東京湾を８の字に移動しました
東京湾には川崎-木更津間を横断することができる自動車専用道「東京アクアライン」が海の上を走っており、こちらを使うことで対岸の場所にショートカットで移動できます。時間が節約できる利便性もそうですが、湾に短絡ルートが存在すると「○○湾一周」みたいなことが実現できます。僕が知る限りだと、東京湾以外では伊勢湾やむつ湾なども短絡ルート（フェリー）があり一周できることで有名。
さて、湾に短絡ルートが１つ存在すると、円を描いて一周移動することができますが、もし短絡ルートが２つ存在すると、８の字を描いて移動することができます。
そして東京湾には「アクアライン」以外に、久里浜港-金谷港をつなぐ「東京湾フェリー」という短絡路が存在しており、つまり東京湾で「８の字」を描くことが可能です。それに意味があるかどうかは別として。
ということで、時間を見つけて、東京湾を８の字移動をしてみたので、ここではその道のりについて簡単に書いてみます。
最初にエクスキューズをしておくと、８の字移動をした日はずっと雨模様で天気があまり良くなく、移動中も多くの時間でパソコンで仕事をしていたこともあり、映える写真は特にありません。撮影した写真の枚数自体も少なめです。
8:30ころ - 10:04：品川駅〜木更津駅（総武線快速、内房線）
まずは、8の字の上側の円を、時計回りで回ります。
木更津からは東京アクアライン経由で対岸に向かうバスが大量に発着しているので、電車で東京湾をぐるっと回って木更津駅を目指します。
この日は荒れ模様の天気を反映して電車が大幅に遅延していたため、定刻で言うと何時発なのかよくわからない総武線快速に品川で飛び乗りました。
パソコン作業があるため、今回は贅沢にグリーン車を確保しました。新型の車両は電源付きなので安心して作業ができます。千葉駅で内房線の各駅停車に乗り換え、所要時間1時間半で木更津駅につきました。
10:10 - 10:51：木更津駅東口〜羽田空港第１ターミナル（高速バス）
木更津駅からは東京アクアライン経由で多方面にバスが出ており、それぞれ道が空いていれば1時間くらいで移動ができて大変便利です。
本当はタイミングがあえば横浜行きが良かったのですが、木更津駅を出たら目の前に羽田空港行きが止まっていたので脊椎反射で乗り込みました。
相変わらずGoogle Mapのバスルートは表示が雑ですが、実際のルートは東京アクアラインを通り、浮島ジャンクションで右に折れて羽田空港に向かいます。
海の写真も撮ってみましたが、天候もありこんな感じで煙って何も見えません。アクアラインの多くの箇所ではトンネルでの移動になるので天候にもそこまで左右されずに走行は可能です。
という感じで、飛行機に乗るわけでもないのに空港に到着。たった40分くらいで到着し、東京都心から移動するより下手したら速いレベルです。
11:03 - 11:34 : 羽田空港第１・第２ターミナル駅〜横浜駅（京浜急行）
８の字の上半分の円を時計回りでおおむね走破したので、続いて下半分を反時計回りで回ります。
羽田空港第3ターミナルが亡命者の兄弟に制圧されていました。
最短時間で移動するのであれば京浜急行で京急久里浜駅にそのまま移動してしまっても良かったのですが、今回は横浜でご飯を食べたかったので寄り道をしています。
横浜といえば崎陽軒。せっかくなので崎陽軒の本店に行きたかったのですが、今回は中華食堂で手軽に済ませました。
12:19 - 13:15 : 横浜駅 - 久里浜駅（横須賀線）
東京湾フェリーの出航する港を目指して久里浜に向かいます。普通に考えると選択肢としては「京急一択」なのですが、今回は作業をするために快適な環境をもとめて、1.5倍くらい時間が余計にかかる遠回りの横須賀線ルートで移動しました。
日中帯でもウイングサービスが運行していれば良いんですけどね。
久里浜は、JRの駅周辺にはほぼ何もなく、多くの商業施設は京急久里浜駅側に集中していました。
13:15 - 13:54 : 久里浜駅〜久里浜港（徒歩）
フェリー乗り場まではバスも通っていますが、途中ペリーに挨拶をしていきたかったので徒歩で移動しました。ペリーはもう帰ったらしいです。
「かいこくしてくださいよ〜」とは多分言ってないです。
港にたどり着くと、いかにもという感じの海の風景が広がっています。久里浜港のあたりからは、肉眼で対岸の房総半島がはっきり見ることができます。
