【UNIONARENA】決勝デッキのエクストラドロー回避率

先攻2ターン目までにエクストラドローが必要になる確率を、X公式アカウントで公開されたデッキについて計算する。


個人戦決勝デッキ連続事故回避率

以前先攻時のエナジー事故発生率の計算を作成しましたので、それを使って実際決勝に行ったデッキはどうだったのか調べてみる。
あまり事故らない構築なのか、それともエクストラドローしたとしても巻き返せるだけの力があるデッキだったのかがきになる所。

枚数表記は下記のように示す。
1-2-3-4-5-(6-7)
前から順に
1:必要エナジー0 (炸裂以外)
2:炸裂2個玉
3:必要エナジー1(バウンス以外)
4:バウンス2個玉
5:必要エナジー2
6:必要エナジー0のうち、トップチェックの数
7:必要エナジー0のうち、ルーターの数

CHAMPIONSHIP2023 関東Aエリア

紫ギアス(紅蓮弐式)
8-3-4-0-6-(0-0)
合計21枚 回避率 90.71%

赤ギアス(学園)
16-0-7-0-8-(0-4) 
合計31枚 回避率 99.47%

回避率99.5%は流石にまずかったのか、ナナリーが規制されました。

CHAMPIONSHIP2023 九州エリア

紫銀魂(白夜叉)
11-4-0-4-14-(0-0)
合計33枚 回避率 91.80%

青テイルズ(リンウェル)
12-0-8-0-4-(0-4)
合計24枚 回避率 94.89%

CHAMPIONSHIP2023 中部エリア

紫銀魂(白夜叉)
11-4-0-4-14-(0-0)
合計33枚 回避率 91.80%

青呪術(宿儺&七海)
16-0-0-0-6-(0-4)
合計22枚 回避率 91.96%

CHAMPIONSHIP2023 東北エリア

青呪術(宿儺)
12-0-3-0-6-(0-4)
合計21枚 回避率 84.49%

紫ギアス(紅蓮弐式)
10-0-4-0-9-(0-0)
合計23枚 回避率 85.66%

回避率まとめ

以上、1戦の回避率でいうと5%前後しか変わらない(学園除く)
ここでも回避率はあくまでCSを基準に考えるので、決勝までの合計12戦で見た時にどうなるか計算してみる。
予選では1敗まで決勝進出が確定しているので7戦中にエナジー事故が高々1回の確率。決勝トーナメントでは5戦連続回避する確率をしらべてみる。

$$
\begin{array}{cccccc}
開催地域&デッキ&合計&回避率&予選&決勝&通算\\ \hline
関東A&紅蓮&21&90.71\% &86.77\%&61.43\%&53.30\% \\ 
関東A&学園&31&99.47\%&99.91\%& 96.67 \%&96.58 \% \\ \hline
九州&夜叉&33&91.80\%&89.29\%&65.18\%&58.20\% \\
九州&リンウェル&24&94.89\% &95.38\%&76.92\%&73.36\%\\ \hline
中部&夜叉&33&91.80\%&89.29\%&65.18\%&58.20\%\\
中部&宿儺&22&91.96\%&89.66\%&65.77\%&58.97\%\\ \hline
東北&宿儺&21&84.49\%&70.24\%&43.06\%&30.25\%\\
東北&紅蓮&22&85.66\%&73.49\%&46.11\%&33.88\%%
\end{array}
$$

こうして見ると学園の安定感が飛び抜けてますね。それを求めるなら学園以外握る理由がなくなるほどに。

回避率の推移から考えてみると、白夜叉が台頭してきた九州・中部ではそれに対抗するために一定の安定感が求められていた様子。
安定していても白夜叉が引けないと話にならないと感じたのだろうか、1種のカードに依存するなら初動の安定を捨ててでも高出力を期待できる宿儺が増えたのかもしれない。運に左右されるタイミングは、ゲーム中ではなく始まる前の方が良いのだろう。

おわりに

 東北の決勝卓については少し確率の低いことが起きただけの可能性もありますが、現状は爆発力のあるデッキ、あるいはエクストラドローしようとも巻き返しを見込めるデッキが好まれているのだと思います。

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