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白内障手術体験記:選定療養で多焦点眼内レンズを使用してみた(ハロー・グレア図解付き)

ども、デイブと申します。先日白内障の手術をしたんですが、その時多焦点レンズという特殊なレンズを入れたというお話をしたいと思います。

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まずはちょっとだけ自己紹介から。私は、2021年5月現在52才で化学・電気素材メーカーに勤務するサラリーマンです。普段は家電やガジェットを紹介する「デイブ」というブログで発信をしており、先ごろ家電製品総合アドバイザーの資格を取得しました。

今回白内障手術ということで、ブログにはあまり適さないトピックということでNoteに書かせていただきました。よろしくおねがいします。

さて。

白内障は、ほとんど全ての方が加齢とともに発症する病気で、発症確率は60歳代で70%、70歳代で90%、80歳代で100%です。

上記は軽度の白内障の方も含まれており、全ての方が手術を必要とするわけではありません。平均的には大体70才~75才くらいで手術される方が多い目の病気です。

私も、正直年齢的にはもうちょっと上になってから発症するんだろうなぁと思っていました。

でも今回白内障の症状が進行して50台前半で手術を受けることになりました。まだ仕事もしていますし、あと20年位は使いたいと思ってます。そこで、多焦点レンズというちょっと特殊なレンズを使って手術を受けることにしました。

同じようにこれから白内障手術を受ける方、また多焦点眼内レンズを使用したいと思っている方の参考になればと思い、色々記録に残しておこうと思います。長文で恐縮ですが、目次を使って読みたいところだけ読んでいただけると幸いです。

ご注意とお断り
・本記事内でご紹介している内容やプロセス、結果などはすべていち個人(筆者)の体験に基づくものです
・白内障手術の内容については目の状態よって異なります。専門の眼科医の判断に基づき決定されるものですので、その点ご了承ください
・文中で白内障の説明や、手術後の様子などをわかりやすくお伝えするために写真やイラストを使用しています。ショッキングなものはないと思いますが、念の為書いておきます

白内障の手術をすることになっちゃった

私は、ちょっと年齢的には早いと思うのですが、50才になった頃から右目の白内障の症状が悪化してきました。

中学生くらいからメガネを手放したことはなく、さらに右目は乱視が強くてほどんと矯正もできない状態だったのですが、矯正なしで0.7くらいの視力があったので、左目矯正、右目は度なしのメガネで35年ほど生活していました。

白内障_オリジナル

ただ、その矯正していなかった右目が50才くらいで極端に見えづらくなってきてしまいました。上記の写真はあくまでシミュレーションで、そもそもこんなに良くは見えていないのですが脳ってすごくて脳内で補正してくれてますよね。まぁそれはさておき、まぁだいたいこんな感じで見えていたものが…

白内障_白内障状態

こんなくらいに見えなくなってしまったという。近所の総合病院の眼科で見てもらったところ、早々に白内障の診断をいただきました。それも、右目は進行が早いけど、左目も症状出ているとのこと。「年齢的にはちょっと早いけど、手術したほうが良いですよ」と言われてちょっと凹みました。

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だって、白内障っておじいちゃん・おばあちゃんの病気でしょ? いや、52才も相当な年齢ですけど、まだまだと思っていたのに白内障、それも手術か…

白内障と単焦点眼内レンズ

白内障は、目の中の水晶体という、カメラで言えばレンズの役割を果たす部分が白く濁る病気ですね。原因は加齢です。レンズが白濁しちゃえば、いくらメガネやコンタクトレンズで矯正しようと思ってもどうにもなりません。

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医学ってすごいもので、水晶体そのものは治療できないのですが、白濁してしまった水晶体の代わりに水晶体の代わりになる人工の眼内レンズを挿入することで、視力を回復できるようになりました。

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上記はイメージですが、こんな感じにレンズの部分と、それを眼球内で固定するための羽が左右に飛び出しています。

改めて人体はすごいな、と思うんですがもともとの水晶体は、それを支える毛様体筋があり、水晶体の厚さを変化させることで、ピントの合う場所を調整しちゃうんですね。

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しかし、人工の眼内レンズでは厚みを変化させることができないので、主に日常生活で近くを見ることを重視するのか、遠くを見ることを重視するのかを自分で選択して、それにあった眼内レンズの度数を決めることになります。