フェリーターミナルではどうしても時間を持て余し気味になりますが、久里浜港にはお土産屋さんやレストラン・カフェなどの他に温泉施設などもありますし、近くにはパチンコ店もあるようなので、待ち時間もそれなりに楽しく過ごすことが出来そうです。私は待合所でパソコン作業に没頭してました。
14:20 - 15:05 : 久里浜港〜金谷港（東京湾フェリー）
東京湾フェリーはおおよそ40分で対岸まで移動できます。現在はコロナの影響もあり、ちょっとフェリーの便数がいつもより少なめのようなので、時刻表には注意が必要です。
使用されているフェリーの船舶は思っていたよりも大きく、前面展望かぶりつきの場所もありますし、大きなソファーでゆったり過ごすことができる場所もあります。なかなか快適でした。人が少なかったこともあり、私は広めのソファーを一人で占拠し爆睡してしまいました。
15:05 - 16:00 : 暇つぶし（ガスト）
金谷港の最寄り駅の浜金谷駅にはおおよそ1時間に1本しか電車が来ないため、空き時間を使ってこのあたりの観光名所である鋸山にでも訪れよう。と元々の計画では思っていました。
ただこの日は一日ずっと天気が悪く、かつ港についたあたりで暴風雨に変わってしまい、私の持っていたビニール傘も強風で骨が折れて破壊されてしまいました。ということで今回は断念し、港近くの観光客向けぼったくり価格の飲食店にも背を向け、安定のガストに避難しました。
以下の写真は昔に撮った鋸山の風景です。鋸山は元採石所。ワイルドな景観が魅力です。
16:00 - 16:45 : 浜金谷駅〜木更津駅（内房線）
ということで木更津。今日2回目。
ご当地出身の仏恥義理アイドル C-Style も、再びの邂逅を喜んでいます。
17:05 - 19:23 : 木更津駅西口〜東京駅八重洲口（高速バス）
今日2度目のアクアラインです。1回目は羽田空港行きに乗りましたが、今回は８の字の上側の円の隙間を時計回りで埋めるために東京駅行に乗り込みました。
乗り口も１回目は東口、２回目は西口、と使い分けるという芸の細かさを発揮しています。
木更津から東京駅までは通常であれば１時間ちょっとでたどり着けるのですが、この日は運悪く首都高でトラック事故が発生したらしく、大規模な渋滞が発生。私もアクアライン内でかなりの長時間行き場なく閉じ込められてしまいました。
高速バスは便利ですけど、こういうリスクはありますよね。もちろん電車であろうとフェリーであろうと遅延や運休のリスクはあります。バスはその頻度が多めで、オルタナティブな回避策を取ることが出来ないケースが多い印象ではあります。
今回、結果的に東京まで倍以上の時間がかかってしまい、さぞ車内もイライラが募った不穏な空気になっているかなと思いきや、他の乗客は泰然と過ごしているか、ぐっすりお眠りあそばされているかで、この程度のことは常連にとっては慣れたもんなのかな、と感心しました。私は私で作業に没頭してました。
ということで東京駅。
結果的に、ほぼ11時間をかけて、東京湾の「８の字」移動を達成することができました。達成感は特にありませんが、GPSログの記録と、車内でのパソコン作業の結果が手元に残りました。
GPSロガーは今回は GeoTracker を使用しましたが、トンネル内などではトラッキングできないこと、携帯電話のスリープモード状態だとログが欠損してしまうことが盲点でした。
Google マップのタイムライン機能ではもう少しPredictionした結果も含めてルートを引いてくれるので、より「８の字」な見栄えした見た目になってますが、自宅バレしてしまうので公開はしません。
費用
最後に、かかった交通費について列挙して、この記事を終えたいと思います。フリーきっぷなどお得な切符が他にあったかもしれませんが、特に今回は使用しませんでした。
グリーン車を使わなかったり最短経路で移動するようにすればあと2000円は安くなりそうです。
・品川駅 - 木更津駅: 1518円 (+グリーン車 1000円)
・木更津駅東口 - 羽田空港 : 1250円
・羽田空港駅 - 横浜駅 : 364円
・横浜駅 - 久里浜駅 : 726円 (+グリーン車 780円)
・久里浜港 - 金谷港 : 800円
・浜金谷駅 - 木更津駅: 594円
・木更津駅西口 - 東京駅八重洲口 : 1400円
・計 : 8432円
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？