アリの使命、私の使命
アリは明確な使命を持って生きている。
めっちゃ充実したやりがいのある一生を駆け抜ける。
その命を注ぎ込む、使命があるのだ。
アリの巣は数千から数百万の組織を形成する。
それぞれ分業を行うために個体の性能、大きさが全くちがう。生まれながらに高度な職能カーストが存在する。
一匹の女王アリが娘達を産み続ける、女系一家だ。メスによって組織された社会。
オスは女王とつがいになる数匹だけ。役目を終えれば命も終える。効率的このうえない。
しかし、巣を守って力果てたアリを、巣の中に運び込み、部屋に並べて弔う(?)なども行うという。
また、多数決によって女王を決める種もあるようだ。働きアリが人気投票をして女王を選び、負けた女王は死ななければならない。
種を守るために、時には冷徹に
すさまじく合理的に統率されている。
ところが
他の巣を襲って女王アリを殺し、卵を奪って孵化したアリを奴隷として使う種もあるのだが、奴隷となったアリは反乱を起こすことがあるのだという。
一見、合理的ではない。
反乱をおこしても、もう自分たちの女王アリは存在せず、勝ってもその巣は失くなって自分たちも生存不可能だ。
アリは、個体の意志があるとは到底思えず、とことん種のため社会のために奉仕する一生をおくっているように見えるが、そのじつは、どう生きるか、誰に従うのか、などを決められるのかもしれない。
決めたその道を、ひたすら全うする気高い誇りを持っている。
個体それぞれが自分の社会をになう自覚を持った主権者なのかもしれない。
メス社会、すご。
人間の集団に置き換えてみると、清々しい国だなあそりゃあ~と思う。
アメリカのヒーロー映画「ワンダーウーマン」の故郷のようではないか。
常識的な話はここまで。
ここからちょっと特異な個人的な話になる。
今朝、瞑想して私の使命は何かと魂に教えてもらった。(心に問いかけた)
その答えが、なるほど~と、自分で納得した。
心いわく
感情の情報集めだそうだ。
私は社会問題が好きだが、その情報を入れると気持ちがものすごく疲弊する。
だから、好きだけど、嫌いだ。
昨日もつい、アマゾンプライムの週末セールで評判のよい映画「幸福なラザロ」を見てしまい、資本主義の労働力搾取と貧困、移民労働問題、そして宗教的な歪みと人間の醜さを突きつける作品で、わぁー救われない…とガックリした。
もうこんなん見んとこう。
明日一日は情報遮断でユーチューブも見ないぞ。
と思った。
福祉の仕事をしているし、私はとにかく『問題』に惹かれるのだろう。
けれども、問題を問題として捉えると、本当にガックリ疲れる。心がもたない。
なので、そこを乗り越えて希望と受容の目で世の中を見よう見ようとしている。
自分がしんどいからだ。
私は目がいい。関係性の強弱や複雑さがたぶん見えやすい。相手の感情が自分に被るし、意識せずともそばに居るだけで雰囲気を察知する事がある。
これが、人生に役立っている(ケンカしない苛められない)のだけれど、めっちゃ疲れる。ひきこもる。
もろはのつるぎなのだ。
私は、世渡りが上手く正直者で優しさが溢れているので(表面的にはほんまに優しい)
何か人の役に立つべきではないか、何か社会に貢献しなくちゃいけないのではないか、と思ってきた。
けれども、私の使命は
自分を媒介にして、感情を感じることだったのだ。
私はある面では、全然人のことを考えることが出来ない。自分の枠しか持っておらず、枠の中に人を入れる事がない。
とくに私を慕ってくれる人を思いやれずスルーしてしまうことが顕著だ。
『優しい』と『思いやり』は違うとおもう。
なにか人の役にたてないか
と思いつつ、人の役に立てるような枠を自分は持っていない気がする。
たとえば、このブログだって、自分ができる「文字を書くこと」を使って何か社会に役立てるように、すごいねと褒められて認められるようにしようと思うと、苦しい。
方向がちがうのだ。
ブログにスキがつかない時には、ガックリして自分を無力に思う。しかし、そこからの頑張りは、私の器ではない。
いっぱしに承認欲求をもって、ひとかどの者になるような目標は、なんかちがうのだ。
現実を見て→自分がどう感じるか→それを感じきる→終わり。
感じたそのあとの行動が重要なのではなく
目の前に現れた現実に対して、いまその時に自分がどう感じるのか。
感情の情報を集めることが使命とすると…
自ら体験や情報の波にダイブしては、色々かぶって感じてしまうことに得心がいった。
ものの憐れを感じて、感じてかんじて、そして私はこの生を全うする。
そのなかの希望とか喜びを大切に感じる。
もう、感じるだけでヨシとするぞ!
その先に何か探さなくていいんだ。
今世は(私は輪廻転生信者だ)そのために生まれてきたのよ~と午前中、自分に思ったことを、この場で整理させてもらった。まる。
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