安田記念予想(有力馬診断② ケイデンスコール)
次の有力馬診断はケイデンスコールです。
サリオスの次にこの馬を取り上げた理由は中穴で3着以内に入る可能性があると感じているためです。それは近走のレース振りをみてのこと。
早速、近走から安田記念に繋がりそうなレースをピックアップして解説していきます。
まず、繰り返しになりますが過去3年の安田記念振り返りから。
2020年 1着 グランアレグリア
12.3 - 11.1 - 11.4 - 11.7 - 11.8 - 11.6 - 11.2 - 12.1(馬場差を加味して+0.2)
前半3F 34.8 中盤2F 23.5 後半3F 34.9
2019年 1着 インディチャンプ
12.4 - 11.1 - 11.6 - 11.5 - 11.4 - 11.3 - 11.4 - 11.8(+0.2)
前半3F 35.1 中盤2F 22.9 後半3F 34.5
2018年 1着 モズアスコット
12.4 - 11.0 - 11.4 - 11.5 - 11.5 - 11.6 - 11.6 - 11.9(+0.2)
前半3F 34.8 中盤2F 23.0 後半3F 35.1
過去5戦のケイデンスコールの戦績です。
特に近走は重賞で1、2、1着と好成績を残しています。この記事で取り上げるのは2走前の中山記念と前走の読売マイラーズCです。
2021年2月28日 中山11R 中山記念
12.7 - 11.4 - 11.4 - 11.6 - 11.7 - 12.0 - 11.9 - 11.7 - 12.3(馬場差+0.2)
前半3F 35.5 中盤3F 35.3 後半3F 35.9
3Fごとのラップタイムを見て分かるように逃げたバビットと番手のウインイクシードが刻んだペースは最初から最後まで一定です。
このレースでケイデンスコールは2着でした。
上の写真はスタートから800m、あと1000m地点でのケイデンスコールの位置です。先頭とは2.5秒程度差があります。
一方で、下の写真はラスト400m地点の位置です。先頭とは0.5秒程度でしょうか。
つまりラップでいう800m〜1400mの間(11.7 - 12.0 - 11.9)で約2秒の差を縮めたことになります。特に太字の部分で追って差を詰めているので、ケイデンスコールの実質の区間ラップは11.4 - 11.2 - 11.1 くらいでしょうか。さらに次の400m〜200mにかけても0.3秒程差を詰めており、実質11.4秒。最後は急坂もあり落ちましたが、それでも12秒くらいで走っています。
ここで言いたいことは、一定のペースが続く安田記念において、ケイデンスコールの刻んだ実質ラップ
11.4 - 11.2 - 11.1 - 11.4 - 12.1
は安田記念のラップに近く、この馬にはレース適正があるということです。
2021年4月25日 阪神11R 読売マイラーズC
12.7 - 10.4 - 10.8 - 11.4 - 11.5 - 11.4 - 12.5 - 12.3(馬場差+0.2)
前半3F 33.9 中盤3F 34.3 後半3F 36.2
ケイデンスコールは1着でした。
上の写真のラスト1000m地点では先頭と2秒程度、下の写真ラスト600m地点でもその差はあまり変わらず。
この後、ラスト400m地点でも1.5秒程度先頭との差はあります。
この後、ゴールまでの400mで1.5秒を逆転するわけですが、ケイデンスコール自身のラスト1000mの実質ラップを出してみると
11.4 - 11.5 - 11.0 - 11.3 - 11.6
くらいになると思います。阪神1600mのコースは、どちらかと言えば、中盤にペースが緩み、ギアチェンジとトップスピードが要求されるレースになりがちです。しかし、今年のマイラースCは前半から最後まで一定速度の持続力が求められたレースになり、ケイデンスコールの長所が生きた形になりました。
今年の安田記念が2018年や2019年に近い、中盤2Fも厳しいペースの競馬になった時にケイデンスコールの長所が生きると思います。今年のレースではトーラスジェミニが逃げるはずなので、この2年に近い流れになると個人的には思っています。
グランアレグリア
サリオス
ケイデンスコール
インディチャンプ
上記4頭の力は他馬に比べて抜けています。
馬券検討の際もこの4頭で、変に買い目を増やさないほうが良いと思います。以上、ケイデンスコールと安田記念の考察でした。
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