アクアポニックスで食べていけるのか? ~500平米でできる現実的な農業経営のすべて~第2部:設備投資の実際とその内訳
「えっ、これだけかかるんですか?」
見積書を見た田中さんは、思わず声を上げました。栽培システムと魚槽システムを合わせて、1,100万円。さらに、運転資金として200万円は必要だと言います。
確かに、大きな金額です。しかし、これは決して高すぎる投資ではありません。
設備の中身を理解する
例えば、栽培ベッドの中心となるNFTシステム。一見、単なる樋のように見えるこの設備、実は精密な水流制御が必要です。根の成長を妨げない流速、適切な傾斜、水温の維持。これらが少しでもずれると