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日本ダービー予想③

では③に行きます。シャフリヤール以下8頭です。

5枠10番 シャフリヤール

前走毎日杯の1着馬。毎日杯の詳細を見ていきます。

毎日杯

ダービー出走馬でこのレースに出ていた馬

1着 シャフリヤール

2着 グレートマジシャン

12.6 - 11.4 - 11.1 - 11.6 - 11.9 - 12.1 - 11.7 - 11.4 - 11.9(馬場差-16より1Fあたり0.2秒を加算)

前半3F 35.1  中盤3F 35.5 後半3F 35.0 と”緩みのないペース”で進んで結果的にレコードとなったレース。スピードの持続力と底力が求められた厳しいものだったと思います。ただ、レコードの額面通りではなく、個人的にはダービーの適正とは必ずしも一致しないのではと感じています。

それはダービーが中緩みからのギアチェンジ&トップスピードが求められるからです。

日本ダービーではシャフリヤールは買い、でグレートマジシャンは軽視のつもりです。

理由として、下の1枚目の写真を見ていただきたいのですが、直線入り口時点で内の緑帽のシャフヤールと外橙帽のグレートマジシャンはほぼ同じ位置にいます。

一方、2枚目のラスト300m地点では内、外で2頭の間に距離が開いたように感じます。シャフリーヤールはラスト400m地点で抜け出す進路を探すような動きを見せており、実際にはもう少し2頭の差が開いていたのかと推測できます)。

この”差”=ギアチェンジ能力の差です。日本ダービーでは先述の通り、高いギアチェンジ能力が問われます。この点、シャフリヤールはグレートマジシャンより優れているということ。

また、毎日杯でシャフリヤールは先行に近い戦術をとってきました。日本ダービー予想②の共同通信杯の考察の際、エフフォーリアの特徴の一つに”操縦性の高さ”を挙げました。先行集団につけて、差し馬のような末脚を使えると。

シャフリヤールは毎日杯の経験から、ダービーでは先行集団にとりついていけるのではと思っています。そうすれば、エフフォーリアを逆転とまではいかなくても2着は十分にあり得ます。買いです。

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6枠11番 ステラヴェローチェ

皐月賞3着ではありますが、今回は軽視です。その理由はエフフォーリアの項で記載した通り、ダービーのレース上がりが35秒を切る可能性が高いため。もし前半、中盤とペースが厳しく、最後上がりのかかる底力勝負になった場合は来る可能性もあると思いますが、その可能性はかなり低いと見ています。

6枠12番 ワンダフルタウン

青葉賞の1着馬です。

青葉賞

ダービー出走馬でこのレースに出ていた馬

1着 ワンダフルタウン

12.6 - 10.7 - 12.2 - 12.9 - 12.6 - 12.7 - 12.8 - 12.6 - 12.2 - 11.7 - 11.4 - 12.0(馬場差-15より1Fあたり0.1秒を加算)

当日朝の時点でワンダフルタウンは4番人気と上位人気に推されていますが、青葉賞を見る限り、軽視で良いのではと思います。その理由はラップの太字で示したように、青葉賞が道中緩んだラップ構成になっているためです。ラスト3Fに11秒台がくる、典型的な”上がり勝負”の競馬になっています。また、ワンダフルタウンは道中囲まれておらず、直線もスムーズに抜け出す等、ストレスなく競馬ができています。そういった点からも、よりレースが厳しくなるダービーでは評価を落とします。

7枠13番 グレートマジシャン

先ほどシャフリヤールの項で書いたように、シャフリヤールのほうが上位の見込みがあると考えます。あと気になるのはグレートマジシャンの血統構成です。母系の2代遡った父がサドラーズウェルズ。母系の血が欧州系に寄っている点、ディープ産駒とは言え切れ味では他馬に劣るのではと思います。

