428 封鎖された渋谷で

弟切草、かまいたちの夜で有名なチュンソフトの隠された名作
登場人物は加納、遠藤、大澤、御法川、タマ
この5人の視点で渋谷の時間が描かれる

加納は警官として、遠藤はマリアが攫われ
身代金要求を突きつけられた妹ひとみを
助かる役として、大澤はまさにマリアが誘拐され
た父親として、御法川は偶然事件を目撃した
ライターとして、タマは序盤は謎の存在として
主にギャグ要員の着ぐるみ

として渋谷を舞台としたバラバラの人生劇を
見ていきます。
ただ、物語は同時刻に起こっているため例えば
御法川のとった些細な行動が加納を窮地に陥れたり、その逆も
そして最後は全てがつながっていくのですが、とても良くできたノベルゲーだと思いました。
特に大澤、天才科学者ですが、娘のマリアがもしものとき、自分は心が動くのだろうかと悩んでます。大澤は再婚してて妻ともうまく行かず年頃の娘たちともうまく行ってないのですが、とても
娘を愛してるのはわかります。
渋谷の事件は刻一刻と移り変わりますか昔の
テキストアドベンチャー並みによく死ぬので気が抜けません。
ネタバレにならない範囲で自分が一番好きなシーンは大澤がマリアを助けるシーンですね
ベストエンドではなくグッドエンドなんですが、
マリアが撃たれた瞬間大澤は自分を盾にマリアを守ります。
涙を流すマリアに大澤が良かった身体が動いてくれたと言うのですが
とても感動しました。
父親だからこそ、娘にかけられる無常の愛だと思います。
ギャグありシリアスありでとても面白いです
ちなみにマリアとひとみのキャストは同じです
性格が全く違うので、あまり混同しませんが、美人姉妹ですね

ちなみにこのゲーム、iPhoneでやったのですが
買うかどうか本当に悩みました。
悩んだ理由は普通のドラマだと思ったからです
動かないドラマ見るのにこんだけ払うならドラマのほうがいいよなと思いました

か、やってみてそれは違いました
やはり物語に関われるところもそうですが、
シナリオの練り込み具合がドラマの比ではない
とてもよく練り込めてます。
ここまでしっかりとしたシナリオはドラマではまあない。
とてもよくできた名作でした。
ちなみにおまけシナリオも名作ですねw