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コートを着たままおしっこする姿はあまり人に見られたくない

11月27日(月)

職場の最寄駅で、前方に昨年度まで同じ職場だった人が歩いていた。
会社の廊下で出会うんだったら挨拶はできるけど、駅で「お疲れ様です」と声をかけるのは躊躇してしまう。
なのでホームで鉢合わせしないように、駅のトイレに逃げ込んだ。

職場を出るときには「おしっこしなくてもいいかな」と思っていたけど、いざトイレに行けば出るわ出るわ。
しかしコートを着たままおしっこする姿はあまり人に見られたくないな、と思った。(じゃあどんなおしっこ姿なら見られたいというのか)

11月28日(火)

スーパーマーケットでみかんを買った。
「味まるくんがかわいい」と思ったけど帰宅して改めて見ると別にそこまで…だった。
みかんの黄色が補色になって、青色の味まるくんの紙がおしゃれに見えたんだろうか。これから青色の商品を売るときはみかんを詰めて売ることにしよう。

11月29日(水)

通勤電車のお供にしていた荻原浩『花のさくら通り』(集英社文庫)を読み終えた。面白かったー!
『オロロ畑でつかまえて』『なかよし小鳩組』に続くユニバーサル広告社シリーズ3作目。
さびれた商店街を立て直す物語、と聞くと「ああ」と既視感を抱かれてしまうかもしれない。『オロロ畑〜』はど田舎の村おこし、『なかよし〜』はヤクザ事務所の企業イメージアップ、という設定に比べると、さびれた商店街の盛り上げってなんか普通じゃな〜い?と思ったけど、そんなことは全くなかった。なんでこんなに面白いんだろう。
荻原浩の物事に対するまなざしが面白いから、何書いても面白く読めちゃう。
これからは「まなざし」の時代。ストーリー展開とか小気味良い会話とかではなく、作者の人間性がものいう時代。

こんな面白かったら映画にされてそう、と思って検索したらちゃんとドラマ化されてた。

  • 『ダメ父ちゃん、ヒーローになる! 崖っぷち!人情広告マン奮闘記』(原作は『なかよし〜』)

  • 『ユニバーサル広告社 〜あなたの人生、売り込みます!〜』(原作は『花の〜』)

ヒッ!タイトルからして絶対めちゃくちゃつまらない…!
人情広告マンてあんた。奮闘記てあんた。人情広告マン奮闘記てあんた。
このヤバすぎるネーミングセンス、さすがに90年代かと思ったら、ヒッ!2016年…。デビュー直後脚本家の習作かと思ったら、ヒッ!岡田惠和…。
原作小説の中で言及される「企画とは、多くの人が関われば関わるほどつまらなくなる」を地でいっている。

11月30日(木)

大学生くらいの男の子とお父さんと思しきスーツ姿のおじさんが歩いていて、お父さんの鞄に一反木綿のぬいぐるみがぶら下がっていた。
おじさんの鞄にぶら下がってて一番かわいいのは一反木綿かもしれないな、と思った。

何年も前、電車に乗ったら目の前のおじさんの鞄にエリンギがぶら下がっていた。
やけに精巧で、絶対本物のエリンギだと思ったから不思議過ぎて怖かった。
でも今思うと、コップのフチ子が流行ってた頃だったから、きっとカプセルトイだったんだろう。

ドラマ『パリピ孔明』最終回を見た。泣いた!笑った!感動した!
映像が映画みたいな風合い(あれは何なんですか。色?コントラスト?音声?カメラの品質?照明?どうして生まれてから大人になったときに照明さんになろうと思ったんだろう?)で、それだけで大作かと期待してしまうけど、それを裏切らない面白さだった。
最近多いですよねえ、映像(fps?風合い?色味?)だけ手をかけて、東京近郊の実在の飲食店を紹介するだけの全然面白くないドラマ。お店の紹介なんてヒルナンデスかYouTubeにやらせとけ。
三国志も音楽業界も知らないけど楽しめた。「変な格好をした向井理が頭から湯気を出しながらひょうひょうとしていると面白い」と判断した人はすごい。
ただ「パリピ」とは何だったのかはよく分からない。もっというとパリピとデコトラの関連も分からない。
でもそんなことどうでもよくなるくらい面白かった。

12月1日(金)

1日ずっとイライラしていた。
僕は月頭はむしょうにイライラする体質なのだけど、しばらくそのリズムが崩れていたので、久しぶりに1日にちゃんとイライラしている。

加齢のせいか目がかすむ。眼球をお酢でジャバジャバ洗ったらさぞかし気持ち良いことでしょう。

1週間ぶりにお酒を飲んだらなんか楽しくなって、いっぱい食べ過ぎちゃった。
毎日ちょっとずつ飲んでちょっと酔うのと、週末だけ飲んでたくさん酔うの、どっちがいいんだろう。
2日間は肝臓を休ませないと休肝日にならないと言うけど、本当?

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