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日本で外国籍の子ども達を指導して感じる事

現在自身が運営しているサッカースクールには外国籍の子ども達もいる。週に3日間の活動で、それぞれの日に異なる外国籍の子達が通っている少し珍しいスクールかもしれない。

現在のスクール生の数は約50名で、外国籍の子達は8名。

スクールは英語で基本的に進行しながら、日本語でも説明を入れて進めていル 。

そこでいつも感じる外国籍の子達と日本の子達の違い。

1. 時間にルーズ

まずスクールが始まる時間内にやってくるほとんどが日本人。外国籍の子達はほとんど遅れてくる。もう慣れてしまったので、一番最初に行うメニューは何人でもアレンジが効く様な事から始める様になった。(開始時点で何人揃うか読めないので)

2. 規律

行動の自由度は圧倒的に外国籍の子達が高い。日本人は学校教育や家庭教育の中で「規律」というものが植え付けられている印象で、話を聞く時間とそうでない時のメリハリが付いている子達が多い(勿論例外もある)。反対により自由度が高い外国籍の子達(と言っても色々な国の子達がいるので一概に言えないが)はそのメリハリがほとんどない場合が多い。この場合は日本の子達と協力して話を聞かないと何も始まらない雰囲気を作ってしまう。すると、徐々に空気を察知して合わせてくれる様になるので、少しずつスクールの雰囲気を感じ取らせてスクール内でのルールを学んでもらっている。

3. 強い自己主張

この違いは非常に感じる。質問をすると必ず思った事を間髪入れずに返してくるし、プレー面で修正しようとするとほとんどの場合は「自分はこう思ったからこうやったんだ」と意見を主張してくる。日本人の子達は素直に受け入れる子がほとんどなので、この違いは明確。指導している立場からすれば彼らを納得させないといけないので、ドンドン意見が出てくる事で鍛えられる部分も多く個人的にはそう言った態度は歓迎している。

4. 練習後は即帰る

サッカーが終われば家族との時間。そんな子達が多い印象だ。日本の子達は練習が終わってもボールを蹴っている子達が多いが、彼らはすぐに帰る。それが良いか悪いかではなくて、その辺りの切り替えは早い。連休中は家族との旅行で練習を休む事もしばしば。日本の家庭は逆にサッカーの日程を考慮して旅行の計画を立てる所が多い。異国での生活で家族の絆がより強くなっているのも一つの要因かもしれない。

まとめ

ざっと違いを書き出してみたが、最初の頃はこれだけ違う子達を一緒にまとめてチームスポーツとして成立させるのに本当に苦労していた。とにかくその日の子ども達全員を平和に帰らせる事を最優先に、サッカーの指導は二の次にせざる終えなかった。

でもそれも、長く続けてくるとグループのまとめ方が次第に分かってきて、今では計画した指導プランが円滑に進む様に、子ども達のモチベーションも高く保ちながらサッカーが楽しいというレベルまで持ってこれている。

彼らは異人種の中で言葉が通じないストレスも抱えながらでも、サッカーというスポーツで試合に勝てば自然とハイタッチをしたり、身振り手振りでコミュニケーションを取ろうとする姿が芽生えている。私自身が海外に初めて行った時に苦労した異国でのコミュニケーションの取り方を、子どもの段階から自然と身に付けられる環境をもっと広げていけたらと思っている。そして指導者として常に公正な立場で、彼らの成長を見守っていきたい。

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