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初めての海外旅行で一人でウズベキスタンに行こうよ ②出国編

こないだウズベキスタン行ってきたんですが、まぁめちゃくちゃ良くて、海外行ったことなくても一人旅でも行こうよ最高だよ何なら私が連れていくよ、という気持ちが高ぶったnoteの第2弾です。

べつに海外が初めてじゃなくても2人旅でも3人旅でもみんなウズベキスタン行ったら良いよめっちゃ良いよ、という気持ちと、旧Twitterで見かけた「誰かと旅をすると、そこで起きた出来事はその誰かとの経験になる。一人で旅をすると、自分とその場所の体験になる」的なやつめっちゃ分かるな、という気持ちを抱いて、シルクロードに思いをレッツゴー!

日本から出て、ウズベキスタンに入っていきましょう。


成田空港へ行く

荷物の中に鋭利な刃物や100ml以上の液体等、持ち込み禁止のものが無いかチェックして、戸締りもしっかりして、火の始末をして、生ごみを捨てて、体調も万全の状態で、ラクな服装で、飛行機が飛ぶ3時間前には成田空港に着いておくと安心です。直行便に乗るなら、東京以外からもまずは成田空港を目指します。

海外旅行に慣れてきたら繁忙期以外は2時間前でも大丈夫なのですが、駅からの移動とかちょっと買い物とか手続きとかあったらすぐに30分くらい消えてしまうのと、自分が遅刻しがちということも踏まえて、私は3時間前を目指すようにしています。するとだいたい2時間前に着きます。

あとはこのご案内の通りなのですが、せっかくなので詳しく追っていきます。

Wi-Fiルーターを受け取る

予約しておいたWi-Fiを、指定のカウンターやスタンドで受け取ります。
けっこう忘れがちです。特に返すのを忘れがちです。

日本で両替はしなくて良いと思う

ウズベキスタンの通貨は「スム」です。
たまに米ドルが使える場所もあり、ホテル等のカード決済ではスムかドルか選べたりしますが、街中では基本的にスムの現金支払いです。

スムには日本国内では両替できないので、現地に到着してから両替することになります。日本円からの両替は扱っている銀行が少ないので、日本国内で米ドルに両替して持って行くのが良い、という記事もありますが…

日本で米ドルに両替するにも結局時間と手数料がかかるので、VISAかMastercardでATMから現金を引き出すのが手間もかからず、余分な外貨を持ってしまうこともなく、一番ストレスが無いんじゃないかと思います。自分のカードが海外キャッシングに対応しているか調べておきましょう。

最初の両替はタシュケント空港内のATMで。ATMに現金が不足していて引き出せなかったら、日本円も扱っている隣の両替所に並べば大丈夫です。

スムから日本円へは戻しにくいので、最初に両替するのは10,000円分か、もっと少なくても良いかもしれません。
2024年2月現在、1スムは0.012日本円、1円は82.93スムです。10,000スムが120円、100円の2割増し、くらいが覚えやすいかなと思います。

搭乗カウンターでチェックインする

国際線のチェックインカウンターは、出発時刻の1時間前を目安に締め切られます。ウズベキスタン航空のチェックイン開始は出発時刻の2時間前からです。かなり並ぶこともあるので、カウンターが開くときには到着していると良いと思います。

パスポートと航空券を提示して、荷物の重さを量り、預け入れ荷物があればここで預けます

荷物を預ける、預けない

国際線の荷物の内訳はだいたい下記の通りです。

・身の回り品1つ、機内持ち込み手荷物とあわせて10kgまで
・機内持ち込み手荷物は1つ、8kgまで
・預け入れ荷物は1つ、23kgまで

ウズベキスタン航空はこのルールで大丈夫ですが、もうちょっと制限が厳しい航空会社もあるので、他の路線に乗る時は自分のチケットをご確認ください。

規定に「機内持ち込みは1つまで」と書かれていても、それ以外の身の回り品(街歩き用のバッグ等が該当します)も持ち込めるので、機内には2つの荷物を持ち込めます。
そして帰国時にお土産でパンパンになった予備バッグや免税店で買った紙袋なんかは、3つ目の荷物になってしまってもスルーしてもらえることが多いです。ウズベキスタン航空の規定にも、免税店で買った5kg以下のものは持ち込める、と書いてあります。詰め詰めで身の回り品と一つにまとめる心構えはしつつ、お土産系は恐れず持ち込み宣言してみて良いと思います。

ただし、格安航空券には預け入れ荷物がセットになっていないものがあるので、大きい荷物を持って行く場合はチケットを購入する時に注意してください。
また、保安検査後の免税店以外で100mlを超える液体を買った場合は、機内に持ち込めないので、どうしても預け入れることになります。たとえ途中で瓶が割れてスーツケースの中がびちゃびちゃになったとしても、何としても異国の酒を持って帰るんや!というような人は預け入れ前提のチケットを買っておきましょう。

