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上手くなれる野球審判テクニック【#004】-初めてのメンバー-

こんにちは。伊達なアンパイアのアベです。

読者の皆さんは普段、どんな方とクルーを組みますか?
・いつも、ほぼ同じメンバー
・所属組織内の先輩や後輩
・交流がある他組織との交流
・いつも違うメンバー
などなど、いくつものパターンがあると思います。


 気を付けたいのは「初めてのメンバー」です。
正直相手のことが殆どわかりません。

≪分からないこと≫
・名前(ゲーム中、声に出して呼べない)
・技量(レベル、知識)
・経験値(キャリア)

 分からないのは、こちらだけでなく相手も同じですね(笑)
また特に「名前」が分からないのは、キツイですね。
それも含めて僕はゲームメモを活用しています。
「ゲームメモ」は後日紹介します。


 そこで重要視しているのは「ゲーム前のミーティング」です。
いわゆる「クルーミーティング(ブリーフィング)」。

 状況によってやりたくても出来ないこともありますが、短時間でもよいので「積極的」に行いましょう!

 ミーティングにより、先述した「分からないこと」が減っていきます。
最初に「名前」は、ミーティング中、何回もその方の「名前」を(飽きられない程度に)呼ぶことで、インプットされてきます。

 次に技量ですが、例えばあるフォーメーションを想定した話(【例】2アウト走者3塁でレフト方向の打球を2塁審が追った場合)で互いに理解し、会話が成立すれば、互いの技量を確認できます。
逆に話がかみ合わなかったり、「そんな話、初めて聞いたぞ」といった表情になった人がいた時は、他の人たちより「その人」だけ「部分的」に不足していることが分かります。

そして経験値。このことは直接聞いてみれば良いだけです。


 これらのことは、ゲームでの「クルーの相互連帯」に非常に重要です。
仮に4人のうち1人だけ技量が劣っている場合、事前にその審判員を「補う準備」が出来てゲームに臨むのと、準備出来ずに臨むのとでは、スクランブルの対応に大きな差が出てしまします。
 つまり、同クラスの審判員同士ではスムーズに出来る所作や動き方に、「1人だけ」異なる場合が出てくる可能性があるからです。
「1人だけ」異なることは、その本人にとっても「気遅れ」の原因となり、すべての所作や動き方に悪影響があり、全てに対して「出遅れ」につながります。

・野球審判員に必須の「まず打球方向に1歩」が「2歩、3歩」遅れたら・・・
・インターフェアランスやオブストラクションの判定が遅れたり、見えていたのに判定出来なかったり・・・
・ジャッヂすべき塁に審判が不在だった。
・1人で良い場所に2人の審判員が存在し、異なる判定が出てしまった!・・・
と考えただけでも「ゾッと」してしまいます。

 ちなみに「スクランブル」とは航空用語で「緊急発進」という意味ですが、理由を問わず本来のフォーメーションに異変が起き、急にその対応を迫られることです。


 一般的にチームや選手にとって審判員はあまり興味がないという話を選手から聞いたことがあります。
「今日は何人いるのかなぁ?」
「普段は年配の審判員が多いけど、今日は若手がいるなぁ」という程度だそうです。
僕らは必至で取り組んでいるのですが、意外とアッサリしてますね(笑)

 ただ、トラブルが発生すると一気に審判員の存在がクローズアップされ、逃げも隠れもできない状態になり、「この試合、早く終わってくれ!」と願うばかり・・・(汗)の頃もありました。

 現在は、他地区や他県への派遣も増え「逆に僕が当事者」になる場合もあります。
その時は「笑顔で、素直に、礼儀正しく、行儀良く」を徹底しています。



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