早く500円玉の柄、ピカチュウにならねーかな

新紙幣新紙幣うるせーな。などとSNSを見て思う。SNS見て文句しか垂れてない俺。老害だ。
「20年前、紙幣が変わった時どんなだったっけな」と振り返る。2004年だから中1くらいか。確か近所の自販機では古い自販機にお札が入らなくて、子供ながらに「不便だな」などと思ったりした。それまで見慣れた夏目漱石の絵柄から野口英世に代わり、大人になってからどんな奴なのかと調べたら黄熱病のワクチンを開発した細菌学者らしいとWikipediaに書いてあった。新紙幣の北里柴三郎は破傷風の治療法を確立した人らしい。偉大だ。1000円じゃ足りなくないですか。夏目漱石は違うけど野口英世→北里柴三郎の流れは確実に「1000円札→医学偉人」という流れがキテいるはずなので、いずれ1000円札の肖像画に杉田玄白が採用される日も近い事でしょう。されません。

紙幣はそもそも1984年までは聖徳太子と伊藤博文くらいしかいなかったらしい。あと500円札の人とかか。歴史が浅いんだな。紙幣の歴史は1984年からが始まりと言っても過言ではない。あとなぜおじさんが多いかというと偽造防止のためになるべく髭とかシワが多い人物を採用するんだと。旧5000円紙幣の樋口一葉は24歳没らしく、肖像画にもシワがなくてデザインに苦戦したそうだ。
「樋口一葉の事、よくわかんないまま変わっちゃったな…」と思って改めて調べたら、樋口一葉は明治時代、女性初の文豪であったらしい。逸話を調べると文豪らしい極貧エピが出てきてた。時代だな。これはガチ予想なんだけど次の次くらいで5000円紙幣は金子みすゞあたりになるんじゃないか。40年後、金子みすゞの紙幣を握りしめて馬券を買う自分が容易に想像できる。「みすゞいけっ!!」とか言いながら券売機に金入れるんだろうか。面白すぎる。

あとまたSNSうるせーなの話なんですけど、ルックバック見に行きました。弟が藤本タツキすごく好きだから誘って、SNSがうるせーから「どうせ良いんだろ?…わーってるよ」みたいなスタンスで見に行ったんですけど冒頭でガチ泣き・ゲロ泣き・オロ泣き烈伝。左に弟がいたのでなるべく右の目から涙を流す努力をした。俺器用すぎないか。こんなに泣いたのは数年前にクロマニヨンズのライブ見て甲本ヒロトの歌声に優しさを感じてしまった時以来です。俺はその時「パンクロックの正体は…"ありえないくらい深い慈しみと…優しさ"なのだ…」と悟りました。
流行りの映画で泣くなんて、俺らしくない。もっと逆張りに逆張りを重ねてわけわからない状態になってなきゃいけないのに俺なんて。努力の過程とか、好きな事を好きでい続ける怖さとか、1つ嬉しいことがあるだけで超調子に乗っちゃう感じとか、わかりすぎて泣いた。優しい映画だった。好きなものを信じ続けたり好きで居続ける努力をしたり、結局何が好きなのか改めて向き合う恐怖だったり、人それぞれあるよね。なんつってな。お前にはあるか?俺にはあるぞ。なんてったってルックバック観て本気泣き、できたからな。ガハハ。


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