本年やってみた事纏め

でちでちが本年、土木の現場事務所でやってみたVR関連の試みをちょっと纏めて見ます。内容的には、バーチャル学会2020の発表要旨に幾つか補足を加えた物です。

【概要】

全天球撮影に用いる機材の低廉化,利便性の向上に伴い土木建築分野におけるVR周辺技術の適用範囲が広がりつつ有る現状を紹介すると共に,橋梁補修工事の現場管理実務にて運用を行った際の事例を纏める.現場間の距離が最大130km程度離れ,各所に点在する橋梁補修工事の特性を踏まえ,現場-事務所間のコミュニケーションツールとしての運用手法を主たる目的とし,現在深刻な問題となっている新型コロナ感染爆発時の遠隔勤務体制の構築にも容易に転用可能な様,使用するツール類を選定し,関係者全員が特別な訓練を行う事なく,日々の業務を行いながらそれらの操作に習熟した手法を紹介する.

何故、VR関連技術を土木現場に持ち込んだかと言いますとですね…思いっきり必要に迫られてとしか言えんのです。現場に行くまで高速道路を使って二時間近く離れてますので、図面を書く際にちょっと確認したい事が有るから的な理由でおいそれと現場に行く訳に行きません。

無論、図面作成のポイントとなる部分に関して旧来の固定フレーム画像として数十~数百枚程度撮影はしてるんですけどね…数が多すぎて訳わからんくなる。面Aと面Bを跨いで走るひび割れ損傷的な物の場合、細切れの画像だと相互の繋がりを簡単に見失ってしまうんですよね。故に、それらをフォローした上でお手軽に現場の記録を行う手段として全天球画像撮影を行いました。

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