これをカメラのレンズに例えれば【ピントを合わせる範囲が固定化された単焦点レンズ】ですね。眼科では、短く単焦点眼内レンズと呼ばれています。カメラの単焦点レンズはピントを調整できる機能がありますが、眼内の人工レンズだとそれがありません。よって、選択した距離以外の範囲についてはメガネで補うことになります。

選定療養で選択しやすくなった「多焦点眼内レンズ」

単焦点眼内レンズの問題点である「ピントが1箇所にしか合わない」点を改善したのが、多焦点眼内レンズです。

従来の2焦点式の2箇所以上の距離でピントが合うように設計されていて、

近距離(スマホを見たり、本を読んだりする距離)
中距離(PCのモニターを見る距離)
遠距離(近・中よりそれ以上の距離)

のうち、2箇所あるいはそれ以上の場所にピントが合うよに設計されています。そりゃ、こっちの方がいいですよね! でも大きな問題がありました、それは費用です…

というのも、単焦点レンズを使った白内障手術は全額保険適用なのですが、多焦点レンズは先進医療として保険対象外だったのです。

つまり全額自費(あるいは先進医療特約に加入している場合だけ保険会社から給付)という状況だったので、費用負担が非常に厳しく、なかなか選べない時代が続いていました。

そんな状況に大きな変化が訪れました。なんと2020年4月から多焦点レンズを使用した白内障手術が選定療養の適用になったのです!

選定療養とは、保険適用部分と自己負担部分をミックス可能になったということです。図解するとこんな感じです。

白内障選定医療

右が、単焦点レンズを使用した場合で、全額保険適用です。

2020年4月以前は、高額な多焦点レンズを使用してしまうと、白内障手術費用も保険適用外になってしまい、非常に高額になってしまっていました。

でも2020年4月以降は「白内障の手術費用一式+単焦点眼内レンズ代金」に相当する部分は保険適用となり、レンズ代金の多焦点レンズの差額分と、追加費用を支払えば良くなりました!

※最終的にかかった費用の詳細は、申し訳ありませんが末尾に有料部分として公開しています。ご了承ください。

今回使用した多焦点眼内レンズレンズ【テクニス シナジー】について

今回お世話になった総合病院では、ジョンソン&ジョンソン社のテクニス シナジーという2021年4月から全国発売になった最新の多焦点レンズをオススメされました。

同レンズは、2焦点眼内レンズと、焦点深度拡張型多焦点眼内レンズの2種類の多焦点レンズを組み合わせた最新の眼内レンズで連続焦点を実現したモデルです。通常のレンズと、乱視矯正用の【トーリック II】というタイプが販売されています。

そのテクニス シナジーの実際の写真がこちら!

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このレンズ、すごくないですか? 中心から縞模様がたくさん刻まれていますが、それぞれの帯になっている部分が近・中・遠距離に焦点が合うようになっています。

人間の脳の働きで、それぞれ焦点を合わせたい部分に対して網膜に合焦している映像を自動的に選択して、焦点が合う範囲を連続的に拡張しているんだそうです。なにそれすごい。

新しもの好きの家電・ガジェットブロガーとしては、最新のレンズ、と聞いてちょっとワクワクしたのは事実でした。

ただし多焦点眼内レンズを使用した際に起こる「ハロー」「グレア」という特有の見え方の変化については理解しておいたほうが良いと思います。私も実際に体験しており、想像していたよりは大きな変化でした。

詳細は手術後の見え方の項目で詳しく説明していますので、そちらをご参照ください。

全然関係ない話ですが、J&Jの多焦点レンズの名前が、「シンフォニー」とか「シナジー」というのはB2Bデジタルマーケティング担当者としてはちょっと面白かったです(どちらもお世話になってます!)

白内障手術について(術前・当日・術後)

一応参考になるかと思い、白内障手術そのものについても術前・手術日・術後にわけて書いておきますね。ご興味のない方、多焦点眼内レンズの見え方を早くチェックしたい方は目次に戻ってすっとばしちゃってください。

手術前

手術前は、事前に詳細な目の検査を2回ほど行い、また手術前日にも最終検査ということで眼科部長の検診がありました。1週間前から、1日4回(術前1種類、術後3種類)の点眼も行いました。

一応、自分でも眼内レンズを使った白内障手術のプロセスを確認していました。こんな感じです。

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わお! なんか昔スーパードクターって番組で、眼内レンズを使った日帰り手術の模様を放送していたけど、まさにそれじゃないですか。

