてたらいろいろ忘れてました。

その後ネットと装置を調査し、購入した装置にはバックラッシュ補正機能が付いているのをみつけました。みつけないといけない理由は完備マニュアルが存在しないからです。メール等の問い合わせに返答は有りません。

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てなわけでここをご覧になった方にはこの装置はお勧めしません。
【更新】ShaoGeCNCの製品紹介のブログっぽい記事のコメント欄にバックラッシュ補正可になるファームウェアくれ、と機械のシリアルを添え、メール返信先を書き込むことでチェックサムがうちの機械に合致するファームウェアをメール添付で送ってくれました。メールには反応せず、というかそのサイトにはメールアドレスがなく連絡つけるのが割と大変でしたが、Gコードで動かしている際のバックラッシュ補正はそれで可能になりました。

この装置自体を手持ちで操作するのでなくスタンドにつけ、別途MPG、通称手パをつなぐわけですが、VESAモニタスタンドを買いました。

スタンド

4000円くらいで耐荷重12kgのガスシリンダー式が買えます。値段の割によいものでした。

装置をスタンド付けるには箱に入れないといけない、「板金で作るぜ!」とガレージに行っても全然体が動きませんでした笑 もし折り曲げ機を持ってれば他の板金道具は結構置いてるのでサクサク作ったかも。

自分でつくらないとなると箱をなにから流用するかです。A4ファイルケーススチール製の2段がもしあれば…3段が一番小さいサイズです。
次に電源関係の制御ボックスなど…結局プールボックスにしました。

クーラントタンクに使ったのは15^3でしたが、30X30X10を。1.6ミリ鉄板で重たくなるのですが、スタンドの耐荷重がたいそう余裕があるので平気です。3000円くらいです。

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XY軸は台形ネジでバックラッシュがそこそこありますので、バックラッシュ補正を入れてDROとして使うとどれだけ誤差があるかを確認します。

その先の計画として脱調してしまうとDROとしてまるで使えませんので、クローズドループステッピングモーターへ交換。過大負荷でモータ停止したときにCNCコントローラにアラーム信号を流して即停する制御にすれば脱調はしないという算段です。