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富良野球団の「青写真」

現在、29歳。10年間住んだ東京を離れて3月から北海道へ。
何かの縁で北海道ベースボールリーグ所属・富良野ブルーリッジの運営に関わる事になりました。
富良野(厳密に言うと中富良野町)での生活にも慣れてきた頃なので。

小学5年生から地元札幌で野球を始め、高校での野球留学、大学での海外遠征など思い返すと野球を通じて飛び回っていました。
社会人でも軟式企業チームで5年間プレーし、プレイヤーとしての区切りをつけたのは27歳の時でした。

引退後も野球関係なく会社員として2年間働いていましたが、とても居心地が良く、わざわざ辞める必要はなかったと思います。
しかし、社会人野球部で当時の監督、チームメイトから野球以外の部分で評価された事が忘れられず、今度は裏方としてもう一度野球界へ。。。

HBLと新生・富良野球団

新天地は北海道ベースボールリーグ(以下HBL)という発足2年目のリーグへ。
日本で4番目に生まれた独立リーグは今年から4チームで争うことに。
私は、昨年11月にリーグの代表とお話しさせて頂き、富良野のチーム運営に関わる事に。


富良野球団も今年から「富良野ブルーリッジ」へ球団名が変わり心機一転。盛り上がること間違いなし!と思いましたが…

3月下旬、雪が残る富良野市の室内練習場へ向かうと、練習場にいた選手は3人…。監督もコーチもいない。立ち上げ当初のチームとは聞いていましたが、始動の遅さに唖然としました。
選手全員が合流したのは3月31日。選手達が自主的に集まりチームのキャプテン、各ポジションのリーダーを決めていました。

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何とか意見がまとまり練習へ…
とはいえ、練習は室内のみ。この狭い空間でどんな選手なのか、選手の能力を見るのは無理難題。
野球経験豊富な選手や野球歴わずか数年の選手など目的や野球観もバラバラ。
先が不透明な滑り出しでした。

限りなく白に近い青

選手は富良野市と中富良野町にある3つの寮に分けられ、雪が溶けるまでは自主練習のみ。
まだ、雪が残る中グラウンドで初練習を行ったのは4月6日。
檻から出た動物のように走りグラウンドを駆け回っていましたが、久々の土の上の感覚に思うようなプレーが出来ない選手も…。

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真冬のような寒さが残る北海道の4月では、野球どころか思うように走れないという現象も起きました。
それにしても、基礎体力作りから始めなくてはいけないチーム状況で、5月1日の開幕に間に合うか…。間に合うわけがありません。
しかし、選手達は私よりも10歳近く下の選手達が何人もいて、伸びしろは無限大。
真っ白な雪が溶ける度に、軽快なプレーをする選手たちに微かな光を感じました。

怒涛のHBL開幕から中断まで

選手だけではなく、運営側も準備は間に合っていません。
しかし、開幕の日は待ってはくれず、5月1日を迎えました。

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HBL2021年シーズン開幕戦は、昨年からお馴染みの美唄ブラックダイヤモンズ。敵地での試合でした。
試合前のセレモニーから美唄運営陣さんの熱に、富良野での本拠地開幕に焦りを感じました。
運営周辺の話はまた次回に…。

試合は、まさかの逆転勝利!
これまでの練習を見ていると正直厳しいと思っていましたが…
若いチームの勢いを侮っていました。
この勢いで連勝へ。。。
とそんなに簡単ではなかったです。

開幕から5試合経過して1勝3敗1分。
開幕戦以来勝利はなく悩む選手も増えてきましたが、見せ場もありました。
終盤での追い上げ、継投で0を続けるリリーフ陣。
ポジティブな面もたくさん見せてくれました。

そして現在、新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中断しています。
この中断をどう捉えるか。
制限される期間ではあるが、選手達は野球を止めないで欲しいです。
再開時に爆発してくれることを信じています。

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と、こんな感じで3月から怒涛のように流れていきました。
これからも「碧い戦士たち」の記録とか自分の記録とか色々発信していく予定です。

次回はもっと短めに纏りのある文で…

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