新国立競技場に感じた違和感

はじめましてだっつーです。

ツイッターで呟くには多すぎるテキストを書きたい!新年も始まったことだし心機一転、自分の思いを諸々発信しようかと思い、ノートを始めました!

さて、初回のテーマは

「新国立競技場」

でございます。

僕は元旦で行われた新国立競技場で行われたサッカーの天皇杯決勝を見に行きました。僕の父が偶然にも当選したのです。まさか完成して比較的間もないタイミングで入れるとは思っていませんでした。(とあるチケット転売サイトでは鹿島側の自由席は3万円にも上っていました。なんたる強運か我が父よ)

結果は2-0でヴィッセル神戸が鹿島アントラーズを下しました。鹿サポとして悔しい思いや文句もあります😭。しかし、今回特に訪れて感じたのは、「新国立の設備の違和感」です。

スタジアムやアリーナを訪れ、設備に不満を持つことはあまり多くはないのですが、今回はそれを強く感じました。

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この通り、かなり外装は現代的になりました。ガラス張りにもなっており、スタジアムというよりも一種のショッピングモールに見えなくもありません。

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エスカレーターもありました。この日は利用不可となっていましたが、オリンピックでは使われるでしょう。

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到着したのは1時間半前だったこともあり、席が取れたのは3階の座席でした。ですが、試合を見る観点からすれば、高さやトラックがある割にフィールドは近く感じました。競技を見るという観点からすればかなり工夫がなされています。

これらは新国立の強みだと思います。

しかし、鹿サポ、声優のオタクとしてある程度の数のスタジアムやアリーナを見てきた僕からすれば何かが納得がいきませんでした。

それは何か。

圧倒的な座席間の狭さ

です。

こういうのは案外普段は気づきません。

というか、今までそれを気にしたことはほとんどなかったかなと思います。

残念ながら写真は撮ってなかったので、こちらのツイートを引用させてもらいました。かなり話題になっていましたね。

これ実際に行ってみるとかなり狭いんですよ。人が1人通るにも、座席に座っている人が、精一杯足を座席の中に引っ込める必要がありました。通る度に険しい顔をする人もいたので、外に出るのをやめようかなと思うレベルでした。

また、1人当たりのスペースもかなり狭かったです。男としては小柄な僕でも隣の人の肩を気にしてしまう狭さでした。

この狭さは個人的にかなり問題だと思っています。

もし、人が倒れた場合、迅速な救助ができない可能性があるからです。夏開催のオリンピックでは熱中症のリスクは高いことでしょう。それを踏まえれば、この座席間の設定には疑問が残ります。

また、ライブをここで開催するのはとても怖いなとも感じます。だいたい、ライブが始まれば、ほとんどの観客が立ちます。この狭さではジャンプでもしようものなら、人が倒れるリスクは高いことでしょう。隣の人との距離が近すぎて、1人が倒れた場合、巻き込み事故を食らうことも容易に想像ができます。

そこまで大事を考慮しないにしても、観戦中にトイレに行きたくなった場合、とても行きづらいことでしょう。ただでさえ、遠慮しがちな我々日本人にはこの構造は適していません。

と、このように設計なんて全くド素人の僕でもここまで欠点が分かってしまうのです。


僕は思うわけです。

日本で一番金をかけたスタジアムが

こんなもんなのか?


予算の膨らみを抑えたにしても、約1590億円がかかった競技場です。日本で1000億を投入して建設されたスタジアム等は他にありません。


しかし、愛する本拠・カシマスタジアム、そして埼玉スタジアム、横浜アリーナ、神宮球場…etc. を訪れましたがここまで不便だと感じたことは他にありません。上記にも触れた通り、気にもしませんでした。

日本の技術の英知が詰まっているはずの「オリンピックのメインスタジアム」がこのレベルなのです。世界中の人が見たらどう感じるでしょうか。

僕が新国立に期待しすぎていたのはあります。ですが、日本の象徴といっても過言でないこの箱がこうなってしまったことがとても悔しいのです。「今の日本はこの程度」と思われても不思議ではありません。国やJOCなどこのスタジアム建設に携わる人間はせめて、その意識をもってやってもらいたかったとつくづく思ってしまいます。

「人を詰める箱」の役割ばかり気にして、「観客のための設備」が明らかに欠けています。観客もオリンピックに携わる「人」なのです。設計者は普段、スポーツ観戦やライブに行ったことがない人なのでしょう。この視点が欠けているのが惜しいばかりです。

箱としては欠陥の多い「新国立」。せめてオリンピックの競技自体は、こうした声から改善して、いいものになってくれればと願うばかりです。

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