1、シャープの穴なし洗濯機とは?
全自動洗濯機が今の主流の一つ。
多くのメーカーから出ている洗濯機が全自動でどれもしっかり洗え、すすぎもできる。
スタートを押すだけで洗える手軽になったのも、
技術が進化したから。
価格が安い事から、多くのお客様から好評をいただいている。
しかし、更なる進化として、
水を使いすぎる全自動洗濯機の問題を解決しようとシャープが立ち上がり新たに作ったのが洗濯槽に穴のない全自動洗濯機だ。
これは洗濯槽と外槽の間にたまる水が無駄なのでそれを無くそうという形で生まれた。
こちらは26年前にシャープが開発した独自の技術である。
穴なし洗濯槽を搭載した洗濯機は日本ではシャープのみである。
なぜ、穴なし洗濯槽と穴あき洗濯槽の洗濯機が存在しているのか?
その理由をお話ししながら、穴なし洗濯槽のメリット、デメリット、掃除の仕方、実際穴なし洗濯槽の洗濯機を使っているお客様の反応を見ていこう。
1-1、穴なし洗濯槽のメリット
先にも述べたように、節水効果があるのが穴なし洗濯槽である。
通常穴あり洗濯機はバケツの中にざるが入っており、ざるの中に洗濯物が入っているイメージである。
穴なし洗濯機はバケツの中に小さなバケツが入っている。
穴あり洗濯機は脱水槽に当たるざるからかき回すことで水が漏れていくので洗濯をするためには水を水をためる外側のバケツの量まで水を溜める必要がある。
それに対して、穴なし洗濯機はバケツの中に小さなバケツが入っているので、小さなバケツ分の量の水があれば洗えるので、当然水の量はかなり減る。
それにより節水ができる。
同じ機種に穴があると仮定した場合と比較し、1回あたり約35リットルの節水効果が見込める。
2リットルのペットボトル17本分と考えると相当な節水ができるという訳である。

他にも色々とメリットがあり、洗濯槽の水が入り、そこから黒カビが発生する事も多く、穴がない為に黒カビが発生しにくい。
黒カビが穴あき洗濯槽で繁殖しやすい理由は後ほど書くが、穴なし洗濯機にするだけで黒カビが発生しにくくなるのでそれも穴なし洗濯槽のメリットである。
更に糸くずフィルターの糸くずが穴がないので外に逃げない。糸くずを袋状のフィルターでキャッチができる。
今のシャープの機種は更に、洗濯物に直接触れるパルセータと糸くずフィルターの樹脂にAg+成分で抗菌ができる。
防カビにも対応している。
洗濯槽の底裏にカビがつきにくいようにステンレス
である。
プラズマクラスター槽クリーンコースを選ぶと、洗濯槽やパルセータの裏を水で洗い流し、送風しながらプラズマクラスターを出し、カビの繁殖を抑える効果がある。

穴がないから洗濯槽の中の水の勢いが強く、洗濯物がしっかり洗え、洗浄力が上がる。
これは小さなバケツの中でかき回し、水が大量に対流するので洗濯物がよく洗えるという事である。
機密性が高い穴なし槽を選ぶ事で内フタが必要ない。
内フタがないので投入口が広く、毛布やカーテンなど大きな洗濯物の出し入れも簡単にできる。

衣類の痛みを軽減できる。
洗濯槽に穴があると、ざるで衣類を振るイメージで脱水したりするので穴に押し引っ張られた部分が繊維のほつれになったりする。
洗濯槽の穴をなくすことで均等に洗濯物に圧力がかかり脱水による衣類の痛みを軽減できる。
衣類を長持ちさせるなら穴なし洗濯槽が向いているのである。

色々とメリットがある。
これは、穴あき洗濯槽にはないメリットなので、シャープ独自の強みとなる。
節水、節約、カビを発生させない、よく洗える、内フタなし、衣類を大事にもたせたい事を求める方はこちらの洗濯機を選ぶと良いだろう。

1-2、穴なし洗濯槽のデメリット、欠点
デメリットとしては洗濯槽の掃除が大変。
手順としては、
⑴排水ホースを抜いて洗濯機にかける。
これは排水しないようにする為。
⑵槽クリーナーを使用して毛布コースでつけおきする。
⑶排水ホースをバケツに入れて排水する。
⑷その後すすぎをする。
⑸排水ホースを元に戻す。

これは普通の洗濯機より手間がかかり、
普通であれば、槽洗浄コースを押せば良いだけ。確かに槽にカビが付着しにくいといってもカビが起きる可能性はあるので、槽洗浄は必要となる。

その他、通常の洗濯機と比べ脱水が弱い。
その為、乾くのに時間がかかる。
これは、洗濯物を多く入れたり、水を通しにくい衣類を洗うと水の通り道を塞いでしまう可能性がある。
そして、多くの洗濯物を入れると水の通り道をふさいでしまう事にある。
これは洗濯をすればたくさん起きうる問題であり、脱水効果が著しく減少する。
他にも水を通しにくい素材の衣類を他のものと一緒に洗うとこれもまた衣類が水の通り道を塞ぎ脱水機能が減少する。
穴なし洗濯槽を使ったお客様でも脱水効果が低いと不満が多々起きている事からも脱水機能に関しては問題がある。
脱水ができなくとも、外でしっかり干せば乾くので、問題がないといえば問題はないかもしれない。
しかし、部屋干しをする際、長い事乾かないとカビが発生して臭いが出てくるので早く乾くように脱水機能がある方が安心なのである。
そういう事からも穴あき洗濯機を選ぶお客様もいる。
しかし、脱水機能に問題がないというお客様も多数いるのだが、それは理由があり規定の洗濯容量を守り、水を通しにくい素材の衣類を他のものと一緒に洗わない事でこの悩みから解放される。
そこを踏まえて使う事が肝要となるだろう。