7枠14番 タイトルホルダー

皐月賞の2着馬。これも予想②であったように、タイトルホルダー自身は前半スローからの、道中囲まれることなくスムーズな競馬ができています。ペースと展開に恵まれた形です。ダービーでは皐月賞のような楽な競馬ができる可能性は低く、直線が皐月賞より長くなる点も、切れ味勝負が不向きな本馬にとってはマイナスと考えます。よって軽視です。

8枠15番 アドマイヤハダル

個人的に、この馬は相当な能力があると思っています。それは前走の皐月賞のレースぶりからではなく、2走前の若葉Sのレースから感じたことです。若葉Sを振り返ります。

若葉S

12.5 - 11.2 - 12.9 - 13.1 - 12.3 - 12.3 - 11.9 - 11.7 - 11.2 - 11.4(馬場差-16より1Fあたり0.1秒を加算)

注目したいのはラスト400mから200mにかけてのアドマイヤハダルの動きです。

ラスト400mの地点では上の写真のように先頭から0.4秒差くらいのところ。200m地点では下写真のように、先頭に並んでいます。ここから本馬は10.8秒くらいでこの区間を走っていると推測できます。そしてラスト200mの上り坂の地点でも速度は落ちずに最後は余力を持って入線しています。

道中スローなため、一概に言えない部分はありますが、相当な能力を持っているかと。今回のダービーでは外枠に入ってしまいましたが、可能性を信じて買いです。

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8枠16番 サトノレイナス

ダービーで一番扱いの難しい馬と言えます‥。末脚の切れ味ではエフフォーリアの方が上かと思いますし、今回16番枠ということを考えるとスタート後の出し方が難しく、インに入れないと道中ずっと外を回って距離ロスすることに繋がります。

エフフォーリアに勝つ(肉薄する)にはラスト5Fくらいからロングスパートをして、サトノレイナスの能力をフルに引き出すことだと考えますし、ルメールならその辺りを踏まえてミスなく乗ってくるかと。

では前走の桜花賞を振り返ります。

桜花賞

12.3 - 11.0 - 11.4 - 11.3 - 11.8 - 11.4 - 11.4 - 12.1(馬場差-20より1Fあたり0.2秒を加算)

このレースの肝はメイケイエールの動きでした。スタート後こそ最高方でしたが、抑えが利かずに前方へ。その影響でラップ太字のように、例年ならラップが緩む区間で緩まず、厳しい締まったペースでレースが進みます。

サトノレイナスはラスト3Fの地点で先頭との差は1.5秒ほど。ここから上がり32.9秒(補正すると33.5秒程)の末脚で突っ込んできます。

写真で見るとラスト200mの地点で先頭との差は1秒くらいかと思います。サトノレイナス自身は

11.2 - 11.2 - 11.1

くらいで走ったことになります。それまでの道中のペースを考えても、相当に強い

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2着という着順は気にしなくて良いと思います。日本ダービーにおいて、エフフォーリアとサトノレイナスの能力は他馬と比べて数枚抜けています。

ただ、サトノレイナスがエフフォーリアに勝つためには、直線に向いた時点でエフフォーリアとの距離を詰めておく必要がある。なのでロングスパート目に脚を使っていくのではないでしょうか。いずれにせよ、外枠がどう出るのか、ルメールの腕の見せ所ではあります。

8枠17番  バスラットレオン

今回、逃げが予想される馬です。前走のNHKマイルCはスタート後の落馬で競走中止となりましたが、2走前のニュージーランドTは非常に強い競馬でした。ただ、このレース、逃げはしたものの前半3Fは馬場差を加味して35.3秒程度、中盤2Fは23.7秒ほど。つまり息を入れながら逃げています。ここが今回のポイントであり、ダービーでも息を入れてロングスパート戦に持ち込むのではと思っています。3着以内は難しいですが、レースの鍵を握る馬に違いありません。


ここまで全馬を見てきました。

印では

◎ エフフォーリア

○ サトノレイナス

——超えられない壁——

シャフリヤール、ディープモンスター、レッドジェネシス、アドマイヤハダル、ヴィクティファルス

にします。

3連系の◎、○の2頭軸の流しです。

長文になりましたが、読んでいただきありがとうございました!

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