現状と今後につきまして

何を言葉にしていいかわからないまま、随分と時間が経ってしまいました。

ですが、心配して連絡をくださったり、力を貸してくださったりした方々に、お礼も伝えられずにいる現状を、心苦しく思っています。

まずは、ご連絡をくださった方々、心配して会いに来てくださった方々、飲みに呼び出してくださった方々、そして動いてくださった方々に、心から感謝申し上げます。返せてない連絡も多くあり、申し訳ありません。

ただ苦しい、死んでないだけのような日々を経て、ようやく何かを書けそうな気がしてきました。

気にかけてくださった皆様にむけて、整理も兼ねて現在の心境と今後について、簡単に書かせて頂きます。

・はじめに

いま私は、被害者の立場でAmmoと関わっています。

しかし、心中にありつづけ、いまなお葛藤の中心にあるのは「加害に加担した」という罪悪感です。

どのような内情や過程があろうと、結果として「ハラスメントを防げなかった」という事実が全てだと、どうしても思ってしまうからです。

だから、まずは謝罪させてください。

希望を持ってAmmoの現場を選んでくれたのに、傷だけ持ち帰らせて、本当に申し訳ありません。

言葉や対話や時間を尽くしても、環境を変えることができませんでした。

行為がなされた瞬間に戦うこともできませんでした。

誰かが不要に傷ついたあとで、いつも後手にまわってばかりでした。

自分の身を守るために、合わせたくないトーンの言葉に合わせてしまったことも、少なくありませんでした。

グダグダと言い訳がましい心情を並べ立てて、すいません。

本当は、言いたいことは山ほどあります。

どんな想いで過ごしてきたか、どれだけ言葉を選んできたか、尽くしてきたか、時間を割いてきたか。事細かに。
知らない事実がでてくるたび、あまりに認知の歪んだ物言いを耳にするたび、どんなに裏切られた気持ちになったか。録音書き起こして。

でも、今は言えません。

上記のように「環境を変えられなかったこと」「たびたび自己保身を優先したこと」を、私個人は「加害への加担」としか捉えられずにいるからです。

卑屈な考え方かもしれません。でも、劇団の活動の中で、自分にハラスメント環境をつくる原因が一つもなかったとは、思えない。

優しい言葉を、味方だと言う言葉を、身に余る言葉をいくつもいただいたけれど。その言葉たちにたくさんたくさん、救っていただいたのだけれど。

それでも、私自身の知識と勇気と言動に改善の余地があったのだと、信じるがゆえに。

2度と繰り返さない。
目のまえで同じことを、させない。

あらゆるハラスメントを、許さない。

そう誓います。

誓ったうえで、具体的にこれからしていきたいことを述べていきます。

・俳優は続けます



「演劇界」に暗い気持ちを抱いても「お芝居」は、どうしても好きです。今後、演劇に置く重心は変わるかもしれませんが、俳優は続けさせてください。

でも、今までの自分の知識、価値観、行動のままに続けていくのは、難しいと考えています。

私自身が「行為」も「加担」もしないことを大前提としながら、もっと現場の安心安全に寄与できるようになるために、何かを変えていかなければなりません。

私には、演劇界全体を変えていこうというような活動をしていくことは、今時点ではできません。

でも、自分の身のまわりにいる人だけは、守れるようにしたい。連帯したり、助けあえるようにしたい。そう思いました。

ですので。

・ハラスメント相談員の資格をとりました



本日、合格発表があり、ハラスメント相談員I種の資格を取得できました。

I種の資格取得に必要なのは、筆記テストのみです。ですので今後、研修や勉強を重ねるなかで、演劇の現場で通じる考え方や、自分なりの相談員の役回りを見つけていく必要があります。

それは、1人の力では難しいと思います。

だから、出会ってきたみなさんのなかに力をお貸し頂ける方々がいれば、ゆるやかに話し合ったりする機会や場をつくりながら一緒に考えていけたらと、勝手ながら思っています。

今はまだスタート地点ですが、ゆくゆくは相談員の知識や知見をもって、自身を注視するだけでなく、身近な人達の力になったり、現場環境の構築を一緒に考えたり、できるようになりたいと思います。

そのためにも。

・Ammoの今後について



冒頭に述べましたが、私は現在、Ammoとは被害者側の立場として関わっており、直接の連絡はとっておりません。

調査が終了次第退団の予定ではありますが、調査の終了がどのような状態を指し、いつごろになるのか、分かってはおりません。

過日にAmmoから「新作公演中止のお知らせ」の発表がありました。文面のなかに、ズレと怖さを覚える箇所がありましたが、それでも、少しでも良い方向に動いてくれていると、信じたいです。

信じたいです。心から。

人格でも、品格でも、心でもなく。

彼女が問い、伝え続けてきた時間を。
僕が考え、支え続けた時間を。

今までの時間を、今までと違う視点で見つめて、考えてくれていると信じたい。信じます。何かが変わらないと、嘘なんです。絶対に。だったら、なぜ、彼女は演劇を去った?

だから、信じて待ちます。

でも待ってるだけなのは苦しいので、僕は僕で、歩き、走りながら、待つことにします。

・終わりに

水星の魔女の感想毎週つぶやきたい。
お金貯めてバイクで北海道に行きたい。
左ききのエレンのことたくさんリツイートしたい。
髪の毛かっこよくして写真も撮り直したい。
来年の出演にむけて、心身を作り直したい。
観たいお芝居には、足を運びたい。
人並みにワールドカップで盛り上がってもみたい
あなたや、あなたや、あなたに、会って話したい

そんな日常に、少しずつ戻らせてください。
やりたいこともやるべきことも、ここから全部、叶えさせてください。
先延ばしにしてしまったあれこれも。

どうかゆっくりと、また1から。
Ammoではない、津田修平として、ご縁を結ばせていただければと思います。

これから、よろしくお願いいたします。








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