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ひとりぼっちだった私の青春「ウソツキ!ゴクオーくん」
ちょっと久しぶりに本棚の「ウソツキ!ゴクオーくん」を読んだ。それでこれを一生懸命読んで今よりももっと夢中だった頃のことを思い出して無性に書きたくなったから書く。
多分文章めちゃくちゃだろうし何言ってるか分からないだろうけど許してほしい。
私がこの「ウソツキ!ゴクオーくん」と出会ったのは小学校5年生のときだった。
季節は覚えていないけど当時は妖怪ウォッチが流行ってて、ゲーム好きの父が妖怪ウォッチの何かのアプリのQRコードの付録が付いているからと買ってきてくれたコロコロコミックを読んだのが初めての出会いだった。
多分、読み始めたのはちょうどサタン編だったと思う。サタンが校長先生として八百小学校に来る回とかをあの分厚いコロコロコミックで読んだのを覚えている。だからなのかサタン編は思い入れが強い。
そこから小学校卒業まではコロコロコミックを毎月買ってもらって読んでいた。
ゴクオーくんにかなりハマった私は単行本も買うようになった。
特に私が好きな巻は3巻〜13巻、15巻、そして最終巻である25巻。
よく次の単行本の発売日を調べてはウキウキしていたし発売日から数日経っても地元のTSUTAYAにはいつも置いていないので父の運転でちょっと遠くの本屋へまで行ったりしたのを覚えている。
それくらいゴクオーくんに熱狂していた。
私は色々あって小学校では本当に暗くて無口な子だった。それにあまり何にも興味のない変な子で、熱中するものは当時ほとんど何もなかった。
だからこそなのかは分からないが、ゴクオーくんにハマったときの熱は今思うととても凄まじかったと思う。
誰とも喋らないし友達と言える子は誰1人いなかった小学校の夏休み。私はゴクオーくんを何度も何度も読みまくった。
家ではもちろん、
両親が共働きの為よく祖父母の家に預けられていたのだがそこへもわざわざ持って行って読んでいたし出掛けた先でも好きな巻を一冊だけ持って行ったりして読んでいた。
特に、私は異様に10大地獄長が大好きで地獄長の出てくる巻は穴が空くくらい読んだ。笑
地獄長が活躍する巻だとユーリィ編の3巻、4巻、6巻、7巻。そしてサタン編の11巻、13巻は本当にもう大好きで何度も読んでいた。
特に7巻の天子ちゃん天国救出作戦での活躍が一番素晴らしい。地獄長一人一人に役目があってもう本当に素晴らしいし………言葉にならない。
それで言うと11巻では天子ちゃんを救出するために勝手に天国へ入った罰として人間になって現世でみんなで共同生活をしている場面が見られるわけだが、それはどんな感じなのだろうと想像をしてはニマニマしていた。
学校でミシンを使って作るエプロンへの刺繍はネコカラスにしたし、今は思い出すと恥ずかしいけど卒業までのカウントダウンカレンダーに天子ちゃんを描いたりととんでもなく熱狂していた。
でも時は流れて、
大好きで仕方なかったゴクオーくんへの熱は中学生になると少しおさまった。
中学生になれば勉強、部活とやる事が増えて小学校の頃とは過ごし方も時間も変わってしまうからかあまり読まなくなった。
でも好きなことには変わりなかった。
単行本は発売されれば必ず買った。
高校生になっても単行本は買っていた。
高校生になっても大好きなのは変わりなかった。
でもある日。
ゴクオーくんの公式から悲しいツイートが流れてきた。
ゴクオーくんが終わる。
なんとなく長くないってことも分かっていたけどすごくショックだった。
でも涙は出なかった。
周りにはやばい!終わっちゃうよー!泣きそう!とか言ってたけど受け止めきれてなかったのかもしれない。
最終回は久しぶりにコロコロコミックを買ったし最終巻である25巻も買いに走った。
私は大学生になった今でもウソツキゴクオーくんが大好きだ。
全巻本棚に大事に大事にしまっている。
今日、最終巻を迎えてからずっとしまったままのゴクオーくんを久しぶりに手にとって読んで今までを振り返った。
そしたら涙が出てきちゃって、
あのひとりぼっちだった夏に数えきれないくらい読み返したゴクオーくんは私にとって青春だったんだなと思った。
何度も何度もめくったページの感触
読みすぎて覚えてしまったセリフ
なんとも言えないあの本の匂い
もうあの時ほどの熱では見れないけど本の感触とか匂いとかがあの夏を思い出させる。
喋らないし何もないマネキンのような私を人間に近づけさせてくれた。
もうファンになってざっと9年になる。
私の生きてきた短い人生の半分にはゴクオーくんがいたんだなぁと思うとなんだか感慨深い。
ゴクオーくんありがとう、そしてこれからも好きでいるから、忘れないから。
ひとりぼっちだった私にとって「ウソツキ!ゴクオーくん」は青春だったんだ。
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