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上手くなれる野球審判テクニック【#006】-足場-

 何事も「足場」がしっかりしていると『安定感』が増し、継続することが容易になりますね。


野球審判員にも同じことが言えます。

 球審でも塁審でも自分が立つ位置の足場を整えておくと、スムーズな動作の助けになります。

塁審は、

 1日に複数ゲームを行う「ダート(土や砂)グラウンド」では特に「整備不良」の箇所がゲーム数に応じて目立ってきます。その点人工芝のグラウンドは、ダートほどではありませんね。
 さらに、塁審が立つべき位置は、どうしても整備の手が行き届かず不充分になりがちです。

 広範囲にわたる整備は不必要ですが、せめて自分が立つ範囲(リラックス~ゲットセットで移動する範囲)はシューズで均(なら)すことをお勧めします。「打球方向にまず1歩」にも差が出ますよ!

では球審はどうでしょう?

 球審も「意識的」に均(なら)すことが、判定を助けてくれます。
塁審が立つ位置と違い、ゲーム終了後はバッタースボックスの整備と合わせ、水を入れて固めてくれたりするので、比較的きれいに整備されます。

 また球審の立つ捕手の後方(キャッチャースボックス)は、ほとんど「球審だけ」の場所です。
 時折次打者が通過したり、捕手がファウルフライを追う際に通過する程度で他人が「陣取る」場所ではありません。

 しかし、間違いなくイニングが進むごとに「荒れて」来ます。
打者の左右に応じ、ポジションを変えたスタンスを取ったり、打球に合わせてダッシュや移動を繰り返している間に「あっという間に」荒れてきます。

 毎イニングとは言えませんが、自分の足元が荒れてきたとき「整備」しましょう。

大げさな整備は不要で、シューズで凹凸を無くすように均(なら)すだけです。

 そのことが安定した「足場」を常に作ることにつながり、安定した投球判定にもつながります。


 また補足ですが、準備投球後のホームプレートのブラシ掃き。
みなさん常にやっておられると思いますが、追加でもうひと動作加えてみてください。

それはホームプレート周辺、特に投手板側の「均(なら)し」です。

 ホームプレート前は、球審の足場と同じように「ドンドン」荒れます。
ショートバウンドの投球や右打者の1塁へのダッシュ、ゴロ打球のバウンドの跡、本塁へのスライディングなど荒れる要素がたくさんあります。


この「均(なら)し」も、実は自分の投球判定の手助けになってくれます。

 人間の目と脳は不思議なもので「きれい」と「きたない」を無意識に区別しているようです。

 ゲーム開始後の「きれい」な状態と、終盤の荒れた「きたない」状態では、投球判定に差異が生じるようです
 実際、荒れて凸凹した地面と、きれいに「均(なら)された」地面では投球判定する際の「気分」のも差が出ます。
 例えば、講習会でのブルペンを使った投球判定では、常にきれいな地面で行うので、この「気分」に差異は感じません。
次の機会にこの小さな差異を是非確認してみてください。


均(なら)し方法は、

 プレートをブラシで掃いた後、バッタースボックスの線で区切られたホームプレートの前(投手側)をシューズで整備します。
 この動作だけで、初回と変わらない環境で投球判定することができます。
ポイントは、時間をかけずに軽く均(なら)す程度で良いです。

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