【その他】新卒会社員のさえない(24)が選んだ名著10選

暑さも落ち着いてきて、秋らしい陽気になってきた最近の東京ですが皆様はいかがお過ごしでしょうか。Twitterではサッカーやデータ分析の情報をアウトプットしている新卒会社員(24)であるさえない / Yamamuro Saeruです。

今回は読書の秋も近づいてきたので、イマ現在の私が選ぶ名著10選を自分なりの感想とともにまとめたいと思います。とはいえ大学に入学するまで、学校以外の全ての時間をサッカーに費やしていたこともあったため、本を自発的に読む習慣はありませんでした。したがって、読んだ本の数としてはさほど多くはないですが、誰かの参考になることができれば嬉しいです。また、いつものサッカーやデータ分析といった文脈とは一切関係なしにピックアップしています。

司馬遼太郎 『竜馬がゆく』

読み返した回数は3回。読んだ後の、なんかせなんいかん!感は異常。事を為すために行動し続ける竜馬の生涯を追うことができます。後付けで孫正義会長が熟読した本だと知った時は嬉しかった。ちなみに会社のロゴは海援隊の旗をモチーフにしています。

司馬遼太郎『燃えよ剣』

この本も3回は読んだかもしれない。新撰組副隊長である土方歳三が主人公で、自分の意志を最後まで貫くカッコよさを感じることができます。自分なくしを念頭に置いている私ですが、美学だけは曲げてはならないと思っています。ちなみに熊本地震で被災した時はベッドの上でこの本を読んでいました。来年映画化されるみたいなので、公開前に是非。

北康利『白洲次郎 占領を背負った男』

意識高い系だった学部1年のときに、クーリエジャポンを読んでいて出会った一冊。第二次世界大戦敗戦後、GHQの配下に置かれ自信をなくしていた日本において、GHQからも恐れられていたと言われている白洲次郎の生き様を知ることができます。マジでかっこいいです。個人的に好きなエピソードは、ゴルフ場でマナーを守らない人には誰彼構わずキレていたものの、一生懸命な人にはめちゃくちゃ優しかったところ。これもプライドではなく、美学。

フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』

言わずと知れた名著です。英文でも読みました。ここでは純粋さや愛を貫いたが故に悲劇が起こります。めちゃくちゃ苦しいです。だからこそ、本質を見失ってはいけないなと。

みうらじゅん、リリー・フランキー『どうやらオレたち、いずれ死ぬっーじゃないですか』

これまでの4冊は、オトコとしてどうあるべきか?を読み解くためのものばかりでしたが、ここからはヒトとして、なところで大きく影響を受けた本を紹介します。最初は、やっときました我らが師匠のお二方の本です。もうバイブルすぎて、どのくだりをピックアップすればいいかわかりません。よくヒトを見ていらっしゃる師匠たちの、人生の至言集です。いっちゃんオススメ。一つだけ選ぶならこれかなぁ〜

リリー「だいたい、教養というのは、その人の生活だったり価値観だったり、知識がその人の身になってるもので、しかも大事なのは、その人の持っている教養で世の中を変えられるかということだと思うんです。」

マキャヴェッリ『君主論』

たまに腹黒いと言われる自分ですが、根幹は学部1年のときに読んだこの本の影響が大いにあると思われます。この本はリーダーシップの文脈で紹介されることが多いですが、綺麗事ではないヒトの本質みたいなものを言語化している本だと私は捉えています。

島田紳助、松本人志『哲学』

院1年のときは寝る前に毎日と言っていいほど聞いていた、島田紳助と松本人志の「松紳」というトーク番組。そのなかでよかったもの?をまとめて文章化した本になっています。私は島田紳助の「子ども、そして教育について」のところがすごく腑に落ちました。

お前らが将来どうなろうがいっさい関係ない。なんの期待もしていない。愛しているから期待しないことも、僕は言い続けた。

みうらじゅん『さよなら私』

禅の考えをうまく現代語訳した本であると、私は認識しています。「あきらめること」、「そこがいいんじゃない!」、「他人と比較しないこと」、「他人に期待しないこと」。

太田和彦『居酒屋を極める』

ここから、ちょっとまた毛色が異なる2冊になります。吉田類の酒場放浪紀を中1から見ていた自分のなかで、一番の憧れの場所が赤提灯がともるカウンターと数席しかない渋い居酒屋なんです。まだ24の若造ですが、もっと居酒屋で1人で飲んでいる姿が映える大人に早くなりたいと思います。太田さんの居酒屋番組はあまり好きではありませんでしたが、素敵な文章があるので書き留めておきます。

成功も失敗も、陽の当たらない苦労も、そこからの立ち直りも、スイも甘いも知った長い人生経験の知恵の知恵の使い所だ。相手の話をじっくり聞いて本質を見抜き、意見を期待されると懐深い答えを用意し、いつしか尊敬されてゆくのが真の大人だ。肝心なのは思慮と知性とユーモアだ。

中川李枝子『子どもはみんな問題児。』

最後は変わり種のこちら。『ぐりとぐら』の作者である中川先生の、子育てをするママたちに送る素敵なメッセージがたくさん載っている本です。私はまだ結婚もしていませんが、いつかそのタイミングになった時に読み返すことになるのでしょう。

意外と長くなりましたが、こちらが現時点での私が選ぶ名著10選になっています。これだけまとめることができたのは、読書記録をつけられるビブリアというアプリのおかげだったかもしれません。ぜひ気になった本があれば、この秋に読まれてみてはいかがでしょうか。

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