見出し画像

今の時期しか見られないギフチョウの飛ぶ姿を生で見たい!-家族で春の山登り-

長男の希望で、春休みにギフチョウを探しに山へ行ってきました。

ギフチョウは準絶滅危惧種で、小ぶりなチョウながらも虎模様が特徴的な春の始まりのこの時期にしか見られないチョウです。
こちらの絵本が入門編としておすすめです。

よく町中でも見かけるアゲハほど大きくはないので、標本で他のチョウと並んでいるところを見るとそこまで派手さはないのですが、実物の飛んでいる姿にはとても気品がありました!
下の標本写真の左上がギフチョウです。

ギフチョウは雪が降るような寒い地域で見られるチョウなので(そもそも岐阜県で発見されたので、ギフチョウと名付けられている)、関西に住んでいる者からしたら、普段町中で見かけることは絶対にないチョウ。
我が家の虫好き兄達にとって、ギフチョウは幻のチョウ。
そして、会いたくても会えない憧れのチョウだったのです。

関西では高い山の数箇所でしか見られないギフチョウ、しかも天候によっては登っても全く見られない日もあるとのこと。
兄達の小学校がお休みの日で、ギフチョウに会える短い時期の中で確実にギフチョウに会えそうなお天気の良い日を狙って、山へ出掛けました。

今回は山登りが目的ではないので、ロープウェイで山頂に向かいました。
春休み最終日。
山の下では暑いくらいのお天気。
でも山頂の気温は7度。
風が少ない晴天でした。
絶好のチョウ日和。
もう登る前から、ギフチョウに会える気しかしていませんでした(笑)。



山頂に着くと、すぐにギフチョウとの出会いが!
子ども達はウィンドブレーカーの下にベストや長袖トレーナーなど結構着込ませて行きましたが、日陰だとそれでも少し寒いくらいでした。
こんな裸だと凍えそうな寒い中を優雅に飛んでいるチョウがいるではありませんか!
ギフチョウです。

ギフチョウは飛んでいるとすぐに分かるのですが、地上に降り立つと一瞬で姿を消してしまうのです。
上の写真で、ギフチョウがどこにいるか分かりますか?
ー答えは真ん中上部の辺りに目を凝らしてみて下さい。



ギフチョウの虎模様、生き残るためになんて素晴らしい武器なのだろう…と本物のギフチョウを見て感動しました。
虎模様のお陰で見事に姿をくらましているのです。
標本で他のチョウと並んでいるところは何度も見ていましたが、本物の存在感は全然違いました。
またギフチョウは人慣れしていなくて、とても用心深い性格。
ゆっくり近くで写真なんて撮らせてくれません(笑)。
この春の最初の時期しか出会えない貴重さも相まって、とても気高いチョウだなぁと感激しました。

特に長男は憧れのギフチョウに生で出会えて大感激。
素敵な春の出会いとなりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?