【CSレポート】7/23,24 アドバンス&オリジナル
再燃
実に数年ぶりの大型大会『超CSⅣ静岡』が先日開催、そして、終了しました。
私事ですが、筆者は決勝進出の両者と面識があったため、2人が決勝に駒を進めたと耳にした時は家で叫声を上げ暴れ回っていました。
優勝した雀さん。
惜しくも敗れてしまったイクラさんこと、ゆにこーんさん。
本当におめでとうございます。
長時間の大会、お疲れさまでした。
さて、久方ぶりの大型大会。
筆者の周りでも多くのプレイヤーが参加していました。
何も出来ずに辛酸を舐めた者。
大きな成功体験を獲得した者。
結果や得た物が、各々で違ったのは間違いありませんが、デュエマ熱の再燃に大きく寄与したことでしょう。
そして、その熱は、炎は、当日参加できなかったプレイヤーたちにも延焼し、広がっています。
そんな熱に見事に当てられた男、ダビデです。
みんなが超CSに参加していた裏で、親指噛みちぎりそうになりながら参加していたCSの参戦レポートになります。
それでは参りましょう。
7/23 TSUTAYA伊奈CS 58th アドバンスフォーマット
環境読み
アドバンスの人気デッキと言えば、ドラグナー系統でしょう。
オリジナルフォーマットでは使用できない外部ゾーン(超次元、禁断等)を採用することができ、そのデッキパワーは他と一線を画します。
ドラサイ基盤、ガイアッシュ基盤のどちらも攻守のバランスが取れたTier1と呼ぶにふさわしいデッキだと思います。
そのドラグナー系統に有利に立ち回ることができ、全国大会でも圧倒的母数を誇ったJO退化もまごう事なきTier1ですが、開催が少ないアドバンスのプレイングを詰め、実際に持ち込む判断をするプレイヤーは多くはないと予想しました。
また、仮想敵として多くのプレイヤーが意識しているであろうことは間違いがないため、変に受けの硬いデッキに当たったときにドボンしたくないため、筆者は今回の使用を見送りました。
さらに、アドバンスにおいては、オリジナルと違ってメタクリーチャーを搭載しているデッキタイプがほとんど存在しません。
存在できない、というのが正しいのかもしれません。
下手にメタを積みデッキパワーを下げてしまうと、ドラグナーやJOを取りこぼす結果となってしまうからです。
さて、以上を踏まえて想定した環境はこちら。
・最大母数はドラグナー系統。
・JOおよびそれに類するアグロは少なめ。
・メタクリはほぼ存在せず、あっても《とこしえの超人》や《曲通風》
最終的に選択したのは、青ムーこと『青t黒白ムートピア』
アグロとメタに弱いものの、速度特化のオールイン&ソリティアデッキは、ドラグナー系統に有利に立ち回ることができ、先攻さえ取れれば不利なアグロにもワンチャンスを生み出すことが出来ます。
デッキが決まったので、あとはひたすら壁打ち。何なら壁打ちだけで調整終わり。
ソリティアだからって舐めすぎ。
デッキリスト
自分の動きを通しつつ、後手でもワンチャンスを作れるような構築にしました。
一般的に認知がそれほど進んでいないようなので、《「見よ、これぞ超科学の神髄なり!」》の解説だけしようかと思います。
テンプレートでは《エナジー・Re・ライト》が採用されている枠かと思いますが、そもそもの前提として「アグロはいない」と想定しており、なおかつGS1枚で後手の赤単やJOを捲ることは出来ないと判断しているため不採用。
それならば自分の動きを強く通すことが出来るほうが好みのため、《神髄》の採用に踏み切りました。
このカードの強みは、ソリティア中に引き込んだ際、ビビッドローによるコスト軽減がとにかくデッキと噛み合っていること。
このデッキが目指すのは、最速4ターンでの《次元の嵐 スコーラー》によるEXターンおよびソリティアです(もちろん相手の動きや手札次第で5ターン目を目指す場合もありますが)
それにはやはり複数枚の《月下旋壊 ド・リュミーズ》や低コストのサーチ呪文が必要となりますが、使えるマナが4マナしかない以上、連打できるだけの呪文を引き込めず、途中で止まることも少なくありません。
しかし、《神髄》の導入により、《ド・リュミーズ》から引き込んだ《神髄》を2マナで使用できることで4ターン目のソリティアが以前よりもかなり安定しました。
《エナジー・Re・ライト》では3マナで2ドローのみでしたが、《神髄》+《ア・ストラ・センサー》の3マナでは、2ドロー+山上3枚の計5枚のカードに触れるようになったわけです。
《ド・リュミーズ》や《セイレーン・コンチェルト》、《カリヤドネ》へアクセスする機会が増えるほど、4kill率も自然と上昇していきます。
また言うまでもありませんが、2ターン目の開始ドローで引いた際もかなり嬉しいカードです。
早期にハンドが増えれば増えるほど、マナ置きの難易度も下がっていきますからね。
戦績
