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皆さんは本を贈ったこと/贈られたことはありますか?

こんばんは。ダ・ヴィンチ編集部です。
本日もじょー(仮)がお伝えします。

一昨日、2月14日はバレンタインデーでしたが、皆さんはどのように過ごされましたか?
この時期限定の商品が発売されたり、各地でフェアが行われたりと、今年も盛り上がりを見せていました。

バレンタインデーは、思いを寄せる相手や普段お世話になっている方にチョコレートという「贈り物」を使って気持ちを伝える日ですが、
今日はこの「贈り物」にちなんで、発売中の『ダ・ヴィンチ』3月号特集「伝えたい気持ちを、本で贈る」について内容のご紹介をさせていただければと思います。

皆さんは本を贈ったこと、あるいは贈られたことはありますか?
本を贈ることを難しく感じられている方も少なくないかもしれません。
自分が本を好きで良く読んでいればいるほど、相手が読書家であるほど、
贈るのも贈られるのもいろいろなことを考えてしまって、ハードルが高くなってしまう。

今回、特集内でお話を伺った作家のお1人である江國香織さんはインタビューの中で
「本を贈ることは、ちょっと怖い」
「洋服箪笥とか冷蔵庫の中を見られるのと一緒で、こちらのことを明かしてしまうから」
と語られています。ですが同時に、
「だからこそ、贈られたときはうれしいですよね。自分を”明かしてもいい”と思ってくれたんだ、と」とも。
このように考えると、本を贈るという行為がより素敵なことに感じられますね。

今回の特集では書店員さん8名からもお話をいただきました。
書店は、普段から読者へ本を贈り続けてくれている場所。
そんな本との出会いの場で働く書店員さんが、どんな気持ちで私たちに本を届けてくれているのか、本を贈る時に込める思いについて伺いました。

例えば、西荻窪にある今野書店の水越麻由子さんは
「感銘を受けた本に出会うと、次の人に”つなぎたい”んです。(中略)本を贈るということは”バトンタッチ”みたいなものではないかな」と、
書店に本を並べる時の気持ちを語ってくださいました。

町田にある久美堂本店の井之上健浩さんは、お薦めの書籍を聞かれた際には
「一番大切にしているのは自分の体験をお話すること。(中略)”今、これが売れています”とか聞いた話ではなく、僕自身が一生懸命、時間を使って読み、”面白い!”と思った体験からお薦めしています」と、
心を込めて本を届けてくださっていることが伝わる、素敵なお話を聞かせてくださいました。
この他にも、お客様との実際のやりとりや本を贈るときに添える言葉といった具体的なエピソード、書店での取り組みなど、伺った様々なお話を掲載しています。

その他同特集では、絵本専門書店・クレヨンハウス厳選の「気持ちを伝える絵本」の紹介や、読者アンケートで募集した「あなたが贈って欲しい●●な本」というテーマに対する、本読みのプロによるブックガイド企画、臨床心理士・東畑開人さんにうかがう「気持ちを贈るのがうまくできないあなたへ」のアドバイス、「もらって嬉しいギフトブックガイド」などが盛り込まれています。
詳しい内容は是非、本誌をご覧いただければと思います。

さて、最後になりますが、皆さんは「サンジョルディの日」をご存知でしょうか?
バレンタインデーは日本ではチョコレートを贈る日として有名ですが、
実は「本を贈る日」もありまして、それが「サンジョルディの日」です。
スペインのカタルーニャ地方由来の記念日で、親しい人に本を贈る記念日とされています。今年は4月23日(土)です。

コロナ禍で人と直接会うことが難しい今、
「サンジョルディの日」に大切な人に本を贈って、普段なかなか言えない気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?
「本を贈る」特集が、新しい本との出会いのきっかけになってくれたら幸いです。




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