見出し画像

日本語表現法 自主学習

ミュージカル「この世界の片隅に」

6月9日に、ヒタルで上演されたミュージカル「この世界の片隅に」を観劇してきました。この作品は5月に東京で開幕したばかりで、東宝の新作オリジナルミュージカルです。こうの史代さんの漫画が原作で、映画化やドラマ化もされています。

あらすじ
主人公、浦野すずは絵が得意な少女。昭和19年、18歳で呉に嫁いだすずは、戦争が世の中の空気を変えていく中、ひとりの主婦として前を向いて生きていきます。しかし、戦争は進み、呉はたびたび空襲に見舞われます。そして昭和20年の夏がやってきました。戦時下の広島・呉を生きるすずの日常と軌跡を描く物語です。

作曲はアンジェラ・アキさんが10年ぶりに手掛けています。この作品で特に印象的だった俳優さんを2人紹介します。

昆夏美さん

主演の昆夏美さんは数々のミュージカルヒロインを演じたり、実写版「美女と野獣」で主人公ベルの吹き替えを務めるなど、ミュージカル界ではとても有名な方です。

劇場パネル展示より

生で観るのは2回目ですが、今回は演技の迫力がすごく、心を揺さぶられました。戦争を題材にしているため叫んだり、泣いたりする演出が多々ありましたが、本当に現実のように役を生きていて感動しました。


海宝直人さん

海宝さんは、7歳の時に劇団四季の「美女と野獣」のチップ役としてデビューしました。その後「ライオンキング」の初代ヤングシンバ、シンバを演じ、どちらも演じたのは海宝さんが世界初です。現在までに多くの主演を演じ、ミュージカルを好きな人に知らない人はいない有名な方です。

劇場パネル展示より

海宝さんを観るのも2回目ですが、歌唱力がとにかく高くて、伸びやかな高音は何度聴いてもかっこいいです。昆さんとのデュエットも本当に綺麗で、永遠に聞いていられます。

終わりに

私はミュージカル鑑賞が趣味で、今回は俳優を目当てにチケットを取りましたが、話の内容にも感動しました。穏やかな雰囲気の主人公なので、戦争によって沢山のものや人を失い、変わっていってしまう様子が見ていて胸が苦しくなりました。ネタバレになってしまうので詳しくは話しませんが、二幕は自然と涙が溢れてきてしまうような演出が多かったので、落ち込んでいる時は見ない方が良さそうです。ですが、アンジェラ・アキさんの曲のおかげもあって、終演した時の余韻は他の作品よりも強く感じられます。現在、全国を回っているので是非観に行ってみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?