メディアが伝えない「室井佑月が伝えたい事」

野本です。

まず、私は青森県民として、室井佑月はあまり好きではありません。
事情を勘案しているのかどうかわからんのに、批判的。そういう意味では苦手とするタイプです。
だから、これからつづる文章を、「彼女に対する諸々を含まない」ものとして読んでいただくようお願いします。

7月2日、木曜日、TBS「ひるおび!」内発言。

報道文を読む限り、室井女史の発言は、核心を突くところは突いている反面、本人のボロが出てしまった、やや残念な発言だったように思います。個人的に評価した点と、残念な点に分けて説明するとわかりやすいと思うので、今回はその方式で。

<評価すべき点>

1 応対にあたる医療従事者を「被害者」と評したこと。
 複数報道によれば、室井氏は「医療従事者は被害者」と発言していることを掲載しており、病院関係者すべてを敵に回すような発言ではないことをうかがわせる。そういうところの配慮は欠かなかったところは評価すべきであると考える。
 病院で治療に当たる医療従事者は、確立された治療法がない中で応待せざるを得ないわけなので、仮に病院内で蔓延したとしても、情状酌量の余地は十分あり、被害者であるという認識についても同意見だと考える。

2 番組の構成上の発言だった旨をツイート
 事実、昨日15時ごろに本人のツイートにて、
https://twitter.com/YuzukiMuroi/status/1278573256933425153?s=20
 とツイートしたことも、自分の中ではある意味で評価するポイントになっています。
 というのも、このツイートを読み解くと、TBS側の意向の中で、手記を「美談」として扱って視聴者の共感を得よう、という裏側があったように匂わせています。要は、「TBSが意見を申し述べたくて、その意図のもとであの発言をした」的な、ある意味「ヤラセ」の告発のようなツイートになっているわけです。
 もちろん、私の立場から真贋見極めるのは非常に難しいですが、メディアの報道方針に疑問を抱く当方としては、本当であることを祈りたくなるツイートにも聞こえてしまっています。

<残念な点>

1 発言をすべきタイミングではなかった。
 ここからは残念な点。まず、病院運営側への批判にしても、病院でクラスター感染が発生した今のタイミングではなかったように思います。
 このタイミングでの批判って、医療関係者の心情的には所謂「泣き面に蜂」にしかならないと思います。せっかく防護服などの対策を厳重に取ったにも関わらず、クラスター化してしまった心理的ダメージを考慮すれば、むしろこのクラスターから新規感染者がいなくなった時点で言うべきだったかなぁ、と考えます。

2 手記を「美談」にしたのはメディアである。
 また、病院経営者に対し、「大変だった人の話を美談にして、すり替えるのはやめろ」との発言が的外れに聞こえました。
 病院従事者における手記って、美談にするためのツールではなく備忘録として残しておくべき「記録」でしかないと考えるわけで、それを美談にすり替えたのは、まぎれもなくメディアなんですよね。
 それを病院関係者に擦り付けたのは、いち視聴者として見過ごせない部分があるように思います。「スッキリ!」の加藤浩次さんあたり、しっかりそれを指摘する人もいるかと思うんですけど、なかなかそれが見えないのが残念であり、在京メディアのやり口なんだと思いますが。

結論
 結論として室井氏の発言は、「思うところはわかるが、タイミングが悪すぎた」という感想です。ツイッター上では謝罪を要求するタグなんかもありましたが、やむを得ないかなぁ、と思うようなタイミングだったと思います。
 反面、室井氏には若干の同情も。仮に室井氏を含めたコメンテーターが、在京メディアが持つ「意見」を言わされているという疑いも、ちょっと考えねばならんかなぁ、と、今回の一件で感じました。

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