本は使い込む方だが「影に対して」は勿体なくて出来たものじゃない。遠藤氏の丁寧な丸っこい字をみると人柄が偲ばれる。氏はあまたの療養があり狐狸庵ものの可笑しさとは対極に人間とは人生とはと問い掛け続けたのではないか。ふざけた氏もシリアスなのも同じ遠藤氏。裏表でなく誰にでもある影と光か。

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