「目を表面から切開」「濁った水晶体を砕いて吸い出す」「それも局所麻酔のみ」

ちょっと想像するとマジで怖かったのですが、でも、結構高齢の方でも普通に受けている手術だし、これで目が良くなるなら…と自分に言い聞かせて手術に臨みました。

手術は両目同時ではなく、悪い方の目を先に受けることになりました。私の場合はまず金曜日に右目の手術、その翌週に左目の手術という順番ですね。これ、よく考えられているなと思いました。

最悪、右目の手術の結果が良くなくても、左目は使えるので日常生活への支障は少なくてすみます。一方で右目の術後が良ければ、右目がよく見えるようになった状態でもともと良い左目の手術を受けられるので、とても安心でした。

手術当日~手術

手術当日になりました。私の手術は午後2時~で当日の手術ではトップバッターでした。

眼科外来の待合室の一部が手術をする人専用の座席に指定されていて、そこで待機します。手術担当の看護師さんから何回も名前を確認されながら、手術前の点眼を行いました。

同時に、手術する目を間違えないように、手に白いバンドを巻かれました。こんな感じ。

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KUFUですね、焦ると右左間違っちゃう人いますから(私だ)、重要だと思います。

何回かの点眼の後、手術室の手前にある6畳くらいの待機室で荷物をロッカーに預け、最終準備になりました。

局所麻酔の点眼をした後、先生が「切開する場所をマーキングしますから目を開けてくださいね」といって、目の表面に多分マジックだと思うのですが「きゅっきゅっ」と印を付けていきました。

実はこれが結構な衝撃でした…だった…痛みはほとんどなかったんですけど、眼球に直接ペンで印を書かれる経験ってないじゃないですか。

「アァ、ワタシハコレカラメヲキッテボウデチュルチュルサレルノダ…」という実感が急速に湧いてきました。もう腹をくくってまな板の鯉になることを決めた瞬間でした。

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手術を受ける目の以外は上のイメージ写真みたいにブルーのシートで全体をカバーされています。

目は消毒液でたっぷり消毒され、常に水がかかったような感じになっていたので、一番怖い想像をしていた「メスが目に近づき、切開するところ」とか「水晶体が砕ける様アーンドちゅるちゅる吸引されて徐々に目が良く見えなくなる様」などは見ずにすみました(書いてるだけで怖い…)。

実際は、手術中執刀医の先生や看護師さんから時折声をかけていただき、また明るい雰囲気の中で安心して手術を受けられました(常時心拍数のチェックもしていただいていました)。手術そのものは約20分くらいで終わったと思います。

手術直後にびっくりしたこと

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手術直後はこんな感じです(実際の写真です)。

手術した方の目には透明な眼帯をされ、術後の待機スペースで30分待機しました。手術の直後なので、例えば血圧が上がったり下がったりして倒れたりしないように落ち着いてから帰宅ということでした。

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30分したら眼帯も外され、予め購入しておいた術後専用の保護メガネを装着して帰宅しました。本当に日帰り、というか午後休でもいけちゃいますね。

まだ、麻酔も効いていましたし、焦点は良く合わない感じだったのですが、まずびっくりしたのはホワイトバランスの変化でした。

「右目と左目で色温度が違う!!!」 右目のレンズを交換して初めて気がついたんですが、経年劣化&白内障で、進行度合いは異なれど、良いと思っていた左目もWB劣化していたんですね…

WBバランス

完全に個人の感覚的な表現ですが、右目は5500Kくらいに明るくなりましたが、左目は4800Kくらいで左右で風景でも左右の目で色合いが異なって見えました。これはとっても驚きましたし、翌週の左目の手術が楽しみになってきました。

その後、1週間後の金曜日にまた同じ用に白内障手術を受けました。こちらも無事終了し、翌日からは念願のメガネレス生活を満喫しています! 無事終了して良かったです…

白内障手術で大変だったこと3点

白内障手術に関しては多少大変だったことがありましたので、ちょっと整理しておきたいと思います。

・日常生活でも就寝時でも目に触れないように24Hずっと保護メガネを装着
・1週間洗髪ができない(両目で合計2週間)
・3種類の目薬を1日最大4回点眼する必要があります(継続中)

①日常生活でも就寝時も保護メガネを装着

目は、通常であればまぶたや涙の働きでいつもきれいな状態を保ってくれていますが、白内障手術では目をカットしていますので、一番怖いのは雑菌が入ってしまうことですね。そうでなくても、強い力を眼球に加えることは厳禁です。

