ショー・マスト・ゴー・オン クィーン+アダム・ランバート・ストーリー クィーン奇跡の復活
クイーンのマネージャーであるジム・ビーチと、著名な脚本家/フィルムメーカーであるサイモン・ラプトンがプロデュースを手がける「ザ・ショウ・マスト・ゴー・オン:ザ・クイーン+アダム・ランバート・ストーリー」は、貴重なライヴ映像や舞台裏の映像と共に、クイーンとアダム・ランバートのこれまでの歩みを描いた作品になる。
2009年に「アメリカン・アイドル」に出演したことがきっかけでキャリアをスタートさせたアダム・ランバートは、2014年から2018年にかけてリード・シンガーとしてクイーンのワールド・ツアーに参加している。「ザ・ショウ・マスト・ゴー・オン:ザ・クイーン+アダム・ランバート・ストーリー」はバンド・メンバーの過去を追ったものになっていて、当時10歳だったアダム・ランバートが音楽への愛や自身の歌声を見つけたところから始まる。
また、ドキュメンタリーには、アダム・ランバートや彼の両親であるレイア・ランバートとエバー・ランバート、クイーンのオリジナル・メンバーであるブライアン・メイやロジャー・テイラー、「アメリカン・アイドル」で審査員を務めたサイモン・コーウェル、映画『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリー役を演じたラミ・マレック、フー・ファイターズのドラマーであるテイラー・ホーキンスらのインタヴューも収められている。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」のラストで、フレディ・マーキュリーを亡くしたブライアン・メイたちクィーンの残されたメンバーが、アダム・ランバートという才能豊かなシンガーとどのように出会い、クィーンとアダム・ランバートが共演ライブを行う中に、どのようにお互いを刺激し合い成長し栄光を手にしたかを描いた音楽ドキュメンタリー映画。
かつてフレディ・マーキュリーは、「バンドには生存本能がある。もし僕がいなくなっても、他の人が代わりを補い、クィーンの音楽は生き残る」と語った。
だが、ブライアン・メイたちクィーンとイギリスの有名アーティストがフレディ・マーキュリー追悼コンサートをやった時にボーカルは参加アーティストが交代で務めた経験や、フレディ・マーキュリーのように多彩な音域の歌い方が出来て多彩な音楽に精通しカリスマ性のあるボーカルのアーティストはなかなか見つからなかったこともあり、ブライアン・メイたちクィーンのメンバーはクィーンの活動を休止してソロ活動に専念せざるを得ないことになった。
歌と演技が好きなアダム・ランバートは、映画「ウェインズ・ワールド」で初めてクィーンの音楽に触れてクィーンの音楽に熱中した。
「アメリカン・アイドル」で決勝のライブで、ブライアン・メイたちクィーンのメンバーと共演して、好評だったアダム・ランバートは、ソロアーティストとしてデビューするが、ステージでゲイであることを隠さない振る舞いが問題視され、ライブなどが会場からキャンセルされるなどキャリアが追いつめられた。
「アメリカン・アイドル」で共演したアダム・ランバートにフレディ・マーキュリーのようなカリスマ性と才能を感じたブライアン・メイは、アダム・ランバートにクィーンと共演するライブをやることを持ちかける。
尊敬するフレディ・マーキュリーの後を継ぐことにプレッシャーを感じたアダム・ランバートだが、ブライアンたちクィーンのメンバーと共演して刺激を受けたこともあり、ライブを行うことにする。
業界を干されかけていたアダム・ランバートは、ライブを重ねる中でボーカルのスキルを上げ新たなファンを得て、再び人気を取り戻す。
フレディ・マーキュリーのようなカリスマ性のあるアダム・ランバートと共演するライブツアーで、ブライアン・メイたちクィーンは、若いファンからも人気を得る。
アダム・ランバートが経験した業界内でのゲイに対する偏見や差別を通して、クィーンの音楽に込められたフレディ・マーキュリーの苦悩を理解して、クィーンのファンに納得させるくらい歌いこなし、アダム・ランバートがフレディ・マーキュリーのようにゲイの人々の力になるなど、フレディ・マーキュリーが残した偉業をアダム・ランバートが受け継いで発展させていく「継承の物語」としても楽しめる音楽ドキュメンタリー映画。
Netflixで配信中。
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