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公演振り返りトーク②

D社の公演vol.2
『たびたび、こんなこと』。
ご来場いただいた皆様に向けて。

打ち上げの席で、
公演を振り返りました。
その後編です。(前編はこちら↓)


引き続き、稽古中の出来事などを
振り返ります。

伊達:里さんが印象に残ってることって
   ありますか?
里:なんだかんだ言って怜ちゃんは、
  みんなのことを
  気にかけてるんだなって思ったね。
藤田:詳しく教えてください(笑)
里:例えば、箱根に温泉に行く
 (想像をする)場面があったじゃない。
  稽古場でさ、俺がぶつかって
  吹っ飛ばされる芝居を提案したらさ、
  真っ先に「かわいそう」って
  言ってくれたんだよね。
  普段のキャラなら
  真っ先に「いいじゃん!」とか
  言いそうじゃない。
藤田:そんなこと言わないから!
里:あ…睨まないでよ。
藤田:睨んでないですけど(笑)
タカギ:心折れるの早
太田:でも、れいちぇるはすっごい作品全体を
   見てると思う。
   それに私、二人と稽古してちょっと
   変わったんですよ。
伊達:変わった?
太田:普段、台本を憶えるときに、
   台本を画像みたいに記憶して
   おぼえてるんです。
   でも今回それだと追いつかなくて。
   だから、「あ(相手役の)この人たちの
   声でおぼえよう」ってなって。
伊達:なるほど!
太田:れいちぇるはどうしてた?
   ある時からバチっと
   セリフ入ってた時あったよね。
藤田:私は音の感じで憶えてる。
   言葉の柔らかい感じとか固い感じ、
   みたいな音で。
   だから逆に稽古場じゃないと
   憶えられないし、
   つっかえそうなところ何回も
   練習させてもらった日は
   ありがたかったかも。

―― そして、次回公演の話に…。

藤田:ぶっちゃけ次やりたいこととか
   あるんですか?
伊達:それが今は全く無いんですよね….。
藤田:じゃあ、私は、里さんを父上として、
   ここ(女子3人)で
   三姉妹の話やりたい!
   で、あのー(タカギさんと
   熊木さんを見て)近所の人とか、
   あのー…
熊木:女子3人がマストなだけじゃないですか!
タカギ:僕らオプション過ぎません?
藤田:もしくはサスペンス。
太田:あーサスペンスもいいですね。
細谷:全員犯罪者系の。
タカギ:刑務所ものですかね。
伊達:あー脱獄系はこないだ、
   近いやつやっちゃいましたね…。
藤田:とにかく、こんなに大変だったのに
   またこの3人でしゃべりたいんですよ!
細谷:分かります!
   この3人ならまたしゃべれる気がする。
タカギ:いや僕らも混ぜてくださいよ!
藤田:だってもう楽屋とかね。
   ヤバかったから。
太田:ね。
藤田:セリフ合わせとかしてたら
   それがめっちゃ広がったりして。
細谷:3人で変顔で写真撮ったり
   してましたよね!
里:あのね…。お客さんが入ってから、
  プリセット(開演前の準備)で
  舞台袖に入ったんだけど…
  あれ、確実に笑い声
 (お客さんに)聞こえてたからね…。
熊木:この座組ツッコミがいないから
   ボケ倒しになっちゃって
   収集つかなくなりますからね…
タカギ:相当果敢な人たちですよね。
里:羨ましいよ。俺なんかさ、常に
  人生失敗しないようにって
  思ってるから…。
一同:……(ちゃんと聴く姿勢に)。
里 :あ、そんなシーンとなって聞かないで…
   俺の話はBGMくらいで聞いて。
タカギ:なんでそこ恥ずかしがっちゃう
    んですか。せっかく聞こうと
    してたのに。

――― そんな中、店員さんがいらしたので。

里:あの、これ…焼いて食べるやつですか。
店員:あ、茹でタンなので…
藤田:茹でタン、焼いて食べる男、里卓哉!
一同:(笑)
里 :地獄耳だよね…みんな…。
細谷:怒っちゃいました?
藤田:ビビりすぎでしょ。ミンチョスだよ。
里 :でもね。
   俺…これくらいの方がちょうどいい。
熊木:いや、いじられる大人の方が
   かっこいいですよ。
里:マジで!?
タカギ:そうですよ。
    ここまでアットホームな空気感を
    出してくださってるのは
    里さんのおかげです。
熊木:普通なら怒られますもんね。
藤田:私、ちゃんとリスペクトしてますから
  (棒読み)
里:こんなハートのこもってない
  言葉あるかい…。
藤田:そんなことないわ!
熊木:ハートしかなかったですよねえ。
藤田:いや、熊木さんが言うことによって
   なんか逆にうさん臭くなるんだけど。
太田:なんか信じられないんですよね。
熊木:なんでだよ!
太田:里さんこそ
   切り替えスイッチすごくないですか。
   里さんなんか「ギョエッ」って
   変わるから。
一同:御苑?(笑)
太田:新宿御苑?
里:新宿っていった?
  ウェルカム昭和ワールド!
タカギ:いやそれはどういうことですか…。
伊達:仲良くないと
   絶対成立しない会話ですね…。

――― そして、里さんがあの日のことを
しみじみと語ります。

里:実はさ…。
熊木:何ですか?
里:前に稽古の中盤で飲みに行こうって
  なって、焼き肉になりかけたとき、
  俺、反対したじゃない?
  あの雨の日。みんな覚えてる?
太田:あーその話!
   さっきしてましたよ。
里:あの時ね。
  焼肉に反対したのには
  理由があったんだよ…。
タカギ:え!?
熊木:そんな知られざる理由が?
里 :うん…。
細谷:教えてください!
里:実は俺の経験則から言うとさ、
  焼き肉ってみんな肉食うのに
  集中しちゃって
  みんな黙っちゃうんだよ。
  だからさ…
  俺、みんなとしゃべりたかったから、
  焼肉はちょっとって言ったんだよ。
  でも、今日こうやって焼肉しながら
  普通にしゃべれるんだね。
  …そんなこと、なかったみたいです。
一同:……。
里 :え?
一同:え?


伊達:えっと…じゃあ、
   そろそろお肉に集中しましょうか…。

このあと、焼いていた炭が肉汁ではじけ、
テーブルが灰まみれになる事件が起こりました。

以上、『たびたび、こんなこと』
振り返りトークでした。

次回の公演もぜひ、ご来場ください。

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