初戦のハンデス戦で、山下に送った《デビル・ドレーン》の位置を勘違いしたため、《スコーラー》まで繋がらずに敗北。
その後は運良く予選を抜け、本戦では幸運にも不利であろうハンデスに勝利しましたが、準決勝のドラグナー戦では2戦ともソリティアが止まり、敗北しました。
最後も割り切っていたアグロ(アポロなので正確にはワンショット)に負け、4位と言う結果となりました。
反省
会場を見回した感じも、一緒に参加していた身内の対面を聞いても、ドラグナー系統が最大母数であったことは間違いなかったかなと思います。
久しぶりのアドバンスフォーマットでしたが、オリジナルと比べてデッキタイプが少ないため、メタ読みしやすいのも良かったです。
ちなみに、この日は一緒に参加していたふぁなくんが『グルメ墓地ソース』で優勝していました。
準決勝の『赤緑アポロヌス』に対して、3ターン目に《ドンデンブタイ》×2と《樹食の超人》を宣言することで、レッドゾーン2枚要求まで引き上げることで受け切ったプレイは圧巻でした。
本音を言えば、是非とも決勝で当たりたかったのですが、それはまたの機会に。
さて、続いては翌日のオリジナル戦へ。
7/24 第29回 臨時こあら杯 オリジナルフォーマット
環境読み
前日の超CSの結果を見る限り、勝ち山は『JO退化』『赤緑アポロヌス』「ドロマー退化』であると判断し、この3種類に強く出られそうな山を検討することにしました。
そこで目をつけたのがこのカード。
みなさんご存知《異端流し オニカマス》
以上の役割があり、『ラッカキラスター』『赤緑ボルシャック』に対しても大きく動きを阻害出来るカードです。
また、アンタッチャブル能力がフィニッシャーとしても非常に優秀なため、《オニカマス》搭載のビートダウンを使用することに決定しました。
そんなこんなで色々頭を悩ませ考えたのが以下のリスト。
デッキリスト
俗に言う『赤青アポロヌス』です。
《曲通風》《オニカマス》は言わずもがな、《「敬虔なる警官」》+《カンゴク入道》のパッケージで退化対面にも強く出られるように構築。
《オニカマス》のフィニッシュ力を活かし、自分側にメタが刺さりづらいメリットを取り、フィニッシャーは《アポロヌス》に決めました。
実はよくお邪魔してる栃木付近のCSでは、このデッキタイプを好んで使うプレイヤーが数名おり、今回はそのリストを基盤として参考にさせていただきました。
戦績
初戦の退化戦は、ネイチャーケアのために《オニカマスを》キープすべきだったのに、《警官》2枚を見せないようハンドにキープした結果、メタが足りずに敗北。
3戦目は、本当に当たりたくなかった《赤黒邪王門》に当たってしまい、無慈悲に貫通。
最終的にギリギリポイントラインの29位でフィニッシュとなりました。
反省
当日の分布はこんな感じ。
環境への理解とデッキ選択自体は概ね間違っていなかった気がしますが、プレイも構築もまだまだ甘かったように思います。
これはあくまで所感なのですが、『ドロマー退化』への回答として《警官》を採用したものの、《アポロヌス》をフィニッシュに使用する場合、《オリオティス・ジャッジ》と《終末の時計 ザ・クロック》の両方をケアする難易度は高く、完全に有利まで持っていくことは難しいのかなー、と思いました。
また、構築上タマシードが少なく、《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》の除去能力を活かしきれていないとも感じました。
少なくとも、《カンゴク入道》の枠は、《シブキ将鬼の巻》で良さそうです。
《赤青アポロヌス》は《赤緑アポロヌス》のオールイン&ワンショットと比べると、環境によってメタクリを使い分けることが出来るため、拡張性が高いのが魅力だと思います。
またこの日は、別のCSで全く別の型の《赤青アポロヌス》が優勝していたそうなので、そちらのアプローチを検討するのも良いかもしれませんね。
まとめ
以前も記載しましたが、アドバンスはともかく、オリジナルフォーマットはとにかく魔境です。
どれだけメタ読みしても、最大母数のデッキタイプが使用者10人を超えないことはザラですし、メタが合っていたとしても、対面運に恵まれないことも多いようです。
そうなってくると自分自身が得意なデッキタイプだったり、ギミックが広まっていないデッキタイプを使って初見殺しによるミスを誘発させるのも悪くないように思えます。
さて、今週末は超CSⅣ福岡が控えていますね。
『JO退化』
『赤緑アポロヌス』
『ドロマー退化』
『ハザード退化』
上記4デッキが現在の環境を定義しているように思っていますが、はたして結果はどうなるでしょうか?
今週末もCSに参加しながら、会場のみんなで結果報告を見て盛り上がろうと思います。
さて、今回はこんなところでおしまいです。
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