この記事の1つ目の項目にある表が分かりやすいです。

保安検査を受ける

パスポートと航空券を提示して、機内に持ち込む荷物のX線検査と、ボディチェックを受けます。
荷造りの記事でも触れましたが、液体は100mlに小分けして1リットル以下のジップ付きの袋に入れておかないといけないです。ボディチェックでは金属が反応するので、アクセサリー類も外してX線に通します。空港によっては電子機器を全部バッグから出して並べるように言われたりします。

フィルムカメラのフィルムはX線でダメになってしまうことがあるので、機内持ち込みにして目視で検査してもらうのが良い、と言われています。

とにかく係員さんの言うことを聞いて先へ進みましょう。

税関手続きをする

こういうものを海外に持って行くような人がこの記事を読んでいるとは思えませんが、

・100万円相当額を超える現金や証券
・時計やネックレス等の外国製品(帰国時の課税の予防)
・免税店で購入したお土産(免税品を再入国させてはいけない)

があれば、税関で申告します。

出国審査を受ける

パスポートを見せてスタンプを押してもらう例のアレです。
もともと出国時は何かを聞かれることはほぼないですが、最近ではゲートも電子化されているので、人と話すこともほとんどありません。

顔認証ゲートや自動化ゲートではスタンプを押してもらえないので、どうしてもスタンプが欲しい場合は「スタンプください」と申し出る必要があります。行きも帰りも顔認証ゲートを通った私のパスポートには成田の出国スタンプも関空の入国スタンプも無いので、日本の最先端の空港ではもう出入国スタンプは押してもらえなさそうです。

タシュケントはバリバリ押してくれるので安心してください。

搭乗する

搭乗ゲートで座席周辺の番号が呼ばれたら、いよいよ飛行機に乗ります。
ドキドキワックワクです。

旅の無事を祈りながら、飛び立つのを待ちます。

ここから先は日本語はほぼ通じません。英語が支配する世界です。

フライトを楽しむ

日本時間の11:05にゲートを離れ、9時間5分後、日本時間で20:10、現地時間で16:10にウズベキスタンに到着します。
機内食は、昼食の時間にガッツリ1食、夕食の時間にも軽食が提供されます。CAさんとの会話は飲み物何にする?くらいです。

映画を見たりガイドブックを読み込んだり、窓際の席なら空を眺めたり、この日は時差を含めて28時間になるので、ちょっと寝るのも良いと思います。

機内は乾燥するので、気になる場合は小分けにした化粧水や乳液をジップ付き袋に入れて、手荷物に忍ばせておくと便利です。シートベルトはできるだけ締めておきましょう。

着陸する

飛行機が着陸したら、CAさんの指示に従って順番にタラップを降ります。ウズベキスタンの国土に初めましてです。
着陸した場所からターミナルビルまでは距離があるので、待ち構えていたバスに乗り込んで移動します。ここらでモバイルWi-Fiの電源を入れておくと、空港から出るまでに通信が安定しているんじゃないかと思います。

タシュケント空港のターミナルビルはこぢんまりしているので、どこへ行けば良いのか迷うことはあまりない、と思いきや、こぢんまりしすぎて手続きをスルーしそうになるので注意が必要です。

入国審査を受ける

まずは「PASSPORT CONTROL」で入国審査です。
ウズベキスタン国民用のレーンと外国人用のレーンがあるので、外国人用に並びます。出入国カードへの記入は不要で、審査官にパスポートを見せていくつかの質問に答えたら、スタンプを押してもらえます。初めての海外旅行だと肩透かしを食らうくらい、あっさり終わると思います。

入国審査問答集で予習しておくくらいで大丈夫ですが、泊まるホテルや帰りの航空券の情報をプリントアウトして手元に用意しておくと、いざ聞かれた時に提示するだけで答えられます。

パーパスを聞かれてサイトシーイングと答える例のアレをエンジョイしてください。

荷物を受け取る

荷物を預け入れた場合は、「BAGGAGE CLAIM」で受け取ります。
入国審査を抜けたら目の前が荷物の受け取り所です。便数も少ないので、多分すぐに出てくると思います。

現地通貨を入手する

空港内のATMからクレジットカードでキャッシングするのが、一番早くてオススメです。ATMの隣に両替所もあるので、日本円から両替するならこちらでも良いと思います。

最初に入手する金額としては、日本円で6,000~10,000円、現地通貨で500,000~800,000スムくらいで十分です。タシュケントもサマルカンドもブハラも、街中にもATMが点在していたので、足りなくなったらすぐに引き出せます。ヒヴァもきっと似たようなものです。

空港からホテルまでタクシーで移動するとして、5km・10分なら20,000スム・240円くらいです。観光スポットの入場料は20,000~50,000スム・240~600円、贅沢にディナーを食べても100,000スム・1,200円くらい。とにかく物価が安いです。

激しいインフレにより、何を買うにも額が大きいので、「thousand」「million」という単語をめちゃくちゃ使います。10,000は10サウザンド、100,000はハンドレットサウザンド、1,000,000はミリオン。3桁ごとに打たれるカンマに意味が生まれ、英語での大きな数の数え方が上達します。