更に脱水の際、毎回洗濯槽の外側を洗い流すのできれいに洗浄ができる。
これはメリットだが。

カビが生えにくいのは確かにメリットだし、大量の水を節水できるのも強みなので、しっかり知識を持った家電量販店の店員に聞き、問題がない洗濯機を買うべきであろう。

そして、シャープといえばプラズマクラスター、
プラスイオンとマイナスイオンを大量に発生させ、カビの繁殖を抑制するという物である。
ではプラズマクラスター槽クリーンという機能がシャープの洗濯機でついていたら穴なし洗濯槽である必要はないんじゃないか?というとそれは違う。
実際、カビは洗濯槽の裏にできたりする。
黒カビは、洗濯物の汚れ、汗などが水を含み乾かず腐りできるもの。
それが洗濯槽の裏に多く生まれやすい。
だから洗濯槽クリーナーを使いカビを取る作業が必要となるのだが穴なし洗濯槽では、排水の管の所にカビが発生する可能性もあるし、洗濯槽内にもできる可能性はある。
ここでカビが生えにくいというのは、洗濯槽の裏に出来たカビが穴を通じて洗濯槽内に入ってくる心配が穴なし洗濯槽の場合はないという事を言っているだけに過ぎない。

故に洗濯槽の掃除はしっかり定期的にする必要があるのである。

2、シャープ以外はなぜ穴あき洗濯槽なの?
なぜ穴あき洗濯機が多いかは、
構造を考えるとわかりやすい。
ざるに濡れたタオルを入れてブンブン振り回すとざるから水が出てくる。
これが脱水の原理である。
それに対して、穴なし洗濯機は水の入ったコップを思い浮かべてみよう。
コップをくるくる回すとコップの縁から水がこぼれていく。
これが穴なし洗濯機の脱水方法。
洗濯槽を高速回転し脱水槽の上部に水を誘導し弾き飛ばす。
その原理の違いがあり、
その上で穴なし洗濯機の脱水の弱点を考える。
多くの洗濯物を入れると水の通り道をふさいでしまうので、脱水力が弱くなる。
それにより多くの全自動洗濯機は、ざるの原理を使って穴あき洗濯機が大半なのである。
脱水効果が高いので、
後の干す、乾かすの作業でとても楽になる。
とても効率的である。
更に、バケツの中にざるがありその中に洗濯物がある状態なので、洗濯物の汚れをざるをかきまわす事により、取りやすくなる。

3、シャープの穴なし洗濯槽の掃除方法
必要なものは、柔らかい布、不要なタオル、バケツ、カビや汚れが気になる時は別売りの洗濯槽クリーナー。

手順としてはまず、洗濯槽に衣類が入っていない状態にする。

⑴水を含ませた固く絞った柔らかな布で槽内を拭く。
⑵槽洗浄する際は、排水ホースを排水口から外し、
必ずホース掛けにかける。
⑶ふたを閉めたまま、洗濯機の電源を入れる。
⑷毛布コースを選び、スタートする。
毛布コースがない時、大物コースを選ぶ。
⑸かき混ざりだしたらスタートを押し一時停止にし、洗濯槽クリーナーを槽に入れる。
⑹ふたを閉めてスタートボタンを押し、5分間かき混ぜ、その後電源を入れ直し、脱水のみでふたを開けたままスタートする。
⑺電源を切りふたを閉めて6〜12時間放置する。
⑻排水ホースの先にバケツを当て、ホース掛けから外し、出て来た液をバケツで受け止める。
バケツが一杯になったら排水ホースをホース掛けにかけるを繰り返す。
⑼排水ホースを排水口に戻し、電源を入れ脱水のみでスタートし、最後に毛布コースか大物コースを選びスタートして終わり。

4、シャープの穴なし洗濯機の口コミと評判
洗濯物に洗濯機内のカビがつかない。
洗濯機の漂白を月1回行うだけでいつも洗濯槽はピカピカして気持ち良い。
脱水力も他社と変わらない。

脱水に時間がかかり遠心力で横から水がでないので洗濯物の偏りでストップすることがある。
洗濯槽の洗浄をすると汚れがかなり浮くのでカビが発生しにくいとは言えない。

かなり節水ができるので経済的に助かる。カビが生えにくいので清潔感がある。

3年しか経っていないのにお風呂の水をくみ上げるポンプが壊れてしまった。

初めての洗濯の時に水が少なすぎて上にある洗濯物がすすぎ段階になっても水が濡れていない。

脱水は問題ない人と問題があるという意見があり、脱水が心配な人は手を出すのはやめたほうが良いだろう。
上記にも書いたように規定の洗濯容量を守り、水を通しにくい素材の衣類を他の衣類とを一緒に洗わない事が大事となる。

穴なし洗濯機は、穴あり洗濯機に比べメリットが沢山ある。
規定以上の洗濯物を入れて洗濯をすると水の通り道を防ぐので、用法用量を守り、洗濯をしよう。

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