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2023ベスト

来年の暦は年末年始9連休とかいう極上の香りがするらしい。どうにか上手いように当番回避……と祈り始めたくなるけど、まだ今年の年末にすら差し掛かった程度の分際でまったく気の早い話だよと欲の神様(いるんですか?)怒られそう。


さて、年末に差し掛かった分際ということで、2023年、特に良かったな〜と余韻が長引いたものをまとめて発表していく、年の瀬のお遊びをさせてもらいます。お付き合いください。


買ってよかった〜

GR III

今年一番奮発したけど買ってよかったもの堂々一位。写真撮るのも見るのももはや生活の人間、何年か前からカメラに惹かれて色々手を出したりしたんだけど、軽めのもの選んだとて結局"重さ"がネックになり、行き先によっては持ち物選抜落ちすることがしばしばだった。思い切ってGRに買い替えたら、持っていかないの選択肢がほぼ消え、マーーーージで気軽にカメラ持って出掛けられるようになったし、ポケットに入るくらいの華奢なガジェットだから場の雰囲気に馴染みやすいというのもかなり好きな点。景色撮るのも良いけど、わたしはこれで飲み会の友人たちを写すのが楽しかった。ピント合いきらないときの質感も好き。来年は撮って出しから一歩進んで、数値とか色々自分好みに設定して使いこなしたいという意気込みも置いておきます。

鯖寿司も美味かっ大賞


Unikko ファブリックバッグ

付き添いでmarimekkoの店舗に行った日ふらふら〜っと店内眺めてたら、目に入って突如ビビビビビの電流が走ったもの。マジ。ちょいとそこまでのメインバックにも、ちいこい鞄から溢れるメンバーを担うサブバックにも、なんにでもなれる優等生な絶妙サイズ感。エコバッグを持つより130レベルくらいアップした気持ちになれるので精神にもかなり良い。てかこれはマリメッコあるあるだけど、持ってるだけで楽しくなっちゃう。日本限定とかいうこのネイビーの色味もドドドツボで、服の色を選ばないところも活躍の秘訣でした〜〜来年もよろしく〜〜

ニュアンス



読んでよかった〜

小学生の貸出カード時代とかを抜いたら、これでも人生で一番本読んだかもしれない今年。昨年からじわじわと読書にハマり始めていたところに今年は友人各位と課題図書を決めて共読の機会を持てたこともデカかった。感想文はnoteにまとめていたけど、元々舞台観劇して考察したり人の感想読んだりするのが好きだった仲間内で、その機会が減ってしまっても自分たちで新しい楽しみを作り出せたというのが花丸だったと思う。発案してくれた友人には拍手拍手。電車時間、スマホより本開きたくなることが多くなったのなんか良かった。でも改めて思うけど本って嗜好品。。。

今年の二強

傲慢と善良/辻村深月

読了後のえぐい余韻。圧倒的に爪痕を残した一冊、という感じ。「しっくり来ない」を散々やった自覚のある身として、"良い子"の傲慢さを突き付けられて少なからず当事者意識を感じた身として、自分の心理の明瞭度をこれでもかというほど明らかにされた気分になり、「消えたい」となった。でも今読めて良かったな、とも思った。何度でも読み返したいかもしれない。来年映画化怖すぎる。

夜明けのはざま/町田その子

まず装丁が好み過ぎて、これは絶対単行本で買い!!!!!と本屋の衝動。紙質も、遊び紙の色も大好き。誰かを亡くして明かす夜の記憶が割と鮮明に取り出せるところにあったので、まず物語の情景に温度をみた。今抱えた手荷物の中に、アップデートされた概念の大枠があったとしても、その温度や色形のグラデーションは、育ちの環境によって違うので。これまでの感覚と、今の自分とを両立した上で物事に折り合いを付けられる人同士が、一緒に生きていくことができるんだろうな〜〜と思った。考えれば考えるほど、自分と誰かを分かったつもりになって大切にしていくこと、簡単ではない時代だよな〜。

積読たちも片手で収まらないんだけど、来年にワクワクを持ち越していくということで!今年読んだ本棚、一応置いておく。

・小さいわたし/益田ミリ
・やっぱり食べに行こう/原田マハ
・スター/朝井リョウ
・たゆたえとも沈まず/原田マハ
・汝、星のごとく/凪良ゆう
・52ヘルツのクジラたち/町田その子
・ひこばえ(上)/重松清
・ひこばえ(下)/重松清
・そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ
・ノッキンオン・ロックドドア(上)/青崎有吾
・ノッキンオン・ロックドドア(下)/青崎有吾
・八月の銀の雪/伊予原新
・傲慢と善良/辻村深月
・ジヴェルニーの食卓/原田マハ
・モネのあしあと/原田マハ
・今宵も喫茶ドードーのキッチンで。/標野凪
・夜明けのはざま/町田その子



