2023/9/10 晴れる屋レガシー杯~数多の屍に花束を~
はじめに
夏が終わり、夜の風が涼しくなった。
夏といえば思い出すのは高校のときだろうか。
吹奏楽でソロを任されてコンクールまで努力したあの夏。
結果は銀賞と金賞にはならなかったが、「ピッコロのソロよかったよ」と審査員からわざわざ書かれていた事は今でも自分の心の中の何かの支えとなっている。
あの頃は青春してたんだなぁと思う。
だが当時は「ここまで熱中することは大人になってからはないんだろうな、仕事と家を往復するだけだし」と、まぁ冷めた人間だった。
そんな俺が
まさかあの夏よりも熱中していることがあるとは思うまい。
10数年前の俺よ、ネタバレされてもいいなら少し先の話をしてやるよ。
まず、お前はいいダチとカードしばきながら帰り道で一緒に飯食うようになるんだぞ。
嫁に迷惑かけない程度に金使って、嫁の描いてもらったスピリットトークンが使いたいからってだけの理由で変な白黒の渦巻きの土地買って。
2年間近くお前は負ける。たくさんのダチに相談したり愚痴をこぼすよ。
「あの変態クソ乳首ピエロ本当に禁止にしてくれ」とか
「なんで俺はあそこであんな選択をしたんだ」とか、そらおんなじことを言ってまわりに呆れさせることもするよ。
自分より同じくらいの力量と思ってた人達が先に優勝したりSEでいい結果出す度に心の中でぼろくそに泣いて。
あんまりにも勝てないからって英〇大戦とかいうゲームもやるよ。
それでも、お前はこのカードゲームをやり続けるよ。
10年近く、お前はこのカードゲームをやり続けるよ。
そんで、今日。
ちょっとだけいいことが起こるよ。
デッキ案
前回までのデッキの不都合な真実
80枚デッキの戦績を確認してたら、苦手なマッチにも勝ってるなぁと思いつつ読んでいたら、みょーにダブマリ、トリマリとかの相手に勝ってるだけで、動きがちぐはぐなときは本当にダメっていう、「楽しいけどぶっちゃけオナ〇ーしてるだけ」とかいう結論に(やけくそになってる俺が)結論づけた。
ここ最近中途半端な戦績で続けてもしょーがない。せっかくだし変えるか。
というより、あーだこーだしてるうちに形がキモくなってしまったために崩したというのが一番早い。
くじ引きの時間
新しく組みなおそうと考えて、白黒の使ってきたカードをでっかい箱の中に入れてカードを一枚取り出す。ランダムで何枚か取り出したら
・旋律の朗詠者、トーラック
・悲嘆
・耳の痛い静寂
をツモる。
悲嘆を使うとなると黒の枚数を増やす必要がある。またトーラックを採用するならばさっさとマナ加速が必要なわけで。
ここまで来ると完成はとんとん拍子に決まった。
KU☆RO☆TA☆N
おいどうした白黒使いと思った読者はサイドと土地を確認してほしい、白いカードと白い土地が出る。
だからこれは白黒デッドガイエイルで間違いない。
というか、デッドガイエイルのもとはピキュラ黒っていうのがはじまりであってそのデッキは殆ど黒単だからまったくもって問題ない。構築段階で「これ黒単じゃね?」と思ったがこれはデッドガイエイルなんだ、ピキュラよ永遠に。
サイドボードに触れない置物対策と追加の除去、墓地対策。
あと踏み倒し系をつぶす僧侶とストーム許さん耳の痛い静寂。
あとはうっかり決まるかもしれんメインカラカス。
ハンデスを多めにしてオークとシェオルをおしつけるだけのわかりやすいデッキになった。
リアニメイトを増量して相手の生物を釣ろうぜキャンペーンを行うのだ。
これが出来上がったのが大会2時間前、飯食っていざ晴れる屋。
本戦
参加者20人、ちらほら当たりたくねぇなぁってプレイヤーが来てるからちょっとテンション下がりめ。
G1 オムニテル 〇〇
レガシーグループのシミック担当(勝手に俺がそう言ってる)
ハンデス連打したあとに迅速に殴り勝つという、練習通りの動きがチーム内で出来た為にまずは勝ち。これで負けたら流石に根本から見直すべきと言われていたが至極その通り。
G2 茶単 〇××
大体俺が苦手なデッキを持ってるからあんまり当たりたくない
R1で相手ダブマリからの土地4指輪キープを囲いで抜いて殴って楽勝とか思ったら次のゲームで1ターン目に指輪を出されていとしいしとが止まらずにパラドックスエンジンが動くまくって爆発。
ダウスィーいたのにカーンぶっこぬいたあとに唱えなかった俺が2億%悪い。
無能采配のせいで選手たちのモチベが下がる。
G3 土地単 ○○
レガシーグループのアゾリウス担当(俺が勝手に言ってる)
相手が踏査を引けずに枚ゲーム土地1枚セットが続いてたのでもっさりしてるうちに殴り勝ち。
ダウスィーに罰する火を打つと状況起因処理とかいうややこしい話があるけど、結論としては火は追放されるから気を付けような。
G4 多色コン ×〇×
グループは違うがよくマッチするイメージ
家の子連打されるのきちゅいのぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!
