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多分日本一安いギターをレビューする。 Playtech TL-250が思いの外良い件。

前フリっぷり

※これはギターマニア向けの記事ではありません。オカルト大好き老害ギタリストもどきはママのおっぱいでもしゃぶってな

先日2/17に誕生日を迎えまして。
前日の2/16には池袋手刀でお誕生会的ライブをやらせていただいて、非常に幸せだったわけですが、俺の親友が『嫌がるものを自宅に直送したからな!』
と言い放った
んですよ。

で、自宅に届いたやたらでかいダンボール。

これ、乗るんじゃない!

うわ!真っ赤なテレキャスだ!
確かに俺本人は絶対選ばない!だって似合わないもの!www
だから嫌がらせだと言ってたのか!www

とはいえこのギター、少し興味あります。
というのもこれ、PLAYTECHのTL-250なんですよ。
多分、日本でこれ以上安い新品ギターは存在しない、安物ギターの横綱だからです。

こいつの素性っぷり

えーっと、あまり楽器メーカーに馴染みのない人向けに解説します。
このギターはPLAYTECHというブランドのギターです。
楽器をやってる人なら、一度はお世話になったことがあるサウンドハウスという音響や照明関連の有名通販業者のプライベートブランドです。

プライベートブランドだから安いんでしょ?と思ったあなた。
それは正解なのですが、安さのレベルが尋常じゃないのです。

超有名ブランドであるGibsonやFenderもエントリーモデルは出してますし、エントリーモデルはブランド名を分けて本当にビギナーでも、それこそ学生でもちょっとバイトすれば買えるようなギターは作ってるんですよ。それでも2〜3万はやっぱりかかります。
俺もGibsonのギターと、Gibsonの廉価ブランドのEpiphoneのギターも両方所有してますが、どっちもいいギターで愛用してます。

しかしこのPLAYTECH、そんな生易しい値段ではない。
さっき言いましたね?安いギターの相場とは大体2〜3万だって。
今回親友が贈ってくれたこのPLAYTECH TL-250の新品の価格…
2020年2月18日現在、税込みで8,228円です。もはや価格破壊とか生易しいレベルではありません。

巷の評価っぷり

これはPLAYTECHに限らず、格安ギター全般に言えることなのですが、だいたい評価は二分されます

・値段のわりに『良い』
・値段なりに『悪い』

これはなんとなく、楽器じゃなくても世の中には似たような事例はあるでしょう。
なので、その辺は多分こまかく説明しても無駄だから、この辺にして。俺の率直な感想をこれから書きます。

俺の感想っぷり

一言で言えば、値段の割に良い。というか値段考えたらコスパやべぇ!です。
まぁ一応弾いてみたんで、聴いてもらいましょうかね。

サウンドハウスはどうやって利益を出してるのでしょう。心配になりました。これが率直な感想です。

まぁ、ご覧の通り何不自由なく弾けてるし、特段演奏しづらいわけでもない。音もシングルコイルのギターなりに自分の欲しい音は作れてます。

8,228円…ぐぬぅw

不満っぷり

まず先に不満点を書きます。

・ピックガードのバリが取りきれていない。
・困るほどではないが、ナットがちょっと高い気がする。
・使えないレベルではないが、ペグの精度がもうちょっと良いと嬉しい。
・ネック太くね?テレキャスってそんな太かったっけ?レスポールみてぇだな。

逆にこれくらいのことです。後はさして不満はございません
ピックガードは音に関係ないし、ドレスアップしたいから多分交換するし。
ナットも困るほど高いかというとそうでもない。
ペグは変えたかったらGOTOHのペグに換えても5,000円もしない。
ネックは慣れですね。レスポールは持ってないけどSGのネックとさほど変わらないし。

良かったところっぷり

ちなみに上記の動画ですが、俺の自宅に到着後、特に調整もせず弦だけ交換した状態です。
まぁまぁオクターブチューニングもできてるんで、多分出荷前の調整も結構真面目にしてくださってると思います
生産だけでなく調整も込で8,228円って、調整してくださる人の給料的に大丈夫なのでしょうか…とても心配です。

俺がギターを買うときに重視する点は、頑丈かどうかに尽きます。
要するにこういうこと。

・そう簡単にチューニングが狂わないか
・メンテナンス性は容易か
・ネックの耐久性はあるか。

耐久性については壊れたタイミングがいつか来ないと判断できないので飛ばしますが、実は俺が重視する点は音ではありません
というのも、音に関しては電装系のパーツを自分好みに変えれば相当追い込めるし、電装系パーツの交換は全然難しくない。
また、エレキギターはアンプから音を出した時に良い音が出ればOKなので、生音がどうとかボディの鳴りとかは、俺は全く考慮しません。いい音がするかどうかはピックアップにかかっているのですが、たとえ音が思わしくなくてもピックアップを交換すりゃいいわけです。
なので、メンテナンス性のほうがよっぽど大事なのです。

チューニングが狂わないかどうかですが、現時点では他のギターと大して変わらないという感想です。
多少ペグの動作がルーズなので、チューニングをピシッと合わせるのに、ちょっぴり時間がかかるので、それだけは気になるかな?
現場で使うとなるとチューニングにいちいち時間かけてられないから、やっぱりペグは変えたほうがいいとは思う。

でもまぁ音を全く気にしないかというと、そうでもないんです。
俺だってギタリストの端くれ。音にこだわりもそこそこあります…が。
上記の動画を撮影して思ったんですが、ぶっちゃけこの音なら録音で使ってもいいなぁ…ってくらいいい音ですよ。

いいんでしょうか、サウンドハウスさん。
こんないい音する楽器がたったの8,228円で…。

結局おすすめなのかどうかっぷり

ここまで散々PLAYTECHを褒めちぎってますが、万人にすすめるかというと難しい気がします。
というのも、そもそも俺は楽器は楽器屋で実際に弾いて選ばないと気がすまないタイプだからです。

楽器ほど通販で買いづらいものって、なかなかないんですよ。
デジタルなシンセやミキサー、またはピックや弦などの消耗品はどこで買っても音が変わらないので、通販で買っても差し支えはないのですが、ギターに限っては木工製品であり電子製品なので、個体差がそれなりにでかいんですよ。
そうなると、直接楽器屋から買ったほうが安心だよね…って思います。

でも、せっかくこんないい音がするギターを安く買えるのを利用しないのも勿体ないのも事実。

なので、ある程度のギターの調整はできる人であれば買い!という結論だったりします。というかぶっちゃけEpiphoneやSquireとレベル的には大差ないです。

というわけで、しばらくこのTL-250と遊びたいと思います。


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