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#結城のげーめたぼ🔴ふぁいやーぱーわーをほめる

■#結城のげーめたぼ とは

Judas Priest "Firepower"(2018)

■はじめに

ジューダス・プリースト、2023年時点での最新18thアルバムについて書くよ。もう5年前かー。ジャケットと新ロゴはダサいけど向こうのセンスよな。

■いきなりまとめ3行

  1. 派手さも革新性もないけど、単純に曲がいい

  2. 今回は歌モノのプリースト

  3. これを全盛期を過ぎたバンドが出してきた事実。

■派手さも革新性もないけど、単純に曲がいい

プリーストはヘヴィメタルの教科書とか言われつつ、いわゆる「ジューダス・プリースト」ぽいとされる音楽性は8th「Screaming For Vengeance」、9th「Defenders Of The Faith」くらいで、ボーカルのロブ・ハルフォードの脱退~復帰を経て自身のパロディのようになりつつも、その時々の流行を自身で消化し(ようとし)つつ明確に変化してきた。

今回は「プリーストらしさ」といえば何よりロブの歌唱とツインギターのハモリくらいで、そこまでプリーストらしさの主張はそこまでない。らしくないとも思わないが。

■今回は歌モノのプリースト

ただ、今回は歌メロがひたすらキャッチーで覚えやすい。名曲!魂が震える!ガッツポーズ!(*)は無いが、「いいねー」ってかんじ。

※ガッツポーズ:メタラーが自分好みの曲を初聴時に発見したときに行う行為。心の中で行う。

金切り声のようなハイトーンを得意としたロブも歳を重ね、それも難しくなってきた。そこにバンドの初期に立ち戻ったような中音域の魅力。会心だと思う。これならライブでもいけるやん。天才か。

まあ、いい曲は多いが曲数が多いので10曲くらいにしぼってもよかったと思うが、案外ダレないね。

Rising From Ruins(live 2018)

■全盛期を過ぎたバンドが出してきた事実

2013年にテスタメントのライブを観たんだが…バンドの停滞期から初期のリメイクを出して復活して2枚出した後のテスタメントね…新曲が全然盛り上がらなかったんだよ。で、過去曲だと盛り上がるっていう、全盛期を過ぎた歴史の長いバンドにありがちな。

仕方ないとは思う。飽きられもある、流行もある、本人たちの音楽性の変化も才能の枯渇もある。過去の名作は越えられない。過去の曲だけライブやれ、って正直思ったりすることもある。はっきりいって期待なんかしていない。プリーストだって、復活作以降、俺にしたら退屈だった。

でもこのアルバムは「アリ」なんよね。ライブでも是非聴きたい。過去の名曲と並べても全然イケる(やるべき曲はやってほしい)。この70越えのジジイたちに次も期待したいなんて素晴らしいじゃない。

70年代後半~80年代

■おわりに

本当は「Painkiller」の路線を永久にやってほしい(表題曲は別にいい)。構築美、展開美、厳粛な雰囲気、メロディどれをとっても神。でも、これもいい。


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