観てよかった〜

ドラマ好き人間ことわたし、今年も1クール2〜3個は追い掛けきり、朝ドラも相変わらずライフワークでした。らんまん、良かったなぁ……………朝ドラって結婚したら何年後〜にシーンが飛ぶことも多い中、生涯を描く題材でもちゃんと人間関係が深まってく時間を丁寧に描いてくれたのが好きだった。高知の牧野植物園は、いつか絶対行きたいリスト。
ブラッシュアップライフは近年稀に見る衝撃で、もはや思い出みたいな域。何よりみんな観てる、ということが楽しくて、「昨日観ました!?!!」を月曜の職場でやれることも楽しかったし、友だちと飲みに行ってもその話だし、母も観てた。

たまたま着てた色で「え、待って何周目?w w w」となった
モンターニャみたいな夜


ひよっこ

それでも今年のベストは、これです。人生の夏休み、ゆとりのある時間をひよっこに溶かしたと言っても過言ではないよ。当時友人各位が大大大絶賛しながら見ていたのを横目に、スタート逃して追いつけなくなったの悔やんでいたけど、6年越しくらいで遂に念願一気見のチャンスを得ました。
もう、ずっと、最初から最後まで、ずーーーーーーっと良かった。みんな生きてりゃ大変なこともいっぱいあるけれど、個性が光ってて、思いやりの気持ちを持って、ひたむきに働くことのできる眩しい時代の話で、乾いた心にすーーーっと沁み渡るようだった。「がんばっぺ〜」と口に出すことで、ドン底も踏ん張れる気がしてくる光を貰った。大切なことはいつだって朝ドラが教えてくれます。全く中弛みを感じない脚本で、永遠に「終わらないで」と思いながら見た。ひたすらに、何回も涙が出た。最終回が本当に最高最高最高。特別過ぎる。


舞妓さんちのまかないさん

もうね、だーーーーーーーいすき。食べ物が美味しそうに映される作品はもれなく宝なんです。京都は祇園での暮らしに、思いを馳せる術を得てしまったら、なんか恋みたいな気持ちだった。心寄せては溜息、家の中まで京都の空気、お出汁の香り、フワッと広がる湯気の湿度が届きそうな映像美、ありがたい。強い意思を持って、それでいて現実を見て、自分らしく生きる道を探していくこと。の話。個人的に寒い今におすすめしたい。NetflixでいえばLIGHT HOUSEは出会えて良かったし、韓ドラベストは39歳


食べてよかった〜

ウマッ・・・・・の衝撃を引きずったものたち。過去投稿でもお馴染みの顔ぶれで失礼いたします。

emifのクッキー缶

やりたいことリストにもあった「クッキー缶を買う」達成。

京都、ぎおん石のレモンゼリー
宮島、うえのの穴子白焼
春の北海道、白アスパラ
韓国、広蔵市場で食べたトッポギ
野毛で食べた中トロの生春巻き
出雲、のどぐろ茶碗蒸し

初訪問1県1カ国!全11都道府県!遊び尽くして食べまくりました。よく出掛けたな〜〜数年ぶりに海を渡れたのもブチ上がったし、数年ぶりに松竹座に帰省できたのもかなり良かったです。来年も労働の糧をたくさん作りたい。


2023年、個人的に環境変化の年でした。仕事がひと段落して生活に久々に文化的余力ができたり、公に行動範囲広げられるようになったり。転居・転職もしたし、趣味(というかライフワーク?)を取り巻く世の中がガラリと動いたりもした。

水面下では溺れるかのようにバタバタした時もあったけど、ほとんどはたゆたうように流れてきた今年です。流されていたのではなく、意思を持って流れていた!ということにはさせて欲しい。前進したとは言い切れないけど、ただただ変化の年ではありました。

来年は、良い年だったね〜〜てホクホクの気持ちを携えて行く年を振り返れていますように!皆さま今年もお世話になりました。2023年きっと最後の投稿、来年も引き続きよろしくお願いいたします。

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