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8泊10日を機内持ち込みサイズでまかなう荷造り(夏)(2024年2月追記)

こないだイタリア行ってきたんですが、そのときの荷物が機内持ち込みサイズのスーツケースとショルダーバッグだけだったんですね。

荷物を預け入れる手間も、預け入れ荷物が出てくるのを待つ時間も省けて、ロストバゲッジの心配もなく、現地に到着してからも荷物の置き場所を考えずに行動できる、ちょっとした観光地ならそのまま行けちゃう、時短すぎて利点しかない、って言ってたら、どうやってその荷物の量で10日間乗り切るんや、て聞かれたので、答えるためのnoteです。初noteです。

荷物は全部でこれだけです。スーツケースは国内線の機内持ち込みサイズ、30Lのものです。ショルダーバッグはそこそこの大きさ、A4はギリギリ入らないくらいです。


荷物を減らす~現地調達とコインランドリー~

荷物を減らす一番のコツは、現地で調達できるものは入れないことと、服を洗濯して着まわすことです。そのために、現地で調達できるか否かの事前調査と、多少ハードに扱ってもへこたれない服の準備が必要です。

宿にランドリーがなくても、たいていの街にはコインランドリーがありますし、なければ宿で手洗いします。どの街にも2泊はするようにして、1日目に洗濯すれば、乾燥機がなくても次の街に移動するときには乾いています。
ドミトリー(相部屋)だと干しっぱなしにしにくいので個室に泊まることになりますが、イタリアは意外と安いホテルが安かったので、洗濯できる利便性で十分元が取れていると思います。

荷物を分ける~セキュリティレベルと使用頻度~

というわけで、以下、選び抜かれし私の荷物のリストです。実際には使わなかったものも含まれるので、ここからまだ減らせる気がしてますが、用心深いので保険をかけるのはやめられないと思います。

赤字はセキュリティポーチに入れて服の中に仕込むものです。
女一人旅だしドミトリーに泊まることもあるので、セキュリティポーチを使います。デビットカードの口座に航空券が買えるだけの金額を入れてあるので、何もかも全てなくしてもこれだけあれば帰国できます。ちなみにセキュリティポーチは定番の地球の歩き方のやつです。ワンピースの下に斜めがけしていました。

緑字は街歩き用のバッグ(斜めがけできる2WAYショルダー)の中に入れるものです。つまりは使用頻度の高いものです。固めのメッシュポーチ2つくらいに小分けすると扱いやすいです。私は街歩きの荷物が多いタイプですが、要らないと思ったらスーツケースに入れておくと良いと思います。
航空券の予約票含め、基本的にチケット類はスマホにPDFをダウンロードしておくんですが、プリントアウトして紙でも持っておくとパッと出せて便利なことがけっこうあるので、そう重いものでもないしガイドブックの適当なページに挟んでいます。
歯磨きはシャワーやメイク以外のタイミングでもすることがあるので、街歩き用です。歯ブラシサイズのケースに入れてあります。チューブの歯磨き粉は小さいものなら液体扱いしなくても今回はイケました。もし没収されたら現地で買うつもりでずっとバッグの中でした。
使わない時はバッグにぶら下げられるように帽子にはストラップをつけてるし、ストールを使わないときにバッグに結わえ付けられるように手首に髪ゴムをつけています。街歩き中の荷物は、身に着けているもの以外は常にバッグ1つになるように準備しています。これもセキュリティです。

黒字はスーツケースに入れておくものです。服は1セットは着てるし靴かビーサンのどちらかは履いてるし、飛行機に乗る前にはネックピローを出します。ネックピローは空気で膨らませるタイプにしたんですが、これが膨らませてみると空気の抵抗感が苦しくて、結局使いませんでした。膨らませるタイプじゃないと荷物になるし、座席に据え付けの枕だけでも全然快適だったので、次回からはネックピロー自体持って行かないと思います。そして機内ではビーサン一択です。
パスポートやカードや航空券のコピー、証明写真(パスポートサイズ)等は、リスク分散用です。万が一、街歩き中にスマホと財布とパスポートをなくしても、これらがあると諸々の手続きが比較的スムーズに進みます。

