【解説】キャラ影で考えてること

本文

イラスト影は
①注目させたい部位や輪郭(図)を引き立てるために地を作る
②部位の質感(もしくはエロさ)の説明or強調

…これら2つの判断基準で置いてる。
もちろん演出や空間を考慮してデッサン的な光源を利用することはあるけど、ベースの思考は前述の2点で良いと思う。

ちょっと汎用性のある解説が思い付かなかったので、自分が影の配置の時「どう考えて置いたのか」を振り番で説明してみます。

(Twitterとpixivでちゃんと伸びたやつだから信頼性ある…ハズ?)

(1)服の上からこんな綺麗な弧が出るはずないけど、お尻を見たいから弧にしちゃう
(2)光源的に考えれば前髪の落ち影が(点線上に)入るはずだけど、可愛いオデコが見たいから影削っちゃう
(3)右上腕と右足はこんなに陰らないはずだけど、右前腕や胴&右腿のシルエットを目立たせたいのでガッツリ暗くしちゃう(※)
(4)膝の四角い感じが出ると立体が出て気持ち良いので、(普通はこんなところに影入らないけど)角丸四角の影を置いちゃう
(5)イカの切り身っぽい服には丸みある影、カチカチのグローブにはメタリックで刺々しい影を入れると質感差が出て良い感じ
(6)本当は太ももの丸みに沿って曲線的な影にすべきだけど、インクの中に右腿がシュッと入ると気持ち良いので、直線的で指向性のある影を入れちゃう

※パーツ全体を影らせると明暗幅が狭くなるので「パーツのコントラストが下がる」→コントラストが低いパーツは注目度が下がる


総括

「超ザックリ光源は想定するけど、あくまで”絵が見やすくてエロく/カッコよく見える”のであれば、なんでも良いんじゃない?」という考え方。

体や装飾のパーツごとに注目させたい部位の優先度を想定して、その上で影を配置する意識は重要かも。

デッサンは論文でイラストはプレゼン。正しい説明ではなく、簡潔で魅力的な説明が求められる。
あまり立体や光源を意識し過ぎることなく、いかに視認性を上げられるかが結構重要。(そもそもデッサン理解って時間かかるし、しんどい…)

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