そのため、両目合計2週間24時間ずっと保護メガネ着用生活を送る必要がありました。

手術1週間前の術前説明の際に必ず購入するように言われたのが、保護メガネでした。通常は、就寝時に無意識に目を触ったりしないように、ゴーグルタイプの保護メガネを購入すればOKです。

でも、私の場合は右目の手術後~左目を手術するまでは眼鏡が必要なこと、また普段の生活でも目を触ってしまうのが怖かったので、メガネの上からかけられるオンザグラスの保護メガネも購入しました。

結果的には2つ購入して良かったです。就寝時用の保護メガネは結構タイトなので(まぁそうじゃないと困るんですけど)、日中はメガネを掛けていない方でもオングラスのものを使った方が楽なんじゃないかと思います。

保護メガネともう1つ、購入必須としてリストにあったのが目まわりを拭き取るための洗浄綿ですね。点眼を頻繁に行いますので、やはり必須でした。

ちなみに、これらのグッズは通販で購入したのではなく、手術を受けた総合病院に入っているコンビニで全部購入できました。大きめの薬局だったら全部購入できるみたいです。

②1週間洗髪・洗顔できませんでした…

そして、これも辛かったのですが、手術後1週間は洗髪・洗顔できません。顔は、目のまわりは避けてタオルで拭けばよいのですが、洗髪できないのは辛かったです…

洗髪できないのはわかっていたので、上記のようないわゆる「水のいらないシャンプー」を購入してしのぎました。頭皮や髪をさらっとさせてくれるパウダーで、香りも強くなくてよかったです。もちろん、目にかからないよう、使用する際はゴーグルタイプの方の保護メガネを使用してくださいね。

あと、初回の右目の手術から1週間後経過した朝、2回めの左目の手術日の朝はシャワーが可能なのですが、ちょっと心配だったので、上記のようなスイミングゴーグルを購入して、キツめに装着してシャンプーしました。

さすがスイミングゴーグル、洗髪中も水は全然入ってきませんでした。ゴーグルを付けた洗髪ななんか妙な体験でしたが、1週間ぶりの洗髪はとても気持ちが良かったです。

③3種類の目薬を1日最大4回点眼する必要があります

これは手術後3ヶ月経過した今でもずっと継続しているのですが、3種類の点眼薬を忘れずに1日4回、朝・昼・夜・寝る前に点眼する必要があります。さらに、それぞれの点眼薬を使用する際は5分以上開ける必要があります。

いやぁ、これが面倒なんです…必要なのは重々承知しているのですが…

2種類のみのお昼や就寝前なら、まず1つめを点眼して、そのまま5分タイマーかけてもう1種類点眼すれば完了なんですが、朝・夜の3本同時バージョンだと最短でも10分かかるんですよね…忘

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れないように、写真のような点眼チェックリストを作成して、時間を記入してつけ忘れを防止してます。

多焦点眼内レンズ手術を受けた結果どうなったか

こんな感じで、なかなか大変な術後でした。いまでも点眼は3種類継続してますしね。でも、白内障が治り、さらに多焦点レンズになったことで大きなメリットがありましたのでご紹介します。

しつこくてすいませんが…本記事は個人(筆者)の体験に基づくものです。術後の結果や、ここでご紹介している見え方・ハロー・グレア効果の見え方・感じ方は個人それぞれですので、あくまでご参考までにお読みいただけますと幸いです。よろしくおねがいします。

念願のメガネレス生活をゲット!

なんといっても、これですね。冒頭でお話したとおり、こちろら中学生の頃から、約35年もメガネっ子だったので、いざメガネレスになったら改めて感動することが多かったです。

ちなみに、毎回眼科に検診に行くたびに、近距離(顔から15cmくらい)・中距離(30cm・手を伸ばした距離)・遠距離(普通の視力検査の距離)で検眼していただくのですが、それぞれ左目は1.2くらい、右目はちょっと悪くて0.8~1.0くらいに回復しました!

メガネレス生活で感動したポイント
・朝起きてまずメガネを探さなくて良い!
・洗顔の時にメガネを外す必要なし
・度なしのサングラスがかけられる!
・Oculus Quest 2やIMAX 3Dなどもそのまま楽しめる!
・マスクをしてもメガネの曇りで困ることがない・耳が痛くならない!