あと、通貨換算アプリがあると何かと便利です。自分が使いやすいものなら何でも良いです。

通貨換算のアプリ

空港を出て移動する

空港から出る前に、荷物をX線検査に通すように指示されるので、従います。端っこに置いてある存在感のない機械のところにいる係員さんが声をかけてくるのですが、うっかりするとそのまま通り過ぎてしまうので注意してください。
荷物を置くトレイ等は用意されていないので、全ての荷物を剥き身でベルトコンベアに乗せることになります。どうしても汚したくないものはビニール袋に入れておくか、機械から出てきたらウェットティッシュで拭くか、です。

外へ出て目の前の駐車場っぽいところへ降りて、白タクのドライバーがホテルまで10ドルだと声をかけてくるのを無視してYandex Goでタクシーを呼び、アプリに表示されているナンバープレートと一致するタクシーが来たら、手を挙げて乗り込み…

・タシュケント空港の国内線ターミナル(最速でヒヴァへ移動)
・タシュケント駅(夜行列車でヒヴァへ移動)
・タシュケント市内のホテル(翌朝にヒヴァかブハラへ移動)

…のいずれかを目指します。

Yandex Go、タシュケント空港国際線ターミナルから国内線ターミナルへ
Yandex Go、タシュケント空港からタシュケント駅まで
Yandex Go、タシュケント空港から市内のホテルまで

国内線に乗る?

ウズベキスタンに入国したその足で、国際線ターミナルから国内線ターミナルへ移動して、金曜20:00発のLCCでそのままウルゲンチ空港へ、ホテルからの迎えのタクシーで日付が変わるまでにヒヴァに到着して、初日はヒヴァで宿泊、というのが最速での移動になります。

空港から出るのに1時間~1時間半、ターミナル間の移動に10分、離陸の2時間前には搭乗手続きができるので、乗り換え時間としては悪くないと思いますが、成田発タシュケント着が1時間でも遅延しようものなら計画が崩れ去ります。

チケットはLCCの公式サイトからしか買えないし、観光に使える時間は夜行列車での移動と変わらないのに、値段とリスクが高く、初めての海外旅行におすすめはできないため詳しくは書きません。

腕に覚えはなくとも心は錦、やってやるぜ、という方は、次の移動宿泊編の飛行機移動パートを参考にしてみてください。

夜行列車に乗る?

タシュケントから次の街への移動で一番値段が安いのは、入国したその日に夜行列車に乗ってしまう方法です。早朝に到着して時間も有効に使えるし、現地の活気と旅情も感じられて、好きな人にはたまらないと思います。

ヒヴァに行くなら、タシュケント駅を21時頃に発車する列車で、翌朝11時頃に着くのが良さそうです。ブハラは、21時頃に出発すると翌朝4時に着いてしまうので、22時頃に発車して翌朝7時頃に着く方が、早朝チェックインすることになる宿に迷惑がかからないと思います。

ただ、長時間フライトで疲れているであろうこと、見知らぬ人との雑魚寝に近いことを考慮すると、移動は翌日にしてホテルへ向かうのが賢明かもしれません。

次の街がヒヴァなら、当日夜の夜行列車か、翌朝の国内線か迷いどころです。私もこの記事を書きながらずっと迷っています。最終的には好みの問題だと思うので、次回の移動宿泊編を読んで検討してみてください。

次の街がブハラなら、夜行列車で行くには距離として中途半端なので、翌朝の特急列車で移動するのがオススメです。今夜は迷わずホテルへどうぞ。

ホテルにチェックインする?

移動は翌日にすると決めたなら、初日はタシュケントで一泊してゆっくり休んでください。

お部屋でゴロゴロするも良し、お出かけしてバザールで夕食にしてみるも良し、フレンドリーな現地人や偶然出会った日本人観光客にオススメを聞いてみるも良し、ちょっともったいない時間もなんだか楽しくないですか。
旅は始まったばかり、まだまだここからです。

ちなみに私はタシュケントからブハラへ移動したので、初日の夜はタシュケントのお寿司屋さんに行ってみました。面白かったです。

いかがでしたでしょうか

しっかり準備していた甲斐もあって、予定通りに事が運んだのではないでしょうか。

テキストで読んでいると、むしろ刺激が足りないと思われるかもしれませんが、安心してください。目に映る全てのものがウズベキスタン、というだけでアドベンチャーを感じられるはずです。

その感動は自分だけのもの、人生のお土産になります。
あったらあったでなんだかんだ嬉しくないですか、お土産。

私がnoteで出来るのは、せいぜい不安と疑問を薄めることくらい。
フットワークを少し軽くするくらいです。

それでもあなたを唆して、お土産コンシェルジュに是非なりたい。
次回、移動宿泊編では、ウズベキスタンの国内移動と宿泊の手順を押さえていきます!

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