willそんなにされなかったけどこのデッキ相手だとwill抜くのかね。
トーラックさんが頑張ってたりしたけどダメでした。
G5 グリデル ×〇〇
レガシーグループのラクドス担当(俺が勝手に言ってる)
R1では先手の差で間に合わず。
R2でハンデス連打してシェオル通ってくれ!と願いカウンターされてチャネラーに殴られ負けを覚悟するもアショクが通って墓地掃除したことでチャネラーがただのエロい女になり下がったためなんとか逆転。
R3 で沼もトロールもない不毛とサージカルだけの手札をギャンブルキープ、沼を引け!と願ったら引いたのでボルカを不毛で割った後にサージカルで全部ぶっこぬいてやったら手札が半分赤い、そのあと殴って勝ち。
3-2の6位
SE
SE1 茶単
さっきのリベンジ
G1を瞬殺されたあとにG2がダウスィーがカーンと罠の橋と指輪をパクる無双、そのあとシェオル引いて知らんうちに殴り勝ち。
G3は相手の手札が爆発、勝ちは勝ちだ!
SE2 スニショ ○○
あんまり見かけない方、多分初マッチ
とはいえコンボ相手は顔真っ赤で相手の妨害生物を連打するだけなのでなんとでもなるわね。
G2にいたっては相手の戦場にパーマネント何も残らなかったぞ。(
決勝の前に
あとひとつ、あと一回だけでいい。
死んでったたくさんの俺たちの意志が肩に乗っていく気がする。
「頼む、勝ってくれ」
「もう惨めな思いはしたくないんだ」
その声を思い出して自分の歩んできた道を振り返る。その光景は決して綺麗なもんじゃない。
SEにすらたどり着けずにくたばった記憶にすら残ることも出来ない俺の残骸達
初めての将軍戦、妙に噛み合いがいいだけでなぜかSEに行ったが最後の審判にわからされてその場で涙を飲んだ屍の俺
SE2回戦で白黒じゃなくて青白でSEに残った結果、無色のトークンを出さずに青いトークンを出したせいで輪作からセジーリのステップ出されて海の嬢王に青の加護を付けられて殴られて絶命した俺。
そして足元には
今年の1月にあった第7回将軍戦、決勝まであがったのに青黒シャドウになんのいいところもなく悔しそうに倒れこんでいた俺の屍が転がっている。
足元にあった屍が握るバトンをつかみ、引き抜く。
もう一度この扉を開けるチャンスが来たんだ。
自然と呼吸が深くなる、勝ちたい。
一度だけでいい、この世界のてっぺんの光景を拝みたい。
数多の死んだ男達よ、声援を送ってくれ。
決勝 土地単
G1 相手先手から土地おいてターンが帰ってきたため爆速の動きはない模様、それなら間に合うだろうと除去を構えながら動く。
敵対工作員が戦場に着地し相手の動きを奪いつつマリッドレイジにはカラカスを構え不毛を見つける前に処す。
G2 同じく相手先手、土地おいてゴーだったのでハンデスをすると盤面と手札にサーガが2枚、一枚目のサーガの3章誘発で工作員出した後に墓地に落ちたサーガを外科的摘出でぶっこぬく、ロームを打たれてちょっと面倒だなと思いつつカードを引くとここで値千金の墓地の侵入者!(ここでウルトラマンの英雄が頭の中に鳴る)すぐに盤面に送り出しロームを追放、迷路ランドも相手の手札をディスカードさせないと誘発しないため侵入者がつえーんだ。
影槍(さっき工作員がサーガ3章誘発でパクった)を装備した侵入者がクロックを刻み。
今、数多の屍を築いた男は2年間の試行錯誤の末。
漸く報われた。
おわりに
そんなわけで7500円と額縁を飾ることが出来ました。
沢山の友人に恵まれたことで、諦めずに頑張れたがする。
円卓の皆、本当にありがとう。
まだまだ終わらない、この光景をもう一度見たいから。
次の光景は、もっと綺麗なのだろう。
まずは、2年間お疲れさん、俺。