「夢女子」という概念について話をしよう

 皆は幼いころに一度は考えたことはないだろうか。
「もしもあの作品の世界に自分がいたら……」と。
 夢女子(ないし夢男子)は、そう言った空想を年を重ねても持ち続けて、最終的には「あの世界に生まれた自分/自分が考えたキャラ」を脳内外問わずに出力している存在のことを示している。

 様々なアレソレで「夢女子=キャラに恋する人」となっている(個人的観測並感)が、正しいけれど足りない部分があったりする。
 そんなよくわかるようでよくわからない夢女子という概念について、今回は書き綴りたいと思う。

※この記事は個人的な観点が100%含まれます!解釈違いなどに過敏な方はお肌がひりついたら即ブラウザバッグしてください!

「夢小説とは」

 まず夢女子というものの前に、夢小説というものについて説明しよう。

 夢小説という単語を聞く機会がある人は普通ならそんなにいないと思う。
 ただ、もしこのnoteを読んでいる人がかなり長い年数Twitterを利用していて、かつ二次元関連のコンテンツに触れる機会が多かったのなら、何年も前に流行ったあるタグを見たことがあるかもしれない。
 あまたの成人夢女子の古傷をえぐり自分から傷口を開かせた悪夢のタグ。

「細かすぎて伝わらない夢小説物真似グランプリ」を――!

えっこれもう6年前のタグなのか……(調べておいて自分で傷つく)

 こちらのまとめ、まとまってなくて8000を超えるツイートが集まっているのでそんな深く読まなくていいです、こっちに戻る気力がなくなるし深淵すぎて古傷えぐるから。


 さて夢小説だが、冒頭で説明した通り「もしもこの世界に自分がいたら」な、自己没入のための小説、あるいはオリジナルキャラを主人公のポジションにして投入した二次創作である。


 そもそも今でこそいろいろなサイトで夢小説というタグで投稿がされているが、元々は名前変換機能(ドリーム機能ともいう)を搭載したサイトやブログなどで数多くの作品が投稿されていた。##name1##……ウッ頭が。
 そうやって自分の名前を入力し、キャラに自分の名前を呼んでもらう。これが前者の意味での「夢小説」と言える。

 次に、完全オリジナルキャラを既存作品に投入し、主人公として描いた小説の話。
 こちらはオリジナルキャラに自己投影するというより、いわゆる「うちの子」として愛でている傾向にある。
 名前変換機能を搭載したサイトよりも、小説投稿サイトなどで夢小説用のタグを使って投稿される作品が増えた昨今、どちらかと言えばこちらの割合が増えている。(と思う)
 名前変換機能がないならないなりに「ネームレス(主人公の名前が呼ばれない=自己投影しやすい)」や「○○表記(文字通り。自分の名前を脳内で埋め込む自己ドリーム機能)」をしている作品もあるが、大半はオリジナルの名前を入れて、がっつりと設定を練っている。
 そうやって完全に「一人のキャラ」として確立した存在を主人公に添えて、読者もその主人公に没入することもない作品が後者の意味での夢小説になる。
  オリ主≠あなた……ウッ頭が。

 夢小説以外にも夢漫画や夢絵、昔はメル画なんてのも流行っていた。

注:Twitter等不特定多数に見られるSNSで夢絵や夢小説などを公開するときは、なるべく検索除けをきっちりしてほしいな!

「夢女子」とは

 さてぼんやりと夢小説という概念は分かったと思う。分からなくてもいいです分からないものと分かればいいです。
「夢女子」という概念について、まず最初に持論から話すと「その世界の一部になりたい人間」というところだ。
 すごくざっくりとした結論なので「ちげぇよ!」という言葉があったらごめんなさい。
 でも自分が「夢女子」という概念に当てはまる人を考えると、その結論に結局は辿り着いてしまう。


 キャラにガチ恋して恋人になりたいと思うのも
 キャラと友情を築いていきたいのも
 キャラを見守りたいというのも
 その世界の住民になりたいというのも
 オリキャラを生み出し、作品世界でどう動くのか見てみたいというのも

 結局は「生み出された作品の一部となってみたい」という願望が根源にあるのだと思っている。
 その世界でキャラがどう日常生活を送っているのか見てみたい/考えてみたと同人を書くのもある意味は同義で、そこに主人公たるオリジナルキャラクターか「あなた」を生み出すかどうかが、二次創作と、その中の夢概念に枝分かれする分かれ道なのだと思う。

 余談だが、私は「うちの子を投入してその子をついて回れる守護霊になってみたい」夢勢である。断じてストーカーではない。

まとめ:千差万別の愛で方

 なんか変な見出しタイトル付けてみたけれど書くことそんなにないわけで。
 この記事書いたきっかけもとあるチャットで「夢女is何」というものを見たから衝動的に書いただけなので色々ガバガバ構文です。
 具体作品挙げるのもなぁと思って色々書いてないけれど、某キャラとか某キャラの人気爆発とともに夢作品が結構某サイトとかに投稿されるのを見るたびに「沼への飛び込み方すげぇなぁ」と生暖かい目になる。いいぞもっとやれ。

 君は某キャラに恋をしてもいいし、某キャラと「うちの子」を絡ませてもいい。つまるところ、それでいいのだ。


 作品の愛で方は千差万別。夢女子でもそうじゃなくても、公式に迷惑が掛からない程度に一次作品を愛でるんだぞ!いいな!

 以上、某銀灰沼に沈んだまま帰ってこないイモより。
 諸君、シルバーアッシュはイイゾ……

ポテトサポートです、イモだけに