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マンボウ哀歌

明日は家内の誕生日なので、家族で、近くのハンバーグレストランで食事ということになりました。大人3人子ども2人の5名で店に入ると、なんと、一つのテーブル席には4人しか座れないと言うのです。それじゃあ、家族なのに3人と2人で分けるの?子どもはどうするのか?

私が思わず「今日は誕生日の祝いなのに、家族で別れて座れって言うの?」というと、奥の3テーブル連続の席に案内してくれました。そこで、無事に5人で食事ができました。(店員さんのご配慮に感謝してます。)

家に帰って調べると、その県のHPには、例のマンボウで、同一テーブル4人までという、まったく根拠なき「対策」が書かれていた。店の空間の中の座り方に、4人と5人で「何が」違うのかという、科学的検証も根拠もなし。単なる、それはいかにも、対策してますという演技にすぎないのに、それを守るように指示される飲食業界。

人間が息をして、歩き、食べれば、それは、埃も飛沫も飛ぶでしょうし、手で触った場所は何かに触れるでしょう。でも、人間も動物もそうやってしか生きられないのであって、一生涯、無菌室で生きることはあり得ないのです。

大切なのは、店はちゃんと経営しておいしい食事を提供し、家族は感謝して楽しく食事をすることです。

私の育った昭和では、水洗トイレも珍しく、何もかもごっちゃな生活で何の問題もなかったのです。しょっちゅう風邪もひくし、肺炎で亡くなるご老人も多かったでしょう。でも、それでも社会は何もストップしなかったのです。

あんなビニールやアクリル板で何が防げるのか?それをしている、お店に非はありませんが、この社会は完全に病んでいますね。それはカンセンショーの故ではなく、人々の「恐れ」を食い物にするビジネスによるゼニゲバショーの故なのです。ゆえに、早く、このマンボウをやめて、本当に自由なマンボウになることを祈るばかりです。


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