回顧

「オレ、バレンタインの中盤に細貝を
配置したから。」

「オレはお前らと一線引かせてもらう。」
「魚住か。」

マイコ先生すげえな。さすが北朝鮮相手に
角度のないところからゴールを決めた人や。」
「それマイコじゃねえ、マイコンや。」

こんなやりとりをずっと親友と
高校時代にしてた。

多分、自分が出会ってきた中で、

彼は1番面白いと思う。

2021年の10月ごろ、

彼と銭湯に行った日のことだ。

「面白いラジオがある。

囲碁将棋っていう芸人がやってる

『情熱スリーポイント』っていうラジオ。」

面白い彼が面白いと思う番組だ。

面白いに決まっている。

「佐古さんっていうバスケット選手の番組を
居抜きしたテイの番組」(彼はテイだと思っているようです。いざ聴いてみたら、本当に居抜いていました。)
「第一回なのに面白いメールが来てるっていうのがもう面白い」
「串カツの2度付のことをダブルドリブルって呼ぶらしい」
「カタカナ表記の歌名はカタコトで言うんだぞ」

そう彼からプレゼンされた。

ちょうど、留学前、臨時職を辞め、

世間の流れから逸脱したことに対して

父と母から後ろ指を刺されており、

精神的に追い込まれ、

生活に彩りが欲しかったので、

早速聴いてみた。

「曲がり角で清原に会った衝撃は
動物園でクジャクに出会った時以来」
「セブンティーンアイスの棒をケツに刺して
オレが18番目のアイスになる」
「ジーコジャパンとかのノリで言うなら、
本田がカンボジア代表を率いているから
『本田カンボジア』だ」

なんだこの激おもしろコンテンツは。

言葉尻を取ったり、

ど偏見を披露しあったり、

ノーモーションでボケたり。

ふつおたも、今まで自分が聞いてきたラジオと毛色が全く違う。

このフリースタイル大喜利ラジオはなんだ?

すっかりハマった。

もう散歩中や移動中のお供は

情熱スリーになった。

派遣バイトの送迎車の中で

「千原ジュニオール」の回を聴き、

必死に笑い声を殺しながら、現場へ向かった。


留学中。

バンクーバーはマップが広い。

おまけにバス1時間待ち。ザラだ。

カナダでもずっと聴いていた。

誇張なく、ずっと。

「『記録は破られるためにある、といつも考えていた』の『いつも考えていた』って要る?」
「ブルガリアって漢字で表したら『勃起』の『勃』らしいよ」
「ドクターカシヤスだろ?」

無事に留学を終えることができたのは、

常に耳のお供がいたからだ。


メールもちょくちょく採用されるようになり、


去年の12月、

番組イベントに参加した。

サッカー観戦を除いて、

何か画面の向こうのコンテンツを生で見るのは

初めてだった。

何が行われるんだろうっていう期待感と

内輪ノリに気づいた人から

「!」が伝播する感覚と

その共通記号で笑いが起こる居心地の良さ

諸々含めて、幸せだと感じた。

何より、生で感じるお二人の熱量を浴びるのが

堪らなく滾った。


あまり1つの環境に依存するのもよくないが

情熱スリーは自分の人生の大事な歯車である。

この歯車はいつ無くなるかわからないので、

動いている間は、

色んな負荷をかけようと思う。

好きなトーク:超スペシャルサクサク、本田カンボジア、イオンモールの病院、バリスタのトイレの話、ミエナイチカラ、主人公と比例
好きなラジオネーム:選手村の村長
好きなふつおた:
ノダの方舟(日本代表さん)、JOYとユージ(くるぶし強打で現役引退さん
好きなサコモク:
スラムダンクの映画を見に行って
「オレが見に行くといつも負けるからな」
と言いながら出てきた(根建さん)





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