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事業再構築補助金について

ご覧いただきありがとうございます。

今回は、2月26日現在まだ公募要領等の詳細は出ておりませんが、「事業再構築補助金」について記事にしました。

詳細は3月に発表との予定があり、また、公募は1回ではなく令和3年度に複数回実施、第1回目の公募に関しては、1か月程度の公募期間を想定してあるようです。

事業再構築補助金とは?

文字通り、新分野展開や業態転換、事業・業種転換等の取組事業再編又はこれらの取組を通じた規模の拡大等を目指す企業・団体等の新たな挑戦を支援するものとなっております。
ただ単に今までの事業の延長だけでは、対象にならない可能性がある点も注意が必要かと思います。また、オンライン申請ですので、GビズIDを早めに発行することをお勧めします。

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以前の補助金との違いは、初めに説明がある通り単に設備投資するだけではない点(新分野展開や業態転換、事業・業種転換等の取組、事業再編又はこれらの取組を通じた規模の拡大等を目指す)と建物が補助対象経費に当てはまる点補助額の違いではないでしょうか。
補助額上限に関しては、中小企業では6,000万円~1億円、中堅企業では8,000万円~1億円となっています。

4,500万円以上(補助金額が3,000万以上)の場合は金融機関の協力が必須となっておりますので、ご注意ください。

対象となる要件として
①申請前の直近6ヶ月の間で、任意の3ヶ月の合計売上高が、コロナ以前の同3ヶ月と比較して10%以上減少していること

②事業計画を認定経営革新等支援機関(認定支援機関)金融機関と策定し、一体となって事業再構築に取り組む

③補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3%(一部5%)以上の増加、または、従業員1人当たりの付加価値額の年率平均3%(一部5%)以上増加の達成

となっています。
最近では売上高の比較や付加価値額等は出ていましたが、②のように一体となって策定し取り組むことが重要となっています。
単に行うだけでなく、共に数字を把握しながら計画を進めて行くことがカギとなります。

なお、このような補助金申請について、募集期間がタイトなスケジュールとなることが多いので、3月の公募要領等の詳細が出る前に、事業計画(何をしたいのか、何をするのか)を早めに決めて、認定支援機関を早めに見つけGビズIDの取得も同時に進めていくことをお勧めします。

中小企業向けには、通常枠と卒業枠とがあります。
■通常枠:補助額100万円~6,000万円 補助率2/3
■卒業枠:補助額6,000万円~1億円 補助率2/3

卒業枠に関しては中小企業から卒業し、中堅企業に向けての施策が必要になります。

中堅企業向けには、通常枠とグローバルV字回復枠があります。
■通常枠:補助額100万円~8,000万円 補助率1/2(4,000万円超は1/3)
■グローバルV字回復枠:補助額8,000万円超~1億円 補助率1/2

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さらに、「緊急事態宣言特別枠」として追加された特別枠があります。
通常枠の①~③の要件に加えて、緊急事態宣言に伴う飲食店の営業時間短縮や外出・移動によって影響を受けたことにより、令和3年1月~3月のいずれかの月の売上高が前年または前々年の同月と比較して30%以上減少し、下記に当てはまれば緊急事態宣言特別枠に該当します。
従業員数:5人以下 補助額100万円~500万円
     6~20人 補助額100万円~1,000万円
     21人以上 補助額100万円~1,500万円 
補助率:中小企業3/4 中堅企業2/3

こちらの特別枠は、通常枠よりも迅速な審査・採択を行うとともに、特別枠で不採択でも通常枠での再審査を受けることも可能となっています。
つまりは、この条件に当てはまるのであれば、緊急事態宣言特別枠での申請が可能となり、補助率も変わるので、該当する方は是非こちらでの申請が宜しいかと思います。

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活用イメージを見ると、業務転換からネット販売など多岐にわたります。
例えば、居酒屋経営の場合
オンライン専用の注文サービスを新たに開始し(外注費:システム構築費・サイト制作費)、宅配や持ち帰りの需要に対応(建物改修費や設備費

衣服販売業の場合
衣料品のネット販売やサブスクリプション形式のサービス事業に業態を転換。(外注費:システム構築費・ECサイト制作費、広告費

和菓子製造・販売の場合
和菓子の製造過程で生成される成分を活用し、新たに化粧品の製造・販売を開始。(設備投資費、工場建築費、広告宣伝費

土木造成・造園の場合
自社所有の土地を活用してオートキャンプ場を整備し、観光事業に新規参入。(設備投資費、広告宣伝費

などが補助対象経費になるのではないかと思います。

2021年2月26日現在、詳細が公表されていませんので、追加の情報があれば再度記事にして配信していきたいと思います。

ご質問・ご相談など何なりとお申し付けください。

前回の記事はこちらです。お時間ありましたらご一読ください。




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