もともと視力が良い方、コンタクト使用されている方からすると当たり前なのかもしれませんが、白内障というネガティブな病気を治療するだけじゃなく、良いこともあったので、これは素直に嬉しいです。

近・中・遠距離はそれぞれ見え方に特徴あります

基本的は、J&J テクニスシナジーありがとう!といった感じで、近・中・遠距離どれもしっかりピントが会いますし、水晶体&メガネ矯正の頃とそんなに見え方は変わりません。

でも、一日中目を酷使していると、ちょっとピントが合いづらくなっているのがわかります。特にPC画面=中距離ですね。近距離・遠距離はそんなに感じません。

多焦点眼内レンズの「ハロー」「グレア」はどんなふうに見えるか(図解あり)

多焦点眼内レンズは、その縞々になっている構造上、通常の眼内レンズに比べて夜間にハロー(光の周辺に輪がかかってみえること)やグレア(光が長く伸びてまぶしく見えること)が起きやすくなる、ということは効いていました。

眼科の先生からも、口頭で説明を受けていましたし、「白内障手術 多焦点レンズ」で検索してハロー・グレアについては理解していたのですが、実際のところ、これは全く想像していなかったレベルだったので、正直驚きました。

夜間のライト、それも特に現在多く使われているLEDライトがどんなふうに見えるか。こんな感じに見えてます!

手術は2月だったので、もうちょっと早く記事を書きたかったのですが、これをぜひしっかり伝えたいと思い、図の作成に時間をかけてしまいました。作業してくれた妻よありがとう

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そう、まさに眼内レンズの中で反射しているため、光源の周りにグレアが発生して光源そのものが大きく放射状に拡がって見えますし、さらにハローもはっきりと幾重にも重なって見えます。これがずっと続きます。

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明るさや色も異なりますが、実際すべての光源で発生するので、照明が多いところだとこんなふうに一杯見えちゃいます。

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実は一番はじめに度肝を抜かれたのが、近所のスポーツジムの駐輪場の自転車ロックのこのLEDライトだったんですよね。

両目の手術も終わり、久しぶりに回転寿司でも食べにいこうと妻と外出して、2分くらい歩いたこの場所に差し掛かった時、すごくきれいなイルミネーションのようにLEDが光り輝いていて、思わず声を上げてしまいました。

GIFアニメだと見にくいかもしれないので、静止画でも置いておきますね。

パターン1_after
パターン2_after
パターン3_after

正直、いろいろなサイトで紹介されている「多焦点眼内レンズのハロー・グレア効果の図」よりも多分5倍位は大きいですし、これだけハローがしっかり・くっきり見えていることを表現できているサイトはないんじゃないでしょうか。

 ただ1つだけ強調しておきたいのは、私は現状この見え方、全然嫌じゃありません。それどころか、なんか常時派手な特殊効果がかかっているようで面白いし、お得くらいに思っています。

正直、ちょっと車の運転には自分の目の特殊な見え方をよく理解した上で行う必要がありますが、日常生活では全く支障がないということをお伝えしておきたいと思います。

最後に:白内障の多焦点眼内レンズ手術を受けて

この記事は、実際書くのをちょっと迷いました。めちゃくちゃYMYLジャンル(Your Money or Your Life=お金や人生、健康や安全などに大きく影響するものとGoogleが位置付ける対象を示す用語。個人の発信はGoogleに評価されない)なトピックですし、いろいろな状況によっては多少点眼内レンズを使用できない方もいらっしゃると思います。

経済的な理由、目の状態など、選択そのものができない方もいらっしゃるでしょうし、選択したとしても術後の状況が芳しくなくて単焦点レンズに差し替える方もいらっしゃると思います。

そういう意味では、「多焦点眼内レンズ万歳!」と軽々しくおすすめするべきではないのは重々承知しています。

でも、いちブロガーとして日々アウトプットを通じて少しでも誰かのお役に立つ記事を書きたいと思っている私としては、色々難しい状況があっても、逆に難しいからこそ書くべき、という結論になりました。

私の経験が、白内障の手術を考えている方、多焦点眼内レンズについて悩んでいる方のお役に立てば幸いです。

これ以降は有料記事となっており、実際にかかった費用の詳細と手術後の追記(2023年2月更新)をお読みいただけます。具体的に手術を考えている方のみ、ご購入いただければと思います。

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