※2024年2月追記:
機内にスリッパがある場合も多く、緊急避難とかもあるかもしれないので、機内はビーサンじゃなくて良いのかも、と今は思っています。

荷物を詰める~ジャンルとアドレス~

スーツケースに詰める荷物は、使うタイミングに応じて、ファスナー等で完全に閉められるポーチに小分けします。決して剥き身では入れません。ジャンルごとに塊にして、アドレス(定位置)をしっかり定めておきます。
実際の荷物の写真を使って説明するので恥ずかしいですがご覧ください。恥ずかしいですが。

はい、まずは空のスーツケースです。ここに荷物を詰めていきます。スーツケースを選ぶときは、片側がファスナーでしっかり閉まって、もう片側もベルトで押さえられるものにすると、荷物が動かなくて良いです。

まずは右側、バーの溝の部分に折りたたみ傘を置きます。雨が降る予報の日だけ街歩き用バッグに移します。両サイドの溝に靴を左右に分けて置けば、大きなものでなければ靴もワンセット入ります。

そしてその上に、ケースを2つ置いて上下に分けます。下のケースに服、上のケースに下着とタオルを入れます。これは100均のコミック用不織布ケースですが、最近はちゃんとしたインナーバッグが安く売ってるので活用すると良いと思います。

ちなみにここから先、出てくるポーチやらバッグやらは、全て100均や300均で入手したものです。トラベルグッズのお店で良いお値段する高機能のも売ってますが、安心して雑に扱えないし、良い生地使ってると重かったりします。100均の破れはしないけどペラペラで軽い、くらいが、身軽な旅にはちょうど良いと思います。

私が今回持って行った服は、マキシ丈ワンピース4枚と、汗取り用のタンクトップ4枚です。下半分に十分入りました。あとはUVカットのパーカーとストールですが、これは常に着てるか腰やバッグに巻きつけてました。
上半分に入れたのは、下着と靴下とハンカチを4セットと、タオル2枚。タオルはホテルにあるだろうけど、宿によっては有料の場合もあるので念のため、吸水速乾の薄手のフェイスタオルです。

※2024年2月追記:
2023年夏の海外旅行では、ワンピースではなく、Tシャツ4枚+サロペットスカート1枚で着まわしました。サロペットスカートは背中が開いていて、フロント部分も体から浮いています。余程のことがないと汗を吸わないので洗濯するものが減るし、スーツケースにトップスしか入れないので荷物も減らすことができます。

衣類の上に、書類ケースを乗せます。観光地のチケットやパンフレット、地図やレシート等、現地で入手した紙類を放り込んでいきます。小分け用に、中に小さめのクリアファイルを仕込んでいます。
右側に入れるのはここまでです。ベルトでしか留められないので、安定感のある大きなケースだけをこっちに入れます。

次に左側、ポーチ類が4個と、ビーサン(底の右下)と、お土産とかで荷物が増えた時用の折りたたみ式キャリーオンバッグ(左の真ん中)です。ビーサンを履いてるときはここに靴を入れるか、入らなければ右側の底か、それでも入らなければレジ袋か何かに入れて持ち運びます。
Wi-Fiをレンタルする際についてきたケースもここに入れました。化粧品なんかが多い人はポーチがもう1つくらい増えると思います。それでも十分、全部入ります。

※2024年2月追記:
2023年夏の海外旅行では、レンタルのWi-Fiが2019年よりずっと手軽で高性能になっていました。スマホサイズの機器1つで、ケースも説明書もなかったです。モバイルバッテリーも兼ねているので、別途バッテリーを持って行かなくても良いかもしれません。

それぞれのポーチの中身もいってみましょう。

身支度用ポーチです。ボディタオルやカミソリを含むお風呂セット、メイク道具等々、綿棒や何かもとにかく全部この中に入れます。フックで吊るせるようになっています。足りなければ液体じゃないメイク道具を入れるポーチをもう1つ追加すると良いと思います。旅行には溜まった試供品を持って行きたくなるものですが、それもここに入ります。

