ロ・メモ・剣乱
話がきたのは1月。
スケジュール確認。
今回は完全オファーで、募集中に応募したわけではない。
2月に出版社と打ち合わせ、概要、スケジュール含めて。
執筆作業は、3月から5月の間。
スケジュールきつきつ。
新規の依頼もあったけど、好きなコンテンツで、リリース当時からずっと皆勤賞だったゲームのノベライズだったから、受けた。
同時に受けていた仕事も、コロナ対策で3か月分のシナリオをまとめて録ると連絡があり、この時期は食事や睡眠時間をかなり削った。
それでも結果が伴えばいいと思った。
ゲーム会社から、キャラ台本とグッズ(執筆頑張ってメモあり)届く。
人生かけてもいいと思ったから、健康な肉体と寿命を削って仕事した。
段ボール一箱分の台本、システム、メインストーリー、バトル、イベントストーリー、すべてばらばら(ゲーム台本は大抵こうだから、不思議ではない)
行動メモがないから、ゲームをやりながら、台本を見て、プロット化するしかなかった。
これもかなり神経も、お金も使った。
N社がDL版のパスはくれたが、自宅のパソコンじゃ重すぎる。
新しくデスクトップパソコンを買い、3か月という短い期間で行うため、1秒でも無駄にしたくない。ノートパソコンも購入した。
リモート打合せ用の音響機器も購入。
無双ゲームだが、内容はRPGに近いため、RPGのノベライズ本を勉強用に購入。
他にも、無双ゲームのノベライズ本を購入。
家賃を超える出費だが、時間が限られているなら、仕方なし。
成功すればいい。
そう思って、呼吸する時間すらもったいないくらいに、うちこんだ。
3月下旬。
突然、N社からキャンセルの連絡が入った。
女クリエイターは、炎上の種にしかならない。
pixivに登録しているような作家は同人作家で、三流、プロであるわけがない。
それがN社の回答。
しかし途中原稿とプロットまではもっていった。
経費は払わない。
原稿費用も払わない。
しかし途中成果物はもって、逃走。
連絡は途絶えた。
N社くらい大手が、こんな事をするとは思わなかった。
学生の時から追っていた。あこがれだった。
好きだったからこそ、心が痛い。
もしかしたら、自分が喜んでプレイしていたあのゲームの影では、私と同じように利用されて、後戻りできない所で捨てて、泣き寝入りしてきた作家がたくさんいたのかもしれない。
N社のゲームは今年で8年目だが、第一章完結とよくわからない演出をして、今、炎上しているようだ。
.5やステージのネタを逆輸入したことが、純粋にゲームが好きでプレイしていたファンを怒らせたようだ。
N社は、裏切り者。
違う意味だが、ファンの言葉に賛成した。
だって、現に、私は裏切られた。
あっちは取るに足りない、代わりはいくらでもいる。
キャラグッズ送って、その気にさせれば、どうせ泣き寝入りするとふんでいた。
ゲームの台本、
発売日がいつで、イラストレーターが誰か。
なぜその月に発売するのか。
全て、まだ私の手元にある。
さて、どうしようか。
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