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【インテリア】フォーカルポイントのすすめ

インテリアでは部屋に入ったとき(あるいは長くいる場所で)自然と視線が向かう場所「フォーカルポイント(焦点)」とよび、重要視しています。フォーカルポイントをきちんと整えることで、住んでいる人にも訪れた人にもいい印象を与えることができ、住まう人の個性を感じられる場所にもなります。

部屋の正面に大きな窓がある場合には自然とそこに目がいきますが、通常コーディネーターはどの場所をフォーカルポイントにするのか、最初の段階で決めています。意識してきちんと決めておくのが最初の一歩、それがとても大切です。フォーカルポイントを作ることで視線を誘導することができるので、そこをしっかりと飾りつけることでインテリアの主役(見せ場)が決まり、全体にメリハリがでます。和室の「床の間」のようなイメージに近いかもしれません。

今日は我が家の一部屋を例に、どんなふうにフォーカルポイントを作ったらいいかを解説します。

高さに変化をつけてデコレーション 「絵を飾る」

階段を上がって見える風景

我が家は階段を上がった場所にサンルームがあります。前の方がリフォームした時にトップライトをつけてくれていて、明るく気持ちのいい場所になっていました。最初にこの部屋をみた時から「この場所はグリーンをいっぱい飾った、温室のようなダイニングルームにしたい!」と決めていました。

入居当時。壁は塗装する予定で、塗装下地用の紙製のクロスを張っています。

時計がかかっている壁を背景として意識しながら、絵やグリーンを飾ってデコレーションしました。家具の多くは腰より下の高さなので、引っ越してお部屋にダイニングセットを置いただけでは腰より上がからっぽになってしまいます。絵や時計を壁にかけたり、天井からグリーンを吊るすことで視線の重心が上がり、お部屋が立体的に見えてきます。
※絵を壁にかけるともっといいです!この時は塗装前で穴をあけたくなかったんだと思います^^;

色でアクセントをつける 「ペイント」「アクセントクロス」

友人に手伝ってもらって、セルフペイント

引っ越して1年後に挑戦したのがセルフペイント。こちらも当初から家中の壁を自分で塗ってカラフルにしたいと、塗装下地用のクロスを張ってもらっていました。お友達の休日をお借りして、みんなでわいわいと塗りました。

天井をグリーンに塗って完成!

通常は階段を上って正面に見える壁(時計がかかっている壁)をデコレーションの背景と考え、そこにアクセントクロスや色をつけることが多いと思います。ただ今回は左側のトイレのドアと繋がってしまうので、そこは強調したくない場所でした。

というわけで壁から天井にかけてをライトグレイッシュトーンのグリーンでペイント。色を変えることで白い壁の傾斜した天井のラインが強調されて、楽しい壁になりました。この場合もフォーカルポイントはあくまでも奥の壁。それを背景にして飾りつけることで、視線を誘導できます。

印象的な家具をフォーカルポイントにする 「アンティークを取り入れる」

住んでみて分かったのですが、実はこの場所「冬は寒くて、夏は暑い」のです。階段から冷気が上がってきて足元が寒いし、夏はトップライトにロールスクリーンをかけても足りないぐらい暑い。トイレが近いというのもダイニングには不向きでした。

諸事情により今はメイクスペースに。

というわけで、こんなふうに模様替えしました。階段から上がってくる時にこのテーブルがあると「うふっ」となります。足元の装飾も美しいこのアンティークテーブルは、家具そのものがフォーカルポイントと言えるのではないでしょうか。もちろんアンティークがお好きじゃない方も、印象的なデザインの家具や椅子を置いてフォーカルポイントを作ることができます。

テーブルを飾るときに気をつけたいのは、ものの高さに変化をつけること。背の高いテーブルランプを置いたり、箱の上にのせてものの頂点がジグザグになるように置いています。

お部屋のフォーカルポイントを写真に撮ってみる

「お部屋がなんかパッとしないなー」あるいは「帰ってきて部屋が散らかってるのをみるとストレスを感じる」という方は、お部屋に入った時に目がいく場所をまずは写真に撮ってみることをぜひおすすめしたい!

フォーカルポイントができて部屋が片付くわけではありませんが、部屋に入ってくる人に、自分はどんなものを見せているのかを客観視することはとっても大切だと思います。

また部屋の完成形を一度作って写真で保存しておくことで、それが崩れた時に元に戻せるというのもメリットです。このnoteを書いている私も、今猛省しています。これをアップしたら片付け始めます!

というわけで、ぜひフォーカルポイント、意識してみてくださいね。これからもインテリアのコツや実践など紹介していきたいと思いますので、「好き!」と「フォロー」が励みになります。

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