機内に持ち込む液体は全て100ml以下の容器に入れて1リットル以下のジップロック式の袋に入れなければいけません。シャンプーもボディーソープもクレンジングジェルも日焼け止めも化粧下地も、何もかも100均の小分け容器に入れて、ジップロックしてからこのポーチに入れれば、このポーチの状態で保安検査を通過できます。使うときもジップロックからの出し入れで特に不便はありません。(制汗スプレーが一度保安検査に引っかかってこのポーチを開けましたが、X線をクリアしたら返してくれました)

※2024年2月追記:
2023年夏の海外旅行では、ほぼすべての保安検査で毛抜きがハサミと誤認されて引っ掛かりました。スーツケースを何度も開けるのは面倒なので、ハサミに見えそうなものは手持ちのバッグの方に入れておくのが良さそうです。

衛生用品用ポーチです。ポケットティッシュとウェットティッシュの予備をたっぷりめに、あと生理用品を入れます。生理用品は、行く国のサニタリー事情にもよりますが、周期が旅行とちょうど重なることが確定している、とかでなければ、応急対応用のみ持って行って、始まっちゃったら現地調達で良いと思います。

モバイル・電化製品用ポーチです。変換アダプターや充電ケーブルの他、レンタル品を返却しちゃったから映ってないけどデジカメのバッテリーの充電器とか4ポートのUSB充電器とか延長コードとかパンパンに詰め込んでました。

ランドリー用ポーチです。洗濯ネットは汚れた衣類を入れるため。コインランドリーの洗剤が別途料金だった時や、宿で手洗いする時のために、洗剤も持って行きました。1袋だけ手洗いに使いました。S字フックと洗濯バサミは今回は使わなかったけど、使う可能性は常にあると思います。
ジップロックやレジ袋の予備なんかも、このポーチに突っ込んでおくと良いです。特にレジ袋はちょっとしたときに重宝します。

このポーチには小さくて柔らかくて清潔で、衝撃を与えても大丈夫なものしか入れません。フレキシブルに形を変えられるようにしておくことで、荷物が増えた時でも、細い隙間に突っ込んだり薄っぺらくして衣類の方に紛れ込ませたりすることができます。

洗濯に使うハンガーはたいていの宿にありますが、行く国や泊まる宿によってはあった方が良いかもしれないので、荷物リストに入れています。プラスチック製の軽くて柔らかいのをスーツケースの左側、一番上に置いてファスナーを閉めたら邪魔になりません。(追記:が、やっぱりサイズの分だけはかさばるので、折りたたみハンガー買うのも良いと思います。無印のとかめっちゃ薄くなります)

これら全て、左のファスナー内に2層できちんと収まります。あとポーチ2ついけるくらいの余裕はあるので、メイクポーチ1つ増えても大丈夫です。

左側のファスナーを閉めたところにポケットがあるので、パスポートやカード類のコピー、証明写真なんかは左上の小さいポケットに入れています。下の大きなポケットにはメイク落としシートとフェイスパックを入れています。メイクだけ落とせば寝てしまえる、せめてメイクは落とさなければ、という時に便利なのと、旅先でリラックス気分を味わうためです。今回はどちらも使いませんでしたが。
あと南京錠もこのあたりにポイッと入れています。ワイヤータイプのもので、宿やクロークでスーツケースを預ける時なんかに2重ロックの意味で使います。

というわけで、これでパタンと閉めれば荷造り完了です。これでだいたい8㎏弱、重量制限にも引っかかりませんでした。

(7㎏までの航空会社もあるので、その時はあと1㎏減らすか、スーツケースを軽いものに変えなきゃいけないです)

いかがでしたでしょうか

ここまで長々と4300字ほど書いてきて、なんかめっちゃ普通に当たり前のことを言ってる気がして恐ろしいんですが、何かのお役に立ちましたでしょうか。

ちなみに服を宿で手洗いした後は、洗濯は手洗い派だという窪田正孝がバラエティで言ってた「バスタオルで挟んで畳んで巻いたのをお腹と太ももでギューって潰す」(うろ覚え)という方法で脱水したんですが、これがめちゃくちゃ水が絞れてイタリアの地から窪田正孝に圧倒的に感謝してしまったので、私よりも窪田正孝の方がずっとお役立ち情報を発信してるな、って思いました。

ちゃんちゃん!

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