見出し画像

革漉き機TK802BKチェック1

TAKINGの革漉き機がモデルチェンジして違う機械になったという噂。

それを確かめるため購入しました。

結果から言うと見た目は変わっていないけれど、主軸が完全に別物になっています。もちろんよくなっているはずです。主軸変更の詳細は次の記事で。

その他ベアリング入りビア樽はガタがほぼなく、よくできています。交換部品が高いですが、同様にベアリングが入っている本家Fortuna純正部品なら4倍くらい高いです。

画像1

ベアリングを表裏2個入れるため穴を大きくする必要があり、連結棒の片端を大きくして対処してあります。右がTK802

画像2
送りローラーの穴径に注目。こちらからボールベアリングを入れるためです。

ところで、TK802に限らず、漉きカスひっかかり防止装置がいろいろあるんですが、樽のラウンドに沿っていない漉きカス剥がし板(厚革)

画像3

Fortunaのはスチール板で角度もフィットもそんなもんじゃないのに。

画像6

なんでわざわざこんなことになってるのか?本家Fortunaと比べるとせり出し量をなるべく抑えたい意図を感じます。

画像5

装着状態で下から覗くと理由がわかりました。スチールの板の上側の曲がりで漉きカスをすくいあげた先に正しい形状のスクレイパーがあると漉きカスの流れがそこにガチ当たりしてひっかかるからひっこめたというわけです。スチール板がダメだと思うんだけどなあ。本家Fortuna以外の他社のも似たようなものです。

画像4

まとめ

TK802BKは見た目は変化ないもののモデルチェンジに近いくらい。前モデルの801を否定してるみたいな。

いいとは思えないのは漉きカスのひっかかり・舞い戻り対策。機構は根本的に前と変わっていない部分。