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現実は予想の斜め上

最近このようなことを思うようになった。何か課題があったとしてそれについて多分こうだろうと思っていても結果はその斜め上だということ。この度の転職活動なんてまさにこれを実感したものだ。最初は家事育児があるために、主婦向けの時短求人サイトで活動していたが、まったく箸にも棒にもかからず。いよいよ正社員になるしかないかと思っていたが、求人サイト、人材紹介会社からくる求人はすべて不合格。それで、また新しい求人のサイトで転職活動したら、一発採用。正直言ってこのような展開は全く予想だにしていなかった。

転職活動にしてもそうだが、何かの課題を乗り越えるとき、何かの困難にぶち当たるとき、私などは「ああなるだろう」とかいろいろな予想をして、それに対しての事前対応を考える。一番最悪のシナリオを考えて、そうなったときの対策である。リスクマネジメントといえばかっこいいのだろうが、そんなスマートなものじゃなく、全然だめだったときの心の構えをしているだけである。最悪のことになった場合、「うん、知ってた」と自分が自分に言い訳するためにやっている。そのほうが最悪だったときのダメージが最小限に収まると思っている。その方略の良し悪しは別として。

でも実際、最悪のシナリオを考えていても、そのようになっていないことのほうが多いように思えてきた。大抵は予想外の決着がつくことが多いし、一時は最悪のシナリオどおりでも、そこからさらに大きな展開がある場合がある。そういうふうに考えたら、あれこれ予想立てるのはあまり意味がないんじゃないかとさえ思っている。もちろん、ある程度のリスクマネジメントはしたほうがいいし、できる範囲でのセーフティネットは用意したほうがいいとは思う。しかし、リスクに対しての方略はやりだしたらきりがない。また、リスクに対する心構えも考えすぎるのも正直辛いものだ。

現実は予想の斜め上。この言葉のポイントは斜め「上」というところだ。これは自分自身を励ますために言っているのだが、予想をして改めて現実を見てみると予想よりも上の結果になるよというものだ。斜め下だと将来に期待できないが、斜めでも上だと嬉しいものだ。

ゆめゆめ美妙なる天の配剤に